これは、大学に入ってしばらくしての出来事。入学してしばらくは自転車で通学していた。ある日、旧教養部と時計台の本部の間にある、吉田神社の鳥居の近くを自転車で通っていたのだが、突然自転車毎、前方へ、縦に1回転してしまった。それはもう、見事な前方宙返りだ。もちろん、着地なんてうまく決められる訳はないので、そのまま倒れ込んでしまったのは言うまでもない。
下手をすれば大怪我をしてもおかしくないところだが、幸いなことに傷一つなかった。それでも、直ぐには何が起こったか分からなかったが、落ち着いてから自転車を調べてみると、前輪のスポークが1本折れて近くに転がっていた。つまり、折れたスポークが挟まって前輪がロック状態になったために、後ろ側が浮き上がって、見事宙返りとなった訳である。
スピードを出していた訳ではないのだが、それでも、急に前輪がロックすると、人間を乗せたまま自転車が1回転してしまう。慣性の法則というものがあるので、不思議はないのだが、身を持って体験するとは思わなかった。それからは、自転車に乗る時は、必ずスポークの様子を点検するのが習慣になった。
○関連過去記事
・ブルジョアのお姉さま (思いでシリーズ13)
資格・スキルアップ ブログがたくさんあります⇒

○姉妹ブログ
・時空の流離人
・本の宇宙