森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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評判悪い自治体、よい自治体;企業からみれば
評判悪い自治体、ランキングは秘密 経産省(朝日新聞5・26)
「たらい回しランキング」は断念――。経済産業省は25日、国内に工場を建てる企業に、現地の役所の対応に対する満足度を聞いたアンケート結果を発表した。甘利経産相の発案で、問い合わせへの対応をたらい回しにするなど評価の低い自治体も含む番付にしようと狙ったが、結局は満足度の高い都道府県を並べた内容にとどまった。
低い評価の公表をやめたことについて、甘利経産相は同日の記者会見で「今の努力をなえさせてはいけない。改善途中の自治体もあるかもしれない」と説明。経産省は「自治体から聞かれれば順位を伝える」という。
企業の満足度が高いのは、北海道や北陸、山陰の各県など、景気回復が遅れる地域で目立った。同省は「補助金などで工場を誘致する力勝負より、対応の早さやきめ細かい気配りが重要」とみている
。これは企業の側から自治体の仕事ぶりを評価したものです。のどから手がでるほど企業誘致を実現したいと考えている自治体は多いわけで、だとすると企業を相手に懇切丁寧に応対すると考えられるのですが。
やはり企業の満足度の高かったのは、北海道や北陸、山陰の各県など、記事の言葉を借りれば「景気回復が遅れる地域」、つまり地方の自治体でした。
経産相は、補助金などで工場を誘致する力勝負より、対応の早さやきめ細かい気配りが重要とみている、と記事は伝えていますが、しかし企業の側はこの補助金をもらって地方に進出しているのが実態。けっして財政状況のよくない自治体であっても、莫大な金を出すのですから(図、単位;億円)。補助金の額はそれぞれの自治体の財政規模にもよるでしょうから、その大小だけでは判断できませんが、地方の自治体も結構の補助金を出していることが分かります。
このニュースにふれて感じるのは、地方の雇用創出をどうするのかを考えた場合、やはり地場の産業育成や地方の中小企業のための施策を充実させることが必要ではないかということです。もう一つは、医療や福祉に金を回して雇用を創出することも課題の一つになるのではないのでしょうか。厚労省も社会保障分野の経済波及効果をこれまで評価してきているのです。
ですから、今日膨大な利益をあげる大企業にわざわざ金をくれてやり工場を誘致することを一度考えなおして、地域の雇用も生み出し、消費も広げるような自治体の政策が不可欠なのだと考えるのです。この限りで、経産省がこんな調査を実施したことは、企業誘致を奨励する立場にたっているともいえるでしょう。
しかし、内閣府が発行した『地域の経済2005』も企業誘致制度の効果に疑問を投げかけています。
何よりも、事実が物語っています。たとえば神奈川県は日産に116億円も補助金を交付しましたが、新規採用はゼロでした。雇用の創出に結びつかないのです。
やはり自治体の仕事は、その地域の住民がきちんと評価しなければならないのでしょう。
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この「中国バッシング」は何だろうか?
日本人の感染率は高く、 40 歳以上の男女の 50 %以上に感染しているといわれています。こいつが高じると、胃の粘膜に炎症が起こり、慢性胃炎をきたすことがある。その結果、「ムカムカする」「脂っこいものが苦手」「しくしくと痛い」などの症状が出ます。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こすこともあります 。
幸いに私はあまり胃が痛むことはないので、この苦しみがどんなものかは分かりません。
なぜ日本は感染率が高いのか。戦後しばらくの衛生事情が関係している。ピロリ菌は糞便中に排泄されますので、ナマ水を飲めるのと関係しているかもしれない。また、野菜の肥料に人糞を使っていたのも影響しているのでしょう。このようにとらえられてもいるようです。
ようするに日本は敗戦後も、糞便を農作物の肥料にしてきました。田舎育ちの私の小中学生の頃までは、あぜ道のあちこちで肥溜めがみられたものでした。その後、日本は高度成長を経験し、格段に社会の環境が変わり、生活環境、衛生事情も一変してきたのは事実でしょう。だが、最近まで、日本も多くの東アジア諸国と同じような環境のなかで生活してきたこともはっきりしているでしょう。
最近、気になっているのは、メディアが報じるアジア諸国のなかで、とくに中国の社会事情を報じるものが多いということだけではなく、その視点についてです。
独断でひろってみますと、つぎのようです。
中国産アンコウにフグ混入 米当局、患者発生で注意喚起(朝日新聞5・26)
偽食品、中国深刻 キクラゲ・粉ミルク……(朝日新聞5・21)
中国からの「危険食品」、米が107件差し押さえ(朝日新聞5・21)
中国新幹線、備品盗難はじめ「非文明的行動」相次ぐ(産経新聞電子版5・20)
情報隠し感染拡大? 手足口病 2人死亡 中国山東省 「謎の奇病」デマも(西日本新聞5・24夕刊)
伝えらている内容は事実なのでしょうが、異常なまでに集中していると感じられないでしょうか。中国のたとえば衛生環境の悪さ、マナーの悪さなどある意味でいえば無政府性を強調し、そして非文明的だと断定するものも中にはあって、中国をバッシングしているといえなくもない。これらのニュースは、おそらく見聞きした日本人に、中国にたいするある種の脅威や不安の感情をかきたてるものになるでしょう。
たしかに、中国国内のこうした事情は、国際的に報じられなければならないもの、我われが知っておくべきものはある。
その上で私が思うのは、当ブログでとりあげた「価値観外交」の押し出しとの関係です。安倍首相と、彼の考えに近い日本会議などのグループが何かと話題になっていますが、彼らを中心にうちだされている「価値観外交」とは、強硬な対中国姿勢をあらためて 確認したものといえるでしょう。同時に強調された真の保守主義とは、それと対になったものでしょう。
そこで、一連の中国関連の記事がこうした、価値観外交の強調と歩調をあわせるものになっていないかという思いが少なくとも私はするのです。
中国が急速な発展をとげ、そのことが日本の支配層にも脅威になっている。そして中国の国際的発言力が高まるにつれて、日本の国際的な立場、とくにアジアにおける立場が相対的に低くなっているともいえるかもしれません。高まる中国の評価と脅威が、支配層はもとより、マスメディアをもかきたて、その結果、こんな記事が連発されるのはいかがなものかと思うわけです。杞憂で終わればそれにこしたことはありませんが。
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