NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【四月二十二日】放映分
★茜さす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ
《昼間には 田班け仕事で 忙して 夜暇見付け 摘んだ芹やで》
―橘諸兄―(巻二十・四四五五)
【万葉歌みじかものがたり】《吹き扱き敷ける》
同 勝宝七年(755)八月
大極殿南院 孝謙天皇催しの 内裏宴
群臣列席の中
安宿王 女官の煌びやかを詠う
娘子らが 玉裳裾引く この庭に 秋風吹きて 花は散りつつ
《乙女達 裳裾を引いて 歩く庭 秋の風吹き 萩花散っとおる》
―安宿王―(巻二十・四四五二)
家持 歌作るも 用向きあって中座 奏さず
秋風の 吹き扱き敷ける 花の庭 清き月夜に 見れど飽かぬかも
《秋風が 吹き飛ばしした 花庭は 月爽やかで 趣深い》
―大伴家持―(巻二十・四四五三)
【八月十三日】
十一月
さて 問題の宴 奈良麻呂邸
高山の 巌に生ふる 菅の根の ねもころごろに 降り置く白雪
《高山の 岩に生えてる 菅根やで びっしり白雪 積もってるがな》
―橘諸兄―(巻二十・四四五四)
【十一月二十八日】
この席
先月よりの 聖武上皇 病状深刻に
『もしやのこと 有りし時 云々』
の 憂慮言の葉 発せし 橘諸兄
これが 曲解生み 策に利用されしか
上皇侮蔑が件 経緯聞いた 家持
筑紫で見た 苦悩旅人の顔 思い出す
(あれは 確か神亀六年(729)二月
藤原氏陰謀により 長屋王追い込まれ自害
長屋王も左大臣であられた
なんたる因縁
秘かに聞くところ
奈良麻呂殿 画策の 盟主候補
黄文王 安宿王は 長屋王の御子
これまた 因縁)
もしやと家持 歌綴りを繰る
(おう あったぞ あの頃の橘諸兄様の歌
八月改元の 天平元年(729)か
なんと 長屋王様事件と 同年ではないか)
茜さす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ
《昼間には 田班け仕事で 忙して 夜暇見付け 摘んだ芹やで》
―橘諸兄―(巻二十・四四五五)
大夫と 思へるものを 大刀佩きて 可尓波の田居に 芹ぞ摘みける
《役人の くせしてからに 大刀佩いて かには田んぼで 芹摘んだんか》
―薩妙觀―(巻二十・四四五六)
――――――――――――――――――――
【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
<訳してみよう万葉集>へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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★茜さす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ
《昼間には 田班け仕事で 忙して 夜暇見付け 摘んだ芹やで》
―橘諸兄―(巻二十・四四五五)
【万葉歌みじかものがたり】《吹き扱き敷ける》
同 勝宝七年(755)八月
大極殿南院 孝謙天皇催しの 内裏宴
群臣列席の中
安宿王 女官の煌びやかを詠う
娘子らが 玉裳裾引く この庭に 秋風吹きて 花は散りつつ
《乙女達 裳裾を引いて 歩く庭 秋の風吹き 萩花散っとおる》
―安宿王―(巻二十・四四五二)
家持 歌作るも 用向きあって中座 奏さず
秋風の 吹き扱き敷ける 花の庭 清き月夜に 見れど飽かぬかも
《秋風が 吹き飛ばしした 花庭は 月爽やかで 趣深い》
―大伴家持―(巻二十・四四五三)
【八月十三日】
十一月
さて 問題の宴 奈良麻呂邸
高山の 巌に生ふる 菅の根の ねもころごろに 降り置く白雪
《高山の 岩に生えてる 菅根やで びっしり白雪 積もってるがな》
―橘諸兄―(巻二十・四四五四)
【十一月二十八日】
この席
先月よりの 聖武上皇 病状深刻に
『もしやのこと 有りし時 云々』
の 憂慮言の葉 発せし 橘諸兄
これが 曲解生み 策に利用されしか
上皇侮蔑が件 経緯聞いた 家持
筑紫で見た 苦悩旅人の顔 思い出す
(あれは 確か神亀六年(729)二月
藤原氏陰謀により 長屋王追い込まれ自害
長屋王も左大臣であられた
なんたる因縁
秘かに聞くところ
奈良麻呂殿 画策の 盟主候補
黄文王 安宿王は 長屋王の御子
これまた 因縁)
もしやと家持 歌綴りを繰る
(おう あったぞ あの頃の橘諸兄様の歌
八月改元の 天平元年(729)か
なんと 長屋王様事件と 同年ではないか)
茜さす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ
《昼間には 田班け仕事で 忙して 夜暇見付け 摘んだ芹やで》
―橘諸兄―(巻二十・四四五五)
大夫と 思へるものを 大刀佩きて 可尓波の田居に 芹ぞ摘みける
《役人の くせしてからに 大刀佩いて かには田んぼで 芹摘んだんか》
―薩妙觀―(巻二十・四四五六)
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