本書は、東北を訪れた人が、主人公の案内で東北グルメを満喫するというもの。著者は、あの望月三起也さんのお弟子さんにあたる人らしい。
主人公は獅子戸錠二、どこかで聞いたような名前だが、ローカル飯屋の情報に詳しいプロドライバー、つまりトラック野郎という訳だ。出てくるのは仙台、塩釜、石巻のグルメ。しかし考えてみるといい。表紙イラストにあるような、見るからに怪しさ満点のおっさんにいきなり声をかけられたら、大部分の人は警戒して逃げていくのではないだろうか。そもそも主人公をおっさんにして誰得なのだろうか。
それに、ドライバー仲間の女性。なんだよ「姫トラお京」って? このお京さん、出てくる場面がこの1巻だけでも2回あったので「ヒロイン枠」なんだろう? 本当か? ヒロインってもっと線が細い美女だったら分かるが。でもおっさんより、こちらを主人公にした方が受けそうだ。
ともあれ、あまり馴染みのない東北の大衆グルメが紹介されており、なかなか興味深い。
☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。