ヒートガンは使える

　偶然このヒートガンという道具の存在を知った。ドライヤーの超熱風版なんだけど、これが思ったよりも使える物だった。これは温度と風速を調整出来る。また送風だけというのがあるので熱くなった本体を素早く冷やすことも可能。


写真－１　構造はドライヤーと同じだけど出て来る熱風が遥かに熱い






　ヨメはファイブテンの靴を何足か持っている。どれも同じモカシムなんだけど、そのうちの一番新しい靴は踵のフィットが今一つ。元々ファイブテンの靴は踵がいい加減だし製品のバラつきがある。だから直すにしても一番簡単な方法にした。がんばっても良い結果は得られそうにないからだ。

　踵が緩いんだから単にきつくすることを考えた。ヒートガンを使ったら接着した部分が案外簡単に剥がれた(写真－２)。今までこの作業は中々厄介だった。ドライヤーだと時間がかかるし、かといってガスレンジだとゴムが焦げてしまう。それがヒートガンだと適度に熱が伝わるせいか２０秒くらいという短時間の加熱で済む。


写真－２　左側がソールを剥がした部分

　重ねる部分を多目にして接着。その後１日ほどクランプで固定(写真－３)。結果はどうかというと直す前よりはややマシ程度らしい。この靴は先端が減ったら使うのは止めて残ったソールは張替え用だ。靴を分解するのもヒートガンを使えば簡単そうだ。


写真－３　板をかませてクランプで締めて１日放置

クラック登り評論家

先月ハンドジャムという技を教わった。まだまだ未熟だが色々な事が見えるようになった。一を知って十を(偉そうに)語るってやつだな。 　最近はクラック登りがちょっとしたブームになってるらしい。そう言われればボッケ家が登ってる所と同じくらい簡単な所を登ってる人が多い。トップロープとリードという違いはあるものの易しいルートを登ってる人が多かった。 　湯川の岩場にコークスクリュー(5.9)というルートがある。まだ登ってないけどハンドジャムサイズのクラック。帰り際、そこを登ってる人が居たので登る所を見ていた。あと少しで登れそうなんだけど、何故かしきりに腕を振っている。これって前腕が疲れた時にする行為だ。ジャミングしてるようだけど実際は岩を掴んでるってわけだな。 　クラックと言っても岩の隙間は色々。その中でも幅５ｃｍくらいのハンドジャムサイズのクラックは入門クラスのようだ。だから最初に習うのがハンドジャムなんだろう。ところがこれを正しくやってる人が少ない。その理由は手を岩の中に入れてるので見様見真似しようにも中で何をしてるのか分らないからだと思う。 　実際ボッケ家は習う前には中に突起があればそれを掴んでた。指の第三関節を岩に当ててたりもしたがこんな事したら痛くて堪らない。そもそもハンドジャムというのはそれまでは岩と手の間の摩擦で抜けないのかと思ってた。勿論摩擦は必須だけど、そうではなくて手の平をカムやナッツのように変形させることによって岩の隙間から抜けないようにする、そんな感じだ。でもそんなのは外から見て全く分らないから自己流でやることになるのだろう。簡単なルートならそれで登れちゃうってわけだ。まぁ俺もこの口くらい上手くなりたいもんだ。

それ歳のせいじゃないって

もう歳だからって言い訳があるが、それを言った人の最年少は２５歳くらいだったかな。その時俺はもう少し年下だったけど、当時は３０歳になったら運動なんてろくに出来ないんだと思ってた。でも実際はそうでもないし、こんな人が現れたんじゃもう歳のせいには出来ないな。 三浦雄一郎さん、８０歳でエベレスト登頂　最高齢 カトマンズ（ＣＮＮ） 冒険家の三浦雄一郎さん（８０）が２３日午前、世界最高峰エベレスト（８８４８メートル）の登頂に成功した。 ・・・・・略・・・・・ 2013.05.23 Thu posted at 15:01 JST CNN.co.jp 　さすがにエベレストを登るにはその人の資質や恵まれたトレーニング環境ってのはある。しかしそこまで凄い事が出来なくても日常生活に支障が出ないくらいの体力は維持出来る。だから階段上って息が乱れるとか段差で躓いて転ぶのは歳のせいではなくて大半は運動不足のせいだと言い切れる。 　山梨の別荘に住んでる母は少々の山道は平気だ。特に何かトレーニングをしてるわけではない。車の免許は持ってないので日々の買い物などで片道２ｋｍくらいなら歩いて出かける。バスを利用するけど便が悪いから帰りは歩きなんてこともある。それだけの事をしてるだけだが後ろ姿を見る限り背筋が伸びているので８０代半ばには絶対見えない。 　最近身近で話題になったのは転んで腕などを骨折しちゃったという経験。友達や友達の友達なんて中に数人居た。中には複雑骨折して入院なんて人も。その年齢は８０歳とか９０歳ではなくて５０～６０歳という若さ。躓いたり階段を踏み外すってのは年齢に関係ない。だけど一々転んでたら身体に悪過ぎるのだ。