ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(33)近江の海

2012年02月16日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その33>

●題材歌

淡海あふみうみ 夕波ゆふなみ千鳥ちどり が鳴けば
       心もしのに いにしへ思ほゆ
                    ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ―(巻三・二六六)


●現代訳
①淡海の湖に その湖の夕暮れの浪に 千鳥が群れ鳴いている。千鳥等よ お前等の鳴く声を聞けば 真から心が萎れて 昔の都の栄華のさまを偲ばれてならない

② ―

③近江のうみ その夕浪にさわぐ千鳥よ。お前が鳴けば 私の心はうちしおれて しきりに昔のことが偲ばれる。

④淡海の海の夕波を飛ぶ千鳥よ お前が鳴くと心もしなえるようにむかしのことが思われる。

⑤近江の海 この海の夕波千鳥よ お前がそんなに鳴くと 心もたわみ萎えていにしえのことが偲ばれてならぬ

⑥近江の海の夕波千鳥よ おまえが鳴くと心もしみじみと昔のことが思われる

⑦たそがれの水辺に千鳥が鳴く それは 失った昔へ僕を誘う声

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《おい千鳥 そんなにきな 啼くたんび 往古むかし思うて たまらんよって》

さあ あなたの訳は 如何ですか?

さて <その31><その32><その33>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

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