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安倍首相の謝罪の意味:従軍慰安婦問題
訪米を前にして安倍首相が「従軍慰安婦問題」でついに謝罪しました。
安倍晋三首相は、今月末の訪米を前に米国メディアの取材に応じ、いわゆる従軍慰安婦問題について「人間として心から同情する。首相として大変申し訳なく思っている」と改めて陳謝したうえで「彼女たちが慰安婦として存在しなければならなかった状況につき、我々は責任がある」と述べ、日本側に責任があるとの認識を示した。
米誌ニューズウィークと米紙ウォールストリート・ジャーナルの取材に首相官邸で17日、それぞれ答えた。慰安婦問題については首相の「(旧日本軍による)狭義の強制性を裏付けるものはなかった」との発言に米国内から批判が出ており、首相は今月3日のブッシュ大統領との電話協議でも見解を説明、先月の国会答弁で「同情とおわび」に言及するなどしていた。今回の発言は日本側の「責任」も指摘することで、沈静化を図ったものとみられる。
安倍首相:慰安婦問題で「責任」に言及 米メディアに(毎日新聞4・21)
安倍首相は、一転という表現が実にあてはまる政治家だと思います。
安倍首相は、これまで靖国参拝問題で「歴史のことは歴史家に任せる」とのべていたのにもかかわらず、「従軍慰安婦問題」では「広義、協議の強制」などとの「概念」をもてあそんで(と私にはみえましたが)きました。この一連の言動そのものを一国の首相の発言として疑わないといけません。大統領、首相が歴史を語らなかったというのはあまり耳にしません。むしろ多くは自分の評価をもち、その教訓を政治に生かすことをとおして国民に語りかけてきたのではないでしょうか。にもかかわらず、安倍首相は強弁し、口をつぐんできました。そして、「従軍慰安婦問題」では嘴をはさんできたわけです。日本政府の姿勢は世界中の避難を浴びてきました。
そしてアメリカの「壁」は厚い。謝罪にいたったのです。
安倍氏の言動をふりかえると、歴史家に任せ、歴史家に任せず、再度、歴史家のいうとおりにしたのでしょうか。こうも主体性のない、おそらく歴史というものを知らない首相がいったい過去にいたのでしょうか。言葉を二転三転させること自体にその人の水準が表れでるものだと私は思います。
すでに報道されたように林博史氏らの「新証拠」をつきつけられ、事ここに至ったのでしょうか。動かしようのないと思われる証拠が、否定しつづけた政府の肩を押し発言にいたったともいえるでしょう。ブログ界では池田信夫氏が「従軍慰安婦問題」で右からの一連の発言を繰り返していました。彼は識者でしょうから、どのようにこの問題をおさめるのでしょうか。
しかし、ほんとうのところは、毎日新聞が伝えるように、生じた軋轢を修復するためのもので、軍事同盟を軸とした日米の関係重視をあらためて表明したことにほかなりません。
安倍政権の性格に以前ふれましたが、小泉政権のやれなかったことをやり、同政権の後始末をするために誕生したのが安倍政権なのですから。
首相自身の力量は、まさに数の力でいわばファッショ的な議会運営で乗り越えていこうとする自民、公明の思惑がいよいよはっきりしてきたと思います。まさに脆さと強さが共存しています。このことを見落としてはならないのではないでしょうか。
しかし、安倍首相の発言が平板で心を動かされるようなものでは少しもないのは、いっこうに変わりませんね。
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注1;安倍首相の発言要旨
慰安婦の方々に人間として心から同情する。そういう状況に置かれたことに、日本の首相として大変申し訳なく思う。(軍による狭義の強制性はないとした過去の発言は)私が初めて述べたのでなく、今までの政府見解だ。ここで事実関係を述べることにあまり意味がない。彼女たちが慰安婦として存在しなければならなかった状況に、我々は責任がある。非常に苦しい思いをしたことに責任を感じている。河野洋平官房長官談話を私の内閣は継承している。(毎日新聞4・21)
注2;池田信夫氏は、安倍首相が「植草被告」になるときという記事を公開し、安倍首相の謝罪発言に関してふれています。