NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【二月十六日】放映分
心をし 無何有の郷に 置きてあらば 藐孤射の山を 見まく近けむ
《拘りの 心捨てたら 不老不死の 仙人世界 直ぐそこ違うか》
―作者未詳―(巻十六・三八五一)
【万葉歌みじかものがたり】《海や死にする》
生と死 この無情なる物
宗教的背景持つ これらの歌
この時代 極楽往生思想 民衆広がり未だし
作者は 僧侶教養人なりや
心をし 無何有の郷に 置きてあらば 藐孤射の山を 見まく近けむ
《拘りの 心捨てたら 不老不死の 仙人世界 直ぐそこ違うか》
―作者未詳―(巻十六・三八五一)
(無何有の郷=「荘子」に云う自然のままで、何の作為もない理想郷)
(藐孤射の山=「壮士」に云う不老不死の仙人が住む安楽卿)
鯨魚取り 海や死にする 山や死にする
死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ
《あるやろか 海死ぬ云うん 山死ぬ云うん
あぁ死ぬで 海干上がるし 山枯れるがな》
―作者未詳―(巻十六・三八五二)
人は生まれて 何れは死ぬる
死ねば魂 行くのは何処
天の霊界 如何なる処
如何に思うや 万葉人は
天なるや 神楽良の小野に 茅草刈り 草刈りばかに 鶉を立つも
《魂集う 神楽良の小野で 茅草刈るに 矢庭飛び立つ 人魂鶉》
―作者未詳―(巻十六・三八八七)
(ささらの小野=死者の魂が集まる恐ろしい月世界)
(鶉=霊魂そのものが具現化したもの)
奥つ国 領く君の 塗り屋形 丹塗りの屋形 神の門渡る
《霊界の 支配の主の 丹塗り舟 死霊を乗せて あの世へ渡る》
―作者未詳―(巻十六・三八八八)
人魂の さ青なる君が ただひとり 逢へりし雨夜の 葉非左思ほゆ
《人魂の あんたに独り 出くわした 雨夜の寒気 未だ消えんわ》
―作者未詳―(巻十六・三八八九)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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【二月十六日】放映分
心をし 無何有の郷に 置きてあらば 藐孤射の山を 見まく近けむ
《拘りの 心捨てたら 不老不死の 仙人世界 直ぐそこ違うか》
―作者未詳―(巻十六・三八五一)
【万葉歌みじかものがたり】《海や死にする》
生と死 この無情なる物
宗教的背景持つ これらの歌
この時代 極楽往生思想 民衆広がり未だし
作者は 僧侶教養人なりや
心をし 無何有の郷に 置きてあらば 藐孤射の山を 見まく近けむ
《拘りの 心捨てたら 不老不死の 仙人世界 直ぐそこ違うか》
―作者未詳―(巻十六・三八五一)
(無何有の郷=「荘子」に云う自然のままで、何の作為もない理想郷)
(藐孤射の山=「壮士」に云う不老不死の仙人が住む安楽卿)
鯨魚取り 海や死にする 山や死にする
死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ
《あるやろか 海死ぬ云うん 山死ぬ云うん
あぁ死ぬで 海干上がるし 山枯れるがな》
―作者未詳―(巻十六・三八五二)
人は生まれて 何れは死ぬる
死ねば魂 行くのは何処
天の霊界 如何なる処
如何に思うや 万葉人は
天なるや 神楽良の小野に 茅草刈り 草刈りばかに 鶉を立つも
《魂集う 神楽良の小野で 茅草刈るに 矢庭飛び立つ 人魂鶉》
―作者未詳―(巻十六・三八八七)
(ささらの小野=死者の魂が集まる恐ろしい月世界)
(鶉=霊魂そのものが具現化したもの)
奥つ国 領く君の 塗り屋形 丹塗りの屋形 神の門渡る
《霊界の 支配の主の 丹塗り舟 死霊を乗せて あの世へ渡る》
―作者未詳―(巻十六・三八八八)
人魂の さ青なる君が ただひとり 逢へりし雨夜の 葉非左思ほゆ
《人魂の あんたに独り 出くわした 雨夜の寒気 未だ消えんわ》
―作者未詳―(巻十六・三八八九)
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
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