☆お知らせ☆読者の方からのコメントへの返事(2021.10.28、管理人)

2021-10-29 17:12:54 | Weblog

☆お知らせ☆読者の方からのコメントへの返事(2021.10.28、管理人)

(以下の通り、参考にしていただくため、読者のみなさまへ、お知らせいたします。)
 
拝啓 M様

 本日、コメントを頂戴しているのに気付いて、拝読させてもらいました。鶴田藩についての項目に不適切な箇所、及び全体としても記述がおかしいのではないかとのご指摘のように感じられます。御引用の史料は、初めて知りました。出元の確かな史料のように理解できることから、当ブログの当該記述に不正確さや誤りがあるのかもしれません。
 とりわけ、「この際に、浜田の街は焼き払われ浜田城も同時に灰燼に帰した。」としておりますのは、いかにも乱暴な決めつけなのかもしれません。とりあえずネット限りでそのような記述をした史料がないかをみましたところ、例えば、川村一彦氏の「大名家のお家騒動」(歴史研究会)なる電子書籍が検索でき、そのページの抜粋の中にてはそのような記述をしておられるようです。
 小生としては、この項目を作成した折に、何かの史料に当たってから、この下りを記したことはいうまでもないものの、その史料が何であるかを本ブログ記事の中で明らかにするべきであったのかもしれません。このこと、全く失念しておりました。このことについて、迂闊であったかと、恥ずかしい思いを禁じ得ませんが、しばらく時間を与えてもらい、それなりに勉強してみたいと存じ願い上げます。
 なお、読者の方がそういう疑念を抱かれていて、只今、当方がまともにお答えできない状況にて、本内容を掲載しております、「岡山の今昔」と「岡山の歴史と岡山人」の当該項目につきましては、ひとまず引き上げさせていただく運びを検討することにいたします、それと、現在、小生の自宅のネット環境に故障が起こっていまして、原因がわからず、修復ができておりません。業者に来てもらうことも考えているところです。また、当方、現在重要な原稿(経済学関係)を請け負っておりまして、いづれ時間が確保でき次第、取り組みさせていただくつもりです。丸尾拝

♦️221『自然と人間の歴史・世界篇』気体の状態方程式の発見(1662~1802)

2021-10-29 09:54:03 | Weblog

221『自然と人間の歴史・世界篇』気体の状態方程式の発見(1662~1802)


    1662年、イギリスの化学者ロバート・ボイル(1627~1697)は、閉じ込められた気体の圧力Pと体積Vとの間にPV=一定との関係があることを発見する。これに続いての1787年、今度はフランスの学者ジャック・シャルル(1746~1823)が、「酸素、窒素、水素などの気体の体積は、摂氏0(ゼロ)度から80度の間で直線的に変化することを発見する。
 

 これを、前記のボイルの業績と連動させて、「ボイル・シャルルの法則」と呼ぶ向きがある。ところが、彼は学会とは距離を置いていて、この研究成果を学会で発表しなかったという。

 そして迎えた1802年、フランスのゲイ・リュサックは、シャルルが見出していた気体と温度との関係を、自前の実験装置を用いて定量的に示すのに成功する。具体的には、空気、水素などを用いた気体の体積の増減を繰り返すことで、その「気体の体積は一定圧力のもとでは摂氏1度の温度上昇によって、摂氏0度の体積の273分の1度ずつ増加する」といい、これを「リューサックの第一法則」と呼ぶ。

 これに触発されたのがイギリスの物理学者のトムソン(のちのケルビン卿(きょう)、1824~1907)であって、1848年、かかる温度をゼロとする新しい温度目盛り(絶対温度T)を提唱する。さらにオランダの化学者ファンと・ホッフ(1812~1911)は、1モルの気体に対する一定量をR(気体定数)とし、n(エヌ)モルの気体に当てはめたときの関係式PV=nR0T(エヌアールゼロティー)を提案する。現代化学ではこれを「理想気体の状態方程式」と呼ぶ。


 なお、この「モル数」で表現した気体の状態方程式、PV = nR0T の導出としては、まずは、1モルの気体は、標準状態、すなわち0℃、1気圧( 1.013×105Pa)において、22.4リットルを占めており、この事実の説明から始めよう。

 言い換えると、このアボガドロの法則によると、同一温度、同一圧力、同一体積のすべての種類の気体には同じ個数の分子が含まれる。

 これは、イタリアの化学者アボガドロ(1776~1856)が発見したもの。その名前は、アボガドロの死後の1860年に開催された世界初の化学者国際会議で、彼の功績を記念して付与された。ちなみに、アボガドロは、「酸素や水素などは原子で存在するのではなく、二つの原子から成り立つ分子として存在する」ことも提唱した。


 それでは、その個数はいったい幾らなのかというと、くどくなるが、0℃、1atm、22.4リットルの中に 約602000000000000000000000個 というのだから、いかに多いかおわかりいただけよう。短く書くと、 6.02×10の23乗個 だ。

 さらに便利な表現で、短く書くと 、上記の関係を用いて1mol(いちもる)と表現でき、この個数をアボガドロ定数といい、記号で表すときは 「NA 」が便利。しかして、A = 6.02×10の23乗 /mol 。
 そこで、これを状態方程式に代入すると、こうなる。
 R0 = PV/nT = (1.013×105×22.4) /( 1×273)
  = 8.31*103 [(Pa・L)/(K・mol)]
  = 8.31 [J/(K・mol)]
 なお、R0 は一般気体定数と呼ばれ、気体の種類に依存しない定数となっている。



(続く)

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