文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

コープさっぽろの考えは筋違い

2018-10-08 11:45:11 | オピニオン
 コープさっぽろが、先般の地震による停電で、食品廃棄を余儀なくされたとして北海道電力に対して損害賠償を検討しているという。しかしこれは筋違いであるとしか言いようがない。

 たしかに、コープさっぽろの主張するように、苫東厚真発電所に供給を集中させていたことには人災という側面もある。しかしそれは北海道電力の責だろうか。北海道電力は電力の一刻も早い復旧に努力した。その努力を称えこそすれ、損害賠償をするという発想にはならないのではないかと思う。北海道電力は政治に振り回された挙句に、いまのような供給体制にせざるを得なくなった被害者ではないのか。もっとも一番責の重い前政権は、既に解体しているので、北海道電力がスケープゴートにされたという気もする。しかし、前政権の流れにストップをかけていない今の政権や役人にも責任はあるのではないか。訴訟を起こすならそちらに対してではないかと思う。

 停電の可能性は、地震に限らない。しかし完璧に対策をしようとすると電気代が跳ね上がってしまう。停電のない電力システムというのは現実的にあり得ない。もし停電を嫌うのなら、自家用発電で対応するしかないと思うのだが。

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