■神功皇后 海越え渡る
畏れ戦慄き 亡骸を
殯宮に移し 祭壇造り
供物揃えて 祀り為し
罪云う罪を 悉とく
清め穢れを 祓い去り
建内宿祢また訊く 神託は
違わず前言と 同じにて
「国統治めるは 胎内の
男なるぞよ 斯く言うは
天照大御神 意志なるぞ
我れは伊耶那岐命 黄泉帰り
穢れ禊ぎに 生まれたる
住吉大神の三つ柱
底筒男と 中筒男
上筒男の 神々ぞ
汝西国 得んと為ば
天神地神 山の神
川海神に 供えして
我ら住吉 大神御霊
船祀り乗せ 海渡れ」
神功皇后 舳先立ち
軍船を並べて 進めるに
大魚小魚 集い来て
背負い担ぎて 軍船渡す
追い風吹いて 乗る大波は
新羅国中 軍船運ぶ
畏れ平伏 新羅国王
「今より我れは 馬飼に
船を並べて 貢物
奉り通わん 永久に」
征伐終えし 神功皇后は
俄産気の 鎮めにと
石腰巻いて ご帰還に
筑紫伊斗村 鎮石祀り
無事の出産 為されしは
後の応神 天皇
時に神功皇后 副食にと
岩上立ちて 衣糸に
飯粒餌に 鮎を釣る
今も玉島 乙女等は
四月来たらば 岩立ちて
糸飯以って 鮎を釣る
畏れ戦慄き 亡骸を
殯宮に移し 祭壇造り
供物揃えて 祀り為し
罪云う罪を 悉とく
清め穢れを 祓い去り
建内宿祢また訊く 神託は
違わず前言と 同じにて
「国統治めるは 胎内の
男なるぞよ 斯く言うは
天照大御神 意志なるぞ
我れは伊耶那岐命 黄泉帰り
穢れ禊ぎに 生まれたる
住吉大神の三つ柱
底筒男と 中筒男
上筒男の 神々ぞ
汝西国 得んと為ば
天神地神 山の神
川海神に 供えして
我ら住吉 大神御霊
船祀り乗せ 海渡れ」
神功皇后 舳先立ち
軍船を並べて 進めるに
大魚小魚 集い来て
背負い担ぎて 軍船渡す
追い風吹いて 乗る大波は
新羅国中 軍船運ぶ
畏れ平伏 新羅国王
「今より我れは 馬飼に
船を並べて 貢物
奉り通わん 永久に」
征伐終えし 神功皇后は
俄産気の 鎮めにと
石腰巻いて ご帰還に
筑紫伊斗村 鎮石祀り
無事の出産 為されしは
後の応神 天皇
時に神功皇后 副食にと
岩上立ちて 衣糸に
飯粒餌に 鮎を釣る
今も玉島 乙女等は
四月来たらば 岩立ちて
糸飯以って 鮎を釣る
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