ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

訳してみよう万葉集(44)人言を

2012年04月05日 | 訳してみよう万葉集
■訳してみよう万葉集■<その44>

●題材歌

人言ひとごとを しげ言痛こちたみ おのが世に いまだ渡らぬ 朝川渡る
                         ―但馬皇女たじまのひめみこ―(巻二・一一六)


●現代訳
① ―

② ― 

③人の口の端がしげく うるさく 生まれてこの方まだ渡ったことのない 暁の川を渡るという経験をすることだ。

④人の噂がうるさいので うまれてはじめて 夜明けの川を渡ることよ。

⑤世間の噂が激しくうるさくてならないので、それに抗して自分は生まれてこの方渡ったこともない、朝の冷たい川を渡ろうとしている。この初めての思いを私は何としてでも成し遂げるのだ。

⑥口さがない世間の噂がうるさくわずらわしいので 今こそ 生まれてから渡ったこともない朝の川を渡ろう 明るい向こう岸へ 愛しい人のいる場所へ

⑦ ―

①斎藤茂吉<万葉秀歌>
②森岡美子<萬葉集物語>
③山本健吉<万葉秀歌鑑賞>
④中西 進<万葉集・全訳注原文付>
⑤伊藤 博<万葉集・現代語訳付き>
⑥日めくり万葉集
⑦植田祐子<超訳万葉集>

これらを踏まえて 私はこう訳しました。

《あんまりに 多干渉やかましよって 心決め 越えたことない 恋の瀬越える》

さあ あなたの訳は 如何ですか?
さて <その42><その43><その44>を「万葉歌みじかものがたり」にすると・・・

【標結へ我が背】へ