ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

古事記ものがたり・中つ巻(23)御代栄えよと 御酒奉る

2013年04月18日 | 古事記ものがたり
御代みよ栄えよと 御酒みきたてまつ

吉野元々もと住む 国主くずらして
大雀命おおさざきみこ おきなる 
御大刀たち伏しおがみみ 謡う歌

応神天皇おうじんおおきみ 御子みこさんの
大雀命おおさざきみこ 大雀命おおさざき
かせたまえる その大刀たち
手元剱もと一本ひともと 剣先さき分かれ
冬木幹下みきした 潅木かんぼく
揺動そよぐ如くに さやさやと

  品陀ほんだの 日の御子みこ
  大雀おおさざき 大雀おおさざき
  かせる大刀たち
  もとつるぎ すえ振る
  冬木ふゆきの すから下木したき
   さやさや
                ―古事記歌謡(四十八)―









    ――――――――――
吉野白樫しらかし まつる地で
横臼よこうす造り 御酒みきかも
造りし御酒みきを ささげるに

口の仕草しぐさで つづみ打ち
舞って 踊って 謡う歌












聖白樫かしの林で 横臼よこうす
造りかもした 御酒みきなれば
香りゆたかに 召し上がれ
我れらあがめる 父なる天皇きみ

  白樫かしに 横臼よくすを作り
  横臼よくすに みし大御酒おおみき
  美味うまらに 聞こしもち
  まろが
                ―古事記歌謡(四十九)―
    ――――――――――
百済国くだらくにから 朝貢みつぎ来る

牡牝おすめす馬や 大刀たち大鏡かがみ

和迩吉師わにきし持ちて 献上たてまつ
論語十巻 千字文せんじもん

鍛冶かじたくみに 機織はたおり

酒の醸造つくりの 須須許理すすこり

献上けんじょう酒に 応神天皇すめらみこ
酔う て浮かれて 謡う歌










須須許理すすこりみし この御酒みき
酔うたぞわれは この御酒みき
太平たいへい御酒みきに 笑顔御酒みき
われは酔うたぞ この上なしに

  須須許理すすこりが みし御酒みき
  われいにけり
  ことぐし ぐし
  われいにけり
                ―古事記歌謡(五十)―



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