ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(76)恋ひ恋ひて

2012年08月02日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その76>

●題材歌
恋ひ恋ひて 逢へる時だに うるはしき こと尽してよ 長くと思はば

                       ―大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめ―(巻四・六六一)

●現代訳

① ―

② ― 

③長いこと恋いつづけて、やっと逢えたこの時だけでも、やさしい言葉のかぎりを掛けて下さい。これからも末長くと思われるのでしたら。

④長く恋い続けてやっと逢えた、その時だけでもせめてうれしいことばを尽してください。この恋を長くとお考えでしたら。

⑤逢いたい逢いたいと思ってやっと逢えたその時ぐらい、やさしい言葉の限りをつくして下さい。いついつまでもとお思いならば。

⑥恋して恋して やっと逢えたときくらいは 愛らしい言葉を ありったけ、言ってくださいね 私といつまでもとお思いでしたら

⑦逢いたくて 逢いたくて やっと逢えた その時くらい やさしい言葉をたくさん聞かせて 「ずっと一緒だよ」それが本当なら

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《恋い焦がれ 逢えたんやから 好き好きて 満々いっぱいうて 離さんなら》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その76>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

【言尽してよ】へ




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