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関東自動車(6)

2006-05-30 | 鉄道[北関東]
今日は関東自動車の車両をもう1つ紹介します。

この車両は、西日本車体工業(西工)製の車体を載せた車両。最近は富士重工業がバス車体製造を取り止めた事もあって、日産ディーゼル+西工の車体という組み合わせの車両はよく見られる様になってきましたが、日産ディーゼル以外の西工となると首都圏では少数派で、それも首都圏で見られる西工の路線車の車体は「96MC」と呼ばれる現行モデルばかりです。

しかしこの車両は、96MCにモデルチェンジされる前の「58MC」と呼ばれるタイプのモノ。58MCの大半は近畿地方より西側で導入されているので、東日本では貴重な存在で、しかもこの車両の下回りは日産ディーゼルではなくいすゞ製です。

西工58MCは中古車両で東日本にも譲渡される事例がないわけではなく、実際MAKIKYUも西日本とは遠く離れたくしろバス(北海道釧路市)で乗車した事があり、他にも新潟県や長野県でも見た事がありますので、驚く事ではないのかもしれませんが、首都圏にも遂に来たか…という感じです。

中古車を多数使用している関東自動車でも、その大多数は東京・神奈川辺りのモノ。関西の車両で西工という事もあり、多少でもバスに関心のある人間にとっては非常に目立つ存在です。

この車両はどうやら大阪市営バスで使われていた車両の様で、車内の座席も見た所緑色ハイバックの特徴ある座席が存置されている様です。

こうなると特徴ある後扉のドアチャイムも気になりますが、前乗り前降りの関東自動車では残念ながら…というよりも、MAKIKYUも2回程目撃しただけで乗車できず、宇都宮を再び訪れたら是非乗りたい車両の1つです。

首都圏にいながらにして、関西気分を味わえる同車への乗車は如何でしょうか?

関東自動車(5)

2006-05-30 | バス[北関東]
今日は以前に引き続き、関東自動車の中古車両を紹介します。

この写真の車両は、最近バス車体の製造を中止した富士重工業が製造した「5E」と呼ばれるタイプの車体を載せた日産ディーゼル製の車両です。その後に製造された「7E」型も含め、日産ディーゼル車の標準車体となっている他、これと同じ車体を載せたいすゞ車も東日本には数多くあり、この関東自動車でも日産ディーゼル車に混じって活躍しています。

この両者は車体後部のルーバーが公式側(ドア側)についているか否かで容易に確認でき、公式側にルーバーがある車両はいすゞ車、そうでないもの(非公式側)は大半が日産ディーゼル車です。この他日野や三菱ふそうのエンジンを搭載した車両も極少数あり、これもルーバーは非公式側にあります。

2~3年位前までは東京や神奈川でも頻繁に見られましたが、現在では排ガス規制の強化等に伴って大都市圏ではなかなか見られない車両になっています。

しかしながら、東京や大阪等の大都市圏以外ではまだまだ健在で、自社発注車を長く使っている所もあれば、この写真の車両の様に、排ガス規制の区域外へ転出して活躍している車両も数多く走っています。

ちなみにこの車両は、神奈川中央交通(神奈中)でかつて活躍していた車両の様で、側面の行先表示機の位置や大きさ等を見ると何となくそんな感じですが、同社の特徴である前面の運賃支払い方法表示窓は撤去されており、一見しただけでは意外に気付きにくいかもしれません。