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山口二郎「非自民結集」論の空虚さ
山口二郎氏の非自民結集再論という文章がウェブ上で公開されている。私は、自民党政治の転換を願っているので、反自民で一致する戦線が強くなることを強く望んでいる。
だが、山口氏のいう「非自民結集」とこれが同様のものと思われては困る。
別のエントリーでのべていることだが、非自民という言葉は、今日ではほとんど意味を持たないと私は思っている。現実の政治の世界では、自民党でない政党・会派が自民党とまるで「徒党」を組むかのように自民党政治を推進している実態があるからだ。たしかに名は自民ではないが、やっていることはといえば自民と同じだ。まず私たちはこの現実から話をはじめないと見方を間違ってしまう。現実は消し去ることはできない。
再論と記されていることから推察されるように、山口氏があらためて自説を別の言葉で置き換えなければならないのは、先の氏の言説に対する批判が核心を衝いていたからにほかならないからだ。同氏の「反石原の統一戦線を」という先の文章は、いうまでもなく都知事選をめぐってである。
ふりかえってみると、氏の言説は、最初から矛盾に満ちていた。氏の想定する「統一戦線」は、政党でいえば明らかに民主党が中心にすえられている。しかし、少なくとも都・民主党―とあえて書くが―は、反石原でも何でもなく、親石原だった。この現実があるのに、下記するように、共産党に態度変更を迫ったのだった。氏がほんとうに「反石原の統一戦線を」と考えているのであれば、それは都・民主党にこそ、態度変更を強くもとめる必要があったと私は考えている。
山口氏はこの点、つまり民主党が石原都政で果たしてきた役割に一切言及してこなかったし、今回の文章でもこれに口をつぐんでいる。民主党は、反石原の中核にはなれない。
だから、非自民なのか。先にのべたように非自民に何の意味もないと私は思っている。ナンセンスなのだ。言葉の上でも山口氏は「反石原」から「非自民」へと明らかにトーンダウンしている。
しかも、「共産党は独立した政党であり、自らの意図に基づいて行動することを妨げることは誰にもできない」と、私にいわせれば弁解がましくのべている。もともと主義主張が異なる公党や会派が「共闘」する以上、一定の政策協定が必要なのである。そこで一致してこそ、山口氏のいう「最低限の相互了解や信頼」が成り立つ。氏が求めたのは、分りやすくのべれば共産党側の無条件同意だった。だから、今回、弁解せざるをえなかったのだ。
山口氏を知る人はかつて氏が小選挙区制導入にあたってそれを評価し、自己批判した経過をご存知だろう。
「問題は、悪政を止めるための具体的な手段をどのように選択、行使するかという点にある」という氏はまた今回、同じような自己批判を免れないのではないか、と私は率直に懸念している。
氏が想定する以上に事態はすすみ、現実政治は自民、非自民の境界は溶けかけているのだ。
繰り返すが、ほんとうに自民党政治をやめさせようと考えているのなら、おそらく氏にはできないと私は思うが、そのために「変身」しろと叫ばないといけない対象は民主党でないといけないだろう。
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【関連エントリー】
民主党に未来を託せるのか。立ち止まって考えてみよう
注;氏は先の文章「反石原の統一戦線を」でつぎのようにのべていた。
共産党が都政における最強の野党として石原の腐敗を追及したことには、頭が下がる思いである。当初及び腰であったメディアがようやく石原一家による都政の私物化を報道するようになったのも、共産党議員や「赤旗」のキャンペーンがあったからこそである。心ある市民はみなそのことを理解している。
だからといってそうした市民が知事選挙で共産党単独推薦の候補を支持することにはつながらないであろう。選挙の最大目的が石原を引きずりおろすことにある以上、民主主義を愛し、人間の尊厳を貴ぶ市民は反石原の一点で結集、協力すべきである。その際にはより幅広く市民の支持を得られる候補にまとまることが必要となる。
共産党のポスターに、「日本には確かな野党が必要です」と書いてある。しかし、共産党が独自候補の擁立にこだわって、反自民、反石原の票を分散させるという行動を続けるならば、共産党が、その意図とは別に、自民党や石原の増長をもたらすという結果になる。