文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

消費税の増税は本当に必要か

2010-07-11 12:35:41 | オピニオン
 管総理の発言もあって、最近また、消費税をめぐる議論が活発になっているが、昨日付けの「池田信夫blog part2」に「消費税の増税は世代間の不公平是正に必要だ」との記事が掲載されていた。

 内容は、池田氏らしいと言えばそれまでなのだが、肝心な事を理解していないなと思う。消費税が逆進的かどうかだとか、税の逆進性は、いろいろな税を総合的に見ないといけないといったようなそんなことは、本質的な問題ではない。もっとも大切なことは、本来いくらの税収が必要かということだろう。

 確かに、歳入と歳出を単純に考えれば、税収入は大幅な赤字だ。しかし、考えても見るがいい。世の中には、あまりに無駄な税金の使われ方がしているケースが多いのではないか。飛行機の飛ばない飛行場、熊や鹿しか走らないような道路、不要な特殊法人など、数え上げればきりがない。先般の事業仕分けで、税金の使われ方の一部が国民の目の前に明らかになったことは評価できるものの、あんなものは、氷山の一角だろうというのが、国民の偽らざる感情だろう。

 たしかに、経済対策などで、財政出動などが必要となり、公共工事が必要となる場合もあるだろう。しかし、それは、戦略的な分野へのインフラ投資に使うべきで、飛行機の飛ばない飛行場、熊や鹿しか走らないような道路を作るために使っても、単に金をドブに捨てているようなものではないだろうか。

 国民は、こういったことを、肌で感じているからこそ、消費税を上げるという議論には敏感なのだ。上がった消費税を無駄遣いされてはたまったものではない。だから、まず必要なのは、政治家や行政官庁が、税の使い方に対しての信頼を回復する努力をすることだ。これがない限り、この議論は、いつまでも迷走するだろう。

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