マックンのメモ日記

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フェイスブックの次を狙うスマホ特化のSNS出現!

2012-04-19 23:36:40 | ネット、ビジネス、IT
スマートフォンの普及を追い風に、モバイル機器に特化した交流サイトが台頭していきているそうです。簡単に操作できる写真の共有などを機能の軸にして、開発当初からスマホでの使い勝手を追及しているそうです。そしてパソコン向けで急成長したフェイスブックの「次」を狙っているそうです。

例えば米国では、モバイルSNS「パス」と言うのがあるそうですが、「使い勝手が良いし、最近はフェイスブックよりこちらを使う頻度のほうが高くなった」と言っている人もいるようです。どのように使っているのかと言うと、旅行先の景色や子供達をスマホの内臓カメラで撮影し、親しい友人らと共有するのに使っているそうです。この「パス」というSNSは、実はフェイスブック出身のデーブ・モーリンらが2010年11月に設立したサービスです。当初は写真の共有を主な使途としていたそうですが、昨年11月からはメッセージなども共有可能にしてSNSとしての機能を大幅に強化しています。そして5ヶ月で200万人の新規利用者を集めたと言うのですから凄いですね。

この人はもともとフェイスブックの中核技術を開発した花形エンジニアだったそうです。しかしモバイル市場がパソコンを上回るとの当時の予想をもとに、「それだったら3年でモバイルに特化した会社を作ろう」と考えたのだそうです。単なる技術だけでなく目先の聞く経営者としての先見性を持っていたのかもしれません。それが5ヶ月で200万人もの新規利用者を獲得したという結果として表れたのではないのでしょうか?その後、スマホの世界出荷台数は11年にパソコンを上回り、ネット接続機器の主役に踊り出たのです。つまりデーブ・モーリンらの読みがあたったと言うわけです。

フェイスブックもスマホに対応していますが、出発点はあくまでパソコンです。そのフェイスブック自身が、上場を申請する書類の中で、「スマホ経由でのサービス利用者が増えると収益に悪影響が出る可能性がある」と認めているのです。SNSはそもそも友人や知人と情報を共有するためのサービスです。誰もが手先にスマホを持つ時代になれば、知人らの近況を知るためにわざわざパソコンを立ち上げるのは面倒であり、パソコンを使ってSNSをする人は確実に減ってくることは容易に想像できます。こうした変化を先取りしようとしたのがこのデーブらの人が立ち上げた「パス」なのです。

さらに、こうした動きを見越した投資家、例えばバージン・グループの創業者が3000万ドル強の資金を投資したのです。米アップル出身のビル・グエンが設立した「カラー・ラボ」も、昨年4100万ドルを確保しています。同社は昨年12月に写真を軸とするサービスに動画の共有機能を追加しており、他社との差別化を進めています。こうしたスマホに特化したSNSに追われる立場になったフェイスブックは今月「インスタグラム」の運営会社を約10億ドルで買収を決めています。「インスタグラム」は1年半で3000万人以上の利用者を獲得したモバイルSNSの大手です。フェイスブックはこの急成長振りに危機感を持ち、マーク・ザッカーバード自身が3日間で買収を決めたそうです。

このようにネットの利用環境が大きく変わる中で、モバイルに特化した企業がフェイスブックの地位を脅かすのか、それともフェイスブックが資金力に物を言わせてこれを防戦するのかが、これからの見所になるのです。果たしてどっちが勝つと思いますか?それとこうした動きが日本にも波及して、日本製のモバイルSNSが出現してくるかもしれません。決してフェイスブックも安泰とは行かない時代になってきているようです。技術のある日本人もモバイルSNSを作ってみてはどうでしょう。