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「ゆりかもめ」延伸区間視察

2006-05-11 | 鉄道[首都圏・私鉄等]
昨日MAKIKYUは湾岸エリアに所用があり、用事を済ませた後急遽3月末に開業した「ゆりかもめ」の延伸区間視察に出向いていました。

ゆりかもめの延伸区間は有明~豊洲間で、途中に有明テニスの森、市場前、新豊洲の3駅が設けられています。

今回は有楽町線豊洲駅からアクセスし、既存区間も含めて豊洲→新橋の全線を乗り通す事にしましたが、全線で370円という金額は決して安いとは言えないものの、最近開発を止めた(?)何処かの鉄道から見れば天国です。

ゆりかもめの豊洲駅は地下鉄の出口を出てすぐの道路上にあり、場所はまず迷う事がないですが、乗り換えはあまり便利でない気がするのは気のせいでしょうか?

真新しい駅舎の中に入り、改札を抜けホームへ入ると既に列車が一本入線しており、かなり空いていますが、最前部の特等席は既に占拠されていました。
(「ゆりかもめ」は無人運転となっており、最前部の座席からは前方がよく見えるので人気があります)

それもあってこの列車を見送り、その後入線してきた列車を見ると何だか様子が違う車両が…というのも「ゆりかもめ」の大半の車両は窓周りがブラックアウトされていますが、「27」と書かれた列車は窓周りがステンレスの地を生かしたデザインとなっており、これは少数派の最新型車両です。

隣のホームに先発列車も停車しているので、あえてこの車両に乗車してくる者も居ないので、最前部の特等席を陣取ります。

「終着駅で折り返しての乗車はできません」というステッカーが貼られているのは、乗務員がおらず、観光客の利用も多い同線ならではといった感じです。

豊洲駅を出発すると前方にはレインボーブリッジが見えますが、この路線は豊洲~新橋を短絡するのではなく、臨海副都心内を大回りして乗客を拾っていくので、レインボーブリッジに差し掛かるまではかなりの時間がかかり、途中で前方の列車が先の駅に入線する姿が見える所もある程です。

出発して程なく新豊洲駅に到着、豊洲駅からでも見渡せる程近い駅ですが、ここで反対側からやってきた車両は「28」と書かれたこちらと同じ最新型。ちなみに新橋までの間でこの最新型を見かけたのはこれだけなので、このタイプに乗車できた事は相当な幸運です。

延伸区間では乗客が少なく半数以上の座席が空席ですが、有明を過ぎると結構な数の乗客が乗り込み、車内は混雑してきます。

お台場海浜公園を出てレインボーブリッジに差し掛かる頃には車内は超満員となっており、恐らく富山からやってきたと見られる修学旅行生らしき集団は「もう乗れない~」などと言っている有様。

それでも「ゆりかもめ」は3~5分程度の間隔で運行されているのだから大したものですが、現在の状況を見る限りでは一部を新橋~有明の既存区間内運行として、この区間を増発した方が良さそうな感じです。

こんな感じで新橋まで乗りとおした訳ですが、新橋駅では既に折り返し待ちの乗客が列を作っている状況で、豊洲に比べるとかなり賑わっています。

その為車両を見極めて特等席を陣取るのは難しい状況で、また駅構内での撮影も難しい状況なので、片道で全線を乗り通すのであれば豊洲から乗車がオススメです。
(豊洲駅はガラス越しとはいえ写真撮影もかなり容易です)

ただ新橋に地の利があるという方も大勢いると思いますし、こちらからの乗車に全くメリットがない訳でもありません。
と言うのも、新橋は都内でも有数のチケットショップ密集地帯で、MAKIKYUも下車後に幾つかの店を覗いていましたが、ここでは「ゆりかもめ」の回数券を定価より格安でバラ売りしており、また店によっては一日乗車券まで格安販売していました。

また話が少々変わりますが、「ゆりかもめ」の一日乗車券は京浜地区の某私鉄も各駅で発売している(定価:割引等はなし)様ですが、これはチケットショップの営業時間であれば在庫があれば格安に入手できる上に、「ゆりかもめ」の券売機でも簡単に購入できますので、あまりメリットがない様に思えます。

この沿線の方は、むしろ都営交通とのタイアップ券(これは往復とセットで割引)が有用で、片道は「ゆりかもめ」を用い、もう片道は都営バス利用というのも面白いかもしれません。