ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

旅人編(17)わしは逢うたで 玉島天女

2010年09月23日 | 旅人編
■平成22年9月23日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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よろしへと 送る便りに 戯歌ぎか添えて 羨ましいか 玉島娘子おとめたで

松浦川 川の瀬早み くれなゐの の裾濡れて 鮎か釣るらむ
《川の瀬が  早いよってに 紅い裾 濡らして鮎を 釣ってんやろか》
                         ―大伴旅人―〔巻五・八六一〕 
ひとみなの 見らむ松浦まつらの 玉島を 見ずてやわれは 恋ひつつらむ
みんなして 見てる玉島 ええ景色 わし見られんと あこがれるだけ》
                         ―大伴旅人―〔巻五・五六二〕 
松浦川 玉島の浦に 若鮎わかゆ釣る いもらを見らむ 人のともしさ
《玉島の  浦で若鮎 釣る児らを 見てるあんたら 羨ましいで》
                         ―大伴旅人―〔巻五・五六三〕 

吉田宜よしだのよろしからの返書

君を待つ 松浦の浦の 娘子をとめらは 常世とこよの国の 天娘子あまをとめかも
《あんたはん 待ってるうた 娘子おとめらは 桃源郷の 仙女せんにょやきっと》
                           ―吉田宜よしだのよろし―〔巻五・八六五〕





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