■訳してみよう万葉集■<その32>
●題材歌
楽浪の 志賀の大わだ 淀むとも 昔の人に またも逢はめやも
―柿本人麻呂―(巻一・三一)
●現代訳
①近江の湖水の大きく入り込んだ処 即ち大曲の水が人恋しがって 人懐かしく 淀んでいるけれども もはやその大宮人等に逢うことが出来ない
② ―
③志賀の海の入り込んだ大曲よ。それがこのように 人待ち顔に淀んでいようとも 昔やってきて遊んだ貴人たちに 二度と逢えるものか 逢えはしないのだ
④楽浪の志賀の大わだに 水は昔ながらに湛えられているにしても 昔の人にまた逢うことはあろうか
⑤楽浪の志賀の〈比良の〉大わだよ、お前がどんなに淀んだとしても、ここで昔の人に、再びめぐり智うことができようか、できはしない。
⑥楽浪の志賀の入江は流れることなく淀んでいても 昔の人に再び逢うことができようか できはしない
⑦ ―
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《淀み水 今もあるのに 詮無いで 昔の人に 逢うこと無うて》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
●題材歌
楽浪の 志賀の大わだ 淀むとも 昔の人に またも逢はめやも
―柿本人麻呂―(巻一・三一)
●現代訳
①近江の湖水の大きく入り込んだ処 即ち大曲の水が人恋しがって 人懐かしく 淀んでいるけれども もはやその大宮人等に逢うことが出来ない
② ―
③志賀の海の入り込んだ大曲よ。それがこのように 人待ち顔に淀んでいようとも 昔やってきて遊んだ貴人たちに 二度と逢えるものか 逢えはしないのだ
④楽浪の志賀の大わだに 水は昔ながらに湛えられているにしても 昔の人にまた逢うことはあろうか
⑤楽浪の志賀の〈比良の〉大わだよ、お前がどんなに淀んだとしても、ここで昔の人に、再びめぐり智うことができようか、できはしない。
⑥楽浪の志賀の入江は流れることなく淀んでいても 昔の人に再び逢うことができようか できはしない
⑦ ―
①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>
これらを踏まえて 私はこう訳しました。
《淀み水 今もあるのに 詮無いで 昔の人に 逢うこと無うて》
さあ あなたの訳は 如何ですか?
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