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短い命

2009年07月06日 | 雑記
「明日もね」って挨拶して病棟に出勤すると、もういないことがあります。
昨日まで、普通にお話していたのに、今日は何も言わずに・・・・・・・・・・
緩和ケア病棟が開設して、21人の旅だちをしました。
遠い遠い旅で、もう二度と会うことはありません。

  「俺達に明日はない」

まさに、誰にも必ず明日があるとは限りません。
今日の旅だちは、静かでした。
長い闘病生活がやっと終わり、大変穏やかな表情でした。
生きているときに、こんな穏やかな表情を見たことがあったでしょうか。

いつ死ぬかわからない、死の恐怖に毎晩おびえながら目を閉じていると
患者さんがよく話します。
目を覚ましたときに、現実なのかあの世なのかわからなくなるそうです。
「あ~ 今日も生きていた」そう思うそうです。

明日は満月、そして七夕。
眩しすぎて、織姫も彦星も会えないかもしれませんね。

患者さんの短冊にこめられた願いは、心の叫びのようです。
「一ヶ月でも、一日でも生きたい。子供の成長が見たい。」
「抗がん剤の副作用がありませんように」
「おばあちゃんの笑顔がずっと見られますように」
「宇宙へ行きたい」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつかは死ぬとわかっていても、それが訪れると悲しみでいっぱいに
なります。
今日亡くなった方には、ストライプのボタンダウンのシャツと、
大好きだったズボン、そして、藍色の帽子をかぶせました。
梅雨の晴れ間に、まるで散歩に行くような姿でした。
そして、大好きだったタバコを1本持たせて・・・・・・・・・・・。
「本当にここが大好きだったんですよ。ここにいられて、本当に良かった」
奥様の言葉が胸にせまります。

会いたい人に会えたのでしょうか。
今も入院院患者さんに、たくさん面会があります。
会っておかなければならないのでしょう。

私も会いたい人がたくさんいます。
元気なうちに、会えるうちに、会わないと・・・・・・・・・。

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明日もまた3人の入院を受け入れます。
忙しい・・・・・・・・・・・・。

  こちらは書けないでいます。