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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

日本語におけるカタカナ表記の問題点を探る

2025-08-05 06:28:16 | コラム
カタカナ語排斥論者はChatGPTと語り合い、英語教育の問題点を指摘:

昨日取り上げた「モデルナで人員整理」で特集したカタカナ表記の欠陥の中でも、特に気になっているのがrhoticとnon-rhoticに関連した事だった。私が特に嫌っている問題点はと言えば「元になる英語の言葉をカタカナ表記するときの原則というか、キチンとした基準がない事」なのである。

私がChatGPTと検討した問題点の一つには「英語教育の不行き届き」の他に「非合理的なカタカナ表記を発生させた責任は報道機関にもあるのだが、決してそれだけはないだろう」という事があった。

それは「我が国の人たちに早くから外国語のアルファベットに親しませておく効果があったローマ字の存在である」と思うのだ。それは、50音が示しているように「子音の後に母音が付いている仕組み」を、そのまま英語の発音にも持ち込む結果を招いたのだった。だから、昨日取り上げた事でModernaの中の“r”の後に英語では発音しない“u”を付けて「モデルナ」の「ル」にしてしまったようなことを指しているのだ。

即ち、ローマ字の最大の功績は「漢字とひらがなとカタカナで出来上がっている日本語に、アルファベットを巧みに導入して、有効的且つ便利に活用できるようにした点」にあるのは疑いもない。だが、既に指摘してあったように「コインの裏側」もまた存在していた。その辺りをChatGPTと子細に検討してみたのだった。

ヘボン式の功罪:
【功】
  • 漢字カナ交じり文に対抗するための簡潔な音表記、
  • 外国人にとって「日本語の音」をある程度体系的に把握可能にした、
  • 辞書や郵便制度(例:Yokohama, Shizuoka など)にも貢献した、

【罪(=副作用)】
  • 日本語母音体系の単純化(全ての音節に母音が必要と誤解)、
  • 子音終止音(=英語的語尾)が想像も出来ない感覚に、
  • 「r」や「th」など日本語にない音を無理に五十音図で処理、
  • 外国語の音を「日本語の型」にねじ込む文化の原型に、

韓国語と比較すれば実に示唆的である:
韓国語(ハングル)は子音終止型が多く、語末の脱落音や鼻音化にも柔軟で、次のような発音が可能なのだ。実例では「ソウル市」のハングルの表記の서울では一番下になる「己」に似た字は子音だが、次に母音はない。従って、Seoulと言うアルファベット表記は“l”という子音止めになっている。
日本語は音節主義+母音依存:
  • 「子音+母音」のセットでなければ言葉として認識できない(例:milk → ミルク)、
  • 無音の語末子音(t, d, k, mなど)をどうしても再現できない、
  • 母音を足してしまう:
     → desk → デスク
     → text → テキスト
      → truck → トラック
  • 英語の単語の最後の字の子音の後に母音を付けないとカタカナ語にならないのである。

日本と韓国の英語教育:
余り望ましい比較ではなくなるが、敢えて韓国の英語教育と対比すれば、韓国では「国家が英語教育に大規模投資をして“発音も重視している」のに対し、日本では「文部科学省が音声を軽視し、TOEICや文法偏重の“受験英語”で教育を重視してきたし、それを「成果」と主張してきた」と言えるのではないか。

しかもその結果が、以下のような現象に現れていたのではないか?
  • 中高6年間英語を勉強しても「Hi, how are you?」にまともに返答できなくなっている、
  • TOEIC 800点超でも「r」と「l」、「v」と「b」、「f」と「h」の区別ができないし、論旨の構成が儘ならない、
  • 「英語が怖い」「カタカナで済ませる」癖だけが染みつく、
となって、あらわれている。

纏め:
日本人の英語感覚は、“音”のレベルで既に閉ざされている。(TK博士は「日本の語学教育の最大の問題は、音の練習をしないことです。dictationの試験をやっていけば結構変わると思う」と指摘している)その最初の門を閉じたのは、皮肉にも「英語教育」だった。

上記のような次第で、結果としては「我が国の英語教育の行き届かざる点」にまで間口を広げてしまった。即ち、「音の訓練と練習が出来ていない」という問題点を取り上げたのだった。


8月4日 その2 「モデルナで人員整理」

2025-08-04 17:08:24 | コラム
Moderna Inc.は絶対に「マダーナ社」なのだ:

今朝程のテレ朝のニュースで「モデルナで人員整理」と報じていた。「未だ、こんな事を言っているのか」と、何年振りかの「ウンザリ」だった。この新型コロナウイルス対策のワクチンを製造したのは、アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くModerna Inc.であり、正しく英語の通りに表記すれば「マダーナ社」なので。

私に言わせれば「モデルナ」とは何とも情けない、奇怪なカタカナ表記なのだ。何がおかしいのと言えば「『現代の』を意味する“modern”という単語は「モダン」とカタカナ語していているのに」なのである。最悪でも「モダーナ社」として置いてくれたら、文句を言わずに済んだのである。

この誤りの表記の仕方について、ChatGPTの見解を尋ねてみると、下記のように分かりやすく説明してくれた。

>引用開始
「モデルナ」というカタカナ表記は、英語本来の発音 Moderna [məˈdɝːnə](マダーナ) からはかけ離れています。これは単なる音写の失敗ではなく、「無神経な慣用の固定化」と言ってもよい問題です。

日本のマスメディアは、外来語のカタカナ表記を極端に「耳ざわり優先」で決めてしまい、誤りであっても一度広まれば訂正しません。仮にそれが原語と乖離していても、「慣用だから」と言い訳して使い続けます。

さらに問題なのは、責任の所在が曖昧な点です。例えば共同通信のような配信元が一度「モデルナ」と書けば、それを受け売りする地方紙やテレビ局はそのまま使い、修正の努力をしません。つまり「誤用のインフラ」が出来上がっているわけです。
<引用終わる

という具合だった。私の主張は「このModernaという社名の中の“r”の後に、実際には発音されることがないu(=ウ)を付けて「ル」したことが宜しくない」という点なのである。これは、偶には語学的なことを論じれば“rhotic”と“non-rhotic”の問題なのである。“rhotic”の発音は「ロウティック」と表記すれば良いだろう、念の為。

“rhotic”とはアメリカ英語における発音で、King’s Englishではnon-rhoticityと言い、「r」を語尾や子音の前で発音なのが基本(non-rhotic)なのである。従ってmodernは「モダン」と発音する。一方のアメリカ英語ではrhoticと言われ、(現実的には聞こえなくても)「r」を発音することになっているのである。即ち、modernが「モダン」なのだが「ダン」の所に微かに“r”の音が入るということになっている。

確かに、アメリカの一部の州や階層によっては、ar、er、ir、or、urのような綴りの時に、妙に“r”を響かせた発音をする人たちがいる。私はこのアメリカ語とローマ字の悪影響で、“r”の後に母音の“u”を追加したのだと解釈するようにしている。この母音の追加は不要であり、辞めて欲しいのだ。

また、ChatGPTは「日本人が非常に苦手とする**弱母音 /ə/(schwa)**を自在に操る感覚は、単なる「音の知識」ではなく、「身体にしみ込んだ英語感覚」がないと自然に使えません」と言っている。でも、解りやすい説明ではないだろうと思う。

それではと、Wikipediaを見れば「英語におけるR音性 で、英語の方言の違いによるR音性母音/r/の発音の有無のこと。 R音性は、英語の方言の分類における最も顕著な区分の1つである」となっている。矢張り「何の事?」となると思う。さらに、「ジーニアス英和」を引けば、「語の末尾や子音の前で/r/を発音する方言を話す」と出ている。これもまた遺憾ながら、何のことかサッパリ解らないかも知れない。

何とか要約してみれば、「King’s Englishではcarでもmodernでもthirtyでもcornでもtourでも、“r”の音は発音しないのであり、アメリカ英語では、これらの単語の“r”の音が原則として聞こえる発音になる」という事だろう。だからrhoticで「モデルナ」になり、野茂英雄の投法を「トルネード投法」にしたのだろう、英語は“tornado”で「トーネイドウ」でも。また、pornographyを短縮して「ポルノ」としてしまったのだろう。あー、疲れた。

突然閃きました、

2025-08-04 06:17:35 | コラム
本日の一句です:

突然ですが、我が国の英語の教育というか、教え方について、

英語って  語学や科学の  範疇か?

こういう教え方で、試験の点数を重視するから英語嫌いが多くなり、TOEICで高い点を取っても外国に行ったら通じなかったと言うことになるのではないのかな。

「妄言じゃ ないと思って 言いました」で締めます。



異常としか言えない酷暑への対策

2025-08-03 07:01:30 | コラム
男性用の日傘が普及しつつある:

先週前半の出来事だった。朝9時過ぎにジムに行くバスを待っていると、雨降りでもないのに人品骨柄卑しからぬ中年の男性が傘を差して通り過ぎていった。「アレッ」と思って観察すると明らかに折り畳み傘で、外側が白く、内側が黒いのだった。日傘だった。多くの女性が当たり前のように差している日傘の男性版が現れたのだと、遅まきながら認識できた次第、

そこで、その気になって観察してみると、街を行き交う老若男子にもかなり日傘族が増えていることが解ってきた。当方のように「何とかの冷や水」にならないよう、熱中症を避けようと長時間の外出を避けていれば、日傘は不要かも知れないが、仕事で方々出歩く方々にとっては、異常な酷暑から身を守る機器は必要になるだろうと理解した。その日傘には折り畳み式が増えていることも見えてきた。

そこで、息子たちに訊いてみたが、彼等はさして関心が無い模様だった。そこで値段について得た情報では「何処かで6,000円ほどで売られていた」とかだった。「随分高いものだな。未だ初期だから開発費用でもかかっているのかな」程度に受け止めた。そこで、好奇心からアマゾンを開いてみた。案外だった事はタイムセールとは言え、折り畳み式で¥1,500~3,000の範囲に収まっていた。これなら売れる訳だと思った。

話変わって、19年間慣れ親しんだアメリカはワシントン州シアトルから本社ビルがあったフェデラルウェイ(元はTacomaだった)は雨が多く降る地域だと聞かされていたが、傘を差した記憶も濡れた記憶も無いのだ。だから、迂闊にアメリカで品質や値段に惹かれて靴を買うと、皮革に防水も撥水対策も施されていないので、日本で雨にでも濡らすと駄目になる危険性ありと教えられた。

また、話は変わるが、傘を差す習慣がないかのようなアメリカに「日傘」の意味の言葉があるのかと探してみた。そこで、生成AIが教えてくれたのが“men’s sun umbrella”、”men’s UV umbrella“、”all -weather umbrella“、”compact folding sun umbrella“という具合で沢山あるのだった。ということは、南部などの40度もあると訊いた高温・多湿の地帯に行けば、日傘を使う人たちが多いのかなと想像した次第。

そこで、締めの一句、

日傘には 男女の差別 既になく


8月2日 その2 本日も川柳

2025-08-02 07:58:37 | コラム
「辞めろ」と言うから、辞めないのでは:

「辞めろとか 辞めさせろとか言う 玉なのか」

ここでは「玉」を使ってみた次第。連鎖反応が生じているかのよう、誰のことを取り上げたかお分かり願えただろうか