巨人・レッズ・チャーハン(2019年は和と動)

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監督人事に思うこと

2016-10-04 19:44:15 | 巨人
昨オフは巨人が高橋由伸監督、阪神が金本監督、DeNAがラミレス監督とそれぞれ新監督を迎え、監督の世代交代が一気に進んだ印象でしたが、一方で指導者経験がほとんどない人を監督にさせることに疑問の声もありました。

あれから約1年。西武、中日で監督交代が行われましたが、昨年の反省を生かしたのか?、2チームとも選んだのは指導経験が豊富な人物です。

西武は3年連続Bクラスに終わったことを受け田辺監督と契約せず、新監督に辻発彦を迎えました。辻といえば西武の黄金期を支えた名セカンド。99年にヤクルトで現役を引退すると、ヤクルト、横浜、中日でコーチを10年以上歴任しています。20年以上西武を離れていることや、長年セ・リーグで指導していたことから、パの野球をどこまで知っているかという不安もありますが、今は交流戦もあるのでさして問題ないでしょう。

一方、中日は2軍監督である小笠原道大の監督就任が直前まで確実視されていましたが、「まだ指導者になって1年しか経っておらず次期早々では?」という意見が上がり、ヘッドコーチ(谷繁解任後は監督代行)であった森繁和が監督就任しました。
森は落合監督が就任した2004年に投手コーチに就任。以来、高木監督時代の2年間を除き11年、中日でコーチを務めていたので、現在のチームを最もよく知る人間と言えるでしょう。

森の場合はあくまで小笠原監督への繋ぎであることは明白で、球団もそれをほぼ認めています。

この中日の監督人事を見て、「なぜ巨人は由伸監督就任を迫ったのか?」ということです。

昨年、代打の切り札として無類の勝負強さを発揮し、チームに由伸は欠かすことができない選手でした。本人も現役続行するつもりでいましたが、そこへまさかの監督就任要請。長嶋さんまで「高橋くんしかいない」と言いだし、外堀を埋められ、断れない状況となってしまいました。

私は原監督の後任は川相ヘッドが適任だと思っていました。川相が3年ほどやって、その間に由伸に監督としてのイロハを教える。かつて王さんが助監督として藤田監督を支えたように。
別に監督は現役時代、スターでなければならない、なんていうルールはないのです。

ところが巨人はそうはしませんでした。
由伸引退に伴い、井端も引退。2人が抜けた穴を痛感させられた2016年でした。代打成功率は2割に届かず、守備要員の松本哲也を代打として送らざるをえない状況に、由伸自身が何より歯がゆかったのではないでしょうか?

監督というのは、そう簡単なものではありません。
そして現役時代に良い成績を残した人じゃないとできない、ということはありません。

日本ではとかく、現役時代の成績と指導者としての資質をイコールで考える人が多いけど、決してイコールではないのです。全くの別物だということに何故、気がつかないのでしょうか?

現在、マンチェスター・ユナイテッドで監督をしているモウリーニョは現役時代、プロとしての実績はありません。それでもポルト、チェルシー、インテル、レアルと4カ国でそれぞれチームを優勝に導き「スペシャル・ワン」とまで呼ばれるようになっています。彼に対する好き嫌い(長年チェルシーの監督をしていたこともあり、私もどちらかと言えば嫌いです)はあっても、監督としての能力は誰しもが認めるところでしょう。日本のプロ野球界に彼のようなタイプの指導者が現れることはないのでしょうか?

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