赤い羽根の押し売り

赤い羽根
　田舎ではカップ麺じゃないけど赤い羽根だの緑の羽根だのと家に寄付を徴収に来る。こうでもしないと俺なんか寄付なんてしないけど、６百円以上お願いしますなんて金額を指定されるとムッと来る。

　少し前までは全部断ってたけど、顔見知りになるにつれ無碍には断れない。それに集金の役をする人に何か言ったって仕方が無いので今ではハイハイ幾らですか、と払ってる。払ってる、とは言わないか、寄付の場合。

　この寄付は今までは皆のお金を一緒の袋か何かに入れて集めていた。だから手元に細かいお金がなくてもその袋にある小銭でお釣りを貰えた。ところが今年から個別に封筒に入れて封をするようになった。だからお釣りが出せなくて困ると集金してる人はこぼしてた。

　こういう寄付の中にはたったの５０円なんてのもある。集めるのはたいてい年寄りで、わざわざ家々を回って来られると断るのも気の毒。だけど結果的に強制徴収になるってのが気に入らない。