ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

日めくり万葉集<12月>(その4)

2010年05月20日 | 日めくり万葉集
■平成22年5月20日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★初々し 嫁前にして 戯れる 男の顔が だらし見える
はねかづら 今する妹が うら若み みみいかりみ 付けし紐解く
《やっとこさ 大人になった お前ちゃん ねて笑うて 帯ほどくんや》
                         ―作者未詳―<巻十一・二六二七> 

★吉野川 宮滝上の 夏実川 山迫ってて すぐ日ィ暮れる
吉野なる  夏実の川の 川淀に 鴨ぞ鳴くなる 山蔭にして
《夏実川  淀む川辺で 鴨鳴くよ 夕暮早い 山陰あたり》
                         ―湯原王―<巻三・三七五> 

★防人に 行く道すがら 見る花に 母の思影 またまた浮かぶ
時々の  花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ
《時期時期に 花咲くのんに なんでまた おぁいう名の 花咲かんのや》
                         ―丈部真麻呂はせつかべのままろ―<巻二十・四三二三>