文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

続々・理系と文系

2010-09-21 20:28:43 | オピニオン
 理系と文系は何を持って区分するのかと言えば、これはなかなか難しい問題である。もちろん、人間自体を理系と文系に分けることの馬鹿らしさは、以前このブログでも述べたとおりである。ここで言うのは、学問における理系と文系ということだ。

 これは、最近フラ夫さんのブログでもコメントしたことなのだが、私は、理系の学問とは、自然科学に基礎を置くものであると思っている。ここで言う自然科学とは、自然法則などの自然に関することを研究するものということだ。すなわち、物理学、化学、生物学、地学などとこれらを応用するような学問が理系ということになる。だから工学の多くや医学などは理系の学問ということになる。しかし、例えば工学でも、建築史などは、理系とは言えないだろう。

 だからと言って、それ以外が文系と言う訳ではない。文系の学問とは、基本的には、自然に対して人間の営みに関するものを研究するものだと思う。文学、社会学、法学などがその典型的な例だろう。しかし、理系と文系と言うのは2元論ではない。それらの境界は曖昧模糊としていて、どちらの素養も必要な学際的なものも存在する。

 さらに、理系と文系の共通的な基盤となる学問もあるだろう。典型的なものが数学だ。数学は、若干の公理や定義から、世界を紡ぎだしていく学問だ。しかし、それは本来の自然とは直接関係はない。よく数学は理系だと言われるが、単に理系の学問の方で使いこなされる場合が多いと言うだけで、経済学や心理学などでも数学は使う。論理学や哲学なども、こちらに含まれるべきものだろう。


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