新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

和製英語(=造語)とカタカナ語

2014-02-16 11:02:57 | コラム
カタカナ語の追加:

2008年に編集を始めて以来、既に本編には100語以上を採り上げたと思う。だが、いくらでもあると思う中から気が付いたものを随時採り上げていく。

造語:
インフル→ influenza 
解説)目下大流行していると伝えられている「流行性感冒」であり、嘗ては「流感」だったと思う。私には最も気に入らない和製語である。それが何時に間にか何のことか直ぐには解らない「インフル」にされてしまった。編集面では4文字に短縮されるのだが。実は英語の略語は"flu"であり、カタカナにすれば「フルー」の3文字である。因みに、普通の風邪は"common cold"とも言う。

サラ→ Sara または Sarah
解説)近頃花盛りの「キラキラネーム」の中でも「サラ」は多いのでは。ジャンプで4位に終わった高梨も「沙羅」。近頃の親御さんたちは英語の"Sara"ないしは"Sarah"を素直にローマ字式に読んで「サラ」か「沙羅」のような当て字にしたと推察する。だが、"Sara"はカタカナ語にするのが困難な発音で、「セアラ」か「セァラ」か「セーラ」を混合したような発音になり、最も原語に近いのがもしかして「セィァラ」だろう。これは、"a"と"r"の発音のカタカナ表記は容易ではないことを示している。

因みに、故人であるタレントにSarah Lowellという人がいた。この女性の名前のカタカナ表記は「セーラ」だった。更にこの方の父親はアメリカ人だと聞いている。故に自分たちの発音に近いカタカナ表記を採ったのではないか。高梨沙羅はインターナショナルスクールに通っているそうだから、もしかして"Sara"を「沙羅」とする矛盾に何となく気が付いているのかななどとおもっている。もしかして「沙羅双樹」から採ったのか。

リモコン→      remote control device
解説)遠隔操作をする器具のこと。"remote control"だけでは「遠隔操作」に止まってしまう。後ろに器具を意味する何らかの言葉がいるだろう。現実には「リモコン」と言えばテレビ等の器具を指すようになった。面白いことはOxfordには"remote"とは"far away from places where people live"が最初に出てくる。だが、リモコンでは直ぐそこの機器を操作する。

バイク→       bike
解説)広辞苑にはモーター・バイクが先に出てくるが、Oxfordには"bicycle"=自転車となっている。だから「バイクで高速を50キロで突っ走った」と英語で言えば「???」となってしまうだろう。

ローマ字式発音または恣意的な読み方:
シーン→ scene
解説)実は、これが"scene"と知るまでに随分時間がかかった。「ラブシーン」とは「濡れ場」だとは解っていたが、「シーン」は何だろうと思っていたのだ。"scene"の「現場」や「場所」や「場面」を「スィーン」と表記しなかったのだった。外国人を相手に「シーン」と言えばシーンとしてしまうかも。

ステッカー→ sticker
解説)原語に近く表記すると「ステッカー」になると思う。これも「スティッカー」だと知るまでに一寸時間がかかった。「ポスター」とは"poster"で、本来は「ポウスター」に近いのと似たような、母音を勝手に読んだ表記だと思った。

なお、近頃はこの題名を「カタカナ語=和製英語と造語」とすべきだったかと反省している。