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令和・古典オリンピック

令和改元を期して、『日本の著名古典』の現代語訳著書を、ここに一挙公開!! 『中村マジック ここにあり!!』

人麻呂歌集編(30)笠にも編(あ)まぬ

2012年05月18日 | 人麻呂歌集編
【掲載日:平成24年5月18日】

はしたての くらはしかはの 川のしづすげ
 我が刈りて 笠にもまぬ 川のしづすげ





思い通わぬ  恋路は辛い
けどもあきらめ 出来できんと嘆く

 男哀れや 諦め悪い】
うつくしと 我がいもは 早も死なぬか
 けりとも 我れに寄るべしと 人の言はなくに

いとしいと わしの思う児 早よ死なんかな
 生きてても わしに靡くん 滅多めったいんで》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻十一・二三五五)
何せむに 命をもとな 長くりせむ
 けりとも いもに やすく逢はなくに

《何でまた 命ごにと 思うんやろか
 生きてても あの児に逢える 確証はず無いのんに》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻十一・二三五八)
 良えとこ行ったが 詰め甘かった】
はしたての くらはしかはの 川のしづすげ
 我が刈りて 笠にもまぬ 川のしづすげ

はしたての 倉橋川の かわしずすげ
 刈ったまま 笠まなんだ かわしずすげよ》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻七・一二八四)
                       菅を刈る=契る 笠に編む=結婚する)
さかいなしの 恋路は損や】
うちひさす みやを行くに 我がれぬ
 玉のの 思ひ乱れて 家にあらましを
《逢いとうて 大通とおり行ったら ぉ破れたで
 つらいけど 家で待ったら かったやろか》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻七・一二八〇)
他人ひと見られんと 風なら逢える】
いきに 我れは思へど 人目おほみこそ 
  吹く風に  あらばしばしば 逢ふべきものを
《命け うち思てるに 五月蝿うるそて逢えん
 もし風に 成れたとしたら 常時しょっちゅ逢えるに》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻十一・二三五九)
【小胸おどらせ 垣間見したに】
人の親 娘子児をとめごゑて もる山辺から 
 あさな かよひし君が ねば悲しも
《親が子を 守る守山もりやま あたりを通り
 朝たんび てたあんたが んのん悲し》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻十一・二三六〇)
 恋の切り株 またまた芽吹く】
あられり 遠江とほつあふみの かはやなぎ 
 刈れども またもふといふ かはやなぎ
あられる 遠江とおつおおみの かわ
 刈ったかて またえるう かわ柳》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻七・一二九三)
 負けてたまるか 年寄りするな】
はしたての 倉橋川くらはしかはの いはの橋はも 
 男盛をざかりに 我が渡りてし いはの橋はも
はしたての 倉橋川の あの石の橋
  若い時 わしも渡った あの石の橋》
                      ―柿本人麻呂かきのもとのひとまろ歌集―(巻七・一二八三)



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