年齢確認はちと不愉快だったな

　最近佐久に新しいスーパーが出来た。といっても元々その場所にスーパーはあったんだけどね。値段が安いってんで視察に行ったり買いに行ったり。実際かなり安いので近隣スーパーの客の流れも変った。ただこの店が万能かというとそうではないので客が減ってしまった店にも行く。何故ならその店にしか無い物があるからだ。それに幾ら安い店でもちゃっかりそうでもないのもあるから油断ならない。

　ビールの値段は良く行くスーパーと大差ないんだけど、ふと１６０円くらいと安いのがあった。発泡酒ではなくビールだった。そかもドイツホップ１００％とあったのでついつい味見をと思って買い物カゴに１本だけ入れた。


１６０円くらいと安価

　レジで清算中、唐突に年齢確認を求められた。１秒くらい間を置いてこのビールを買ったせいだと分った。このオレサマが高校生に見えるのかと一々文句を言うのも大人気ないので何も言わずに画面をタッチした。こういう年齢確認は初体験だったけどちと不愉快だったな。

　肝心の味はというと、そもそもビールの味は同じ銘柄でもその日によって違って感じることがある。主観８０％って感じだ。このビールに関しては安物という先入観が邪魔をして評価は低目。やはり主観が…　発泡酒のような甘味も気になるがビールっちゃぁビールだ。軽井沢高原ビールに比べれば遥かに何時ものビールに近い。

　ところでこのビールが幾ら安いといっても何時も買うビールも６本まとめれば１８０円くらいになる。この２０円のために年齢確認なんてやだな。酒は気分で飲むもんだ。ヨメはというと、２本目の一番搾りの方が良いとか何とか。

松が枯れていく

茶色いのが枯れたアカマツ

　上の写真、去年はこんな枯れた松は無かったと思う。松枯れ病だ。これは小諸の方からやって来てるらしい。実際、小諸の方では枯れた松が佐久よりも目につく。恐らく５年後くらいは今の小諸くらい状況になってしまうのだろう。

　松を枯らすのはマツノザイセンチュウという線虫で、それを媒介するのがマツノマダラカミキリという髪切虫。しかし宿主を殺しちゃったら元も子も無いと思うんだけどねぇ。一体松枯れは何処まで進行するんだろ。行き着く所まで行って寄生する方もされる方もその地域で絶滅寸前までになめのかな。そしてそんな事を長い期間で繰り返すのかな。


黒いのは去年以前に枯れたアカマツのようだ

それを登ろうと思っただけでも凄い

　フリークライミング用のルートには難易度が付いている。例えば ５.１５ ってグレードは現在の最高グレードでそれを登れる人は世界中を探しても数えるほどだろう。

　ある大御所と雑談中「 ××さん、５.１４ ってどんなルート？ 」 と聞いた。当時はそれが最難のグレードだった。すると暫く考えて 「 登れるとは思わないから通り過ぎちゃうだろうな 」 とその人は答えた。全然具体的じゃないけど一番分かり易い説明のような気がした。

　クラックというのは岩の亀裂である。クラック登りとはその亀裂を利用して岩壁を登ることである。クラック初心者にとって写真－１の壁を見て凄いなぁと思った。でもグレードとしては ５.１０ｃ と初級クラス。実際トップロープとはいえ俺でも落ちずに登れてる。


写真－１　２５ｍくらいの高さのバンパイヤ(5.10c)のクラック＠湯川の岩場(矢印)

　ところでこの湯川の岩場には白髪鬼っていう物凄く難しいルートがある。ハクハツキって読むんだけど、何故か訓読みでシラガオニって読むと威厳もへったくれも無くなる。兎に角そんなルートは何処にあるんだろと思いつつ岩場を歩いてたんだけどそれらしきルートは分らなかった。そしたら写真－１に写っていたのである。家に帰ってたまたま分った。

　写真－１の矢印で示した一目で分かるクラックの右側、日向と日陰の境目辺りにもう１つクラックがあったのだ。それを拡大したのが写真－２なんだけど、写真－１の何処にあるか分かるかな。そしてこれが白髪鬼というルート。クラックというより岩の継ぎ目。指すら入りそうにない所もある。グレードは５.１４に僅かに届かない ５．１３ｄ だ。正に登れるとは思えないので目に入らなかったルートだった。


写真－２　白髪鬼(5.13d)のクラック