森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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安倍総理が誕生 -その主張をいま一度ふりかえる
自民党は安倍晋三を新総裁に選んだ。全体の6割超える得票を安倍は得たという。
総裁選のなかで、憲法改悪は5年スパンでということを安倍は明らかにしたが、改憲を強く主張する政治家をわれわれは首相にむかえる結果になった。いよいよ安倍の「美しい国」づくりにノンをつきつけ、抗わなければならない。
「美しい国」とはどんな国をさすのか。安倍の著書を参照して安倍の主張を繰り返しこのブログでもとりあげてきたが、その主張は、単にナショナリズムをうたうだけではなく、戦前への回帰をも説いていることに注目しなければならなかった。
要するに、その著『美しい国へ』で説くのは、改憲であり、教育基本法の「改正」である。安倍は、アメリカの世界戦略のなかに日本の役割を位置づけ組み込もうという意図を隠そうともしていない。9条改定と集団的自衛権を認め、そのためにもといえるだろうが、教育基本法を改悪することは不可欠の課題なのである。いいかえれば「美しい国」とは「戦争をする国」づくりといえる。
小泉のこの5年半、「構造改革」によって経済格差にみられるように日本の社会に亀裂が生み出された。新自由主義は人のこころのなかにも容赦なく踏み込み、「勝ち組・負け組」の言葉に象徴されるような国民の分断をももたらしている。だから、われわれにとってみれば、「格差社会」が今後も拡大していくのか、そうでないのか、大きな関心を寄せざるをえない。
この点では、格差が現にあることを認め、「競争がフェアにおこなわれなければならない。構造改革がめざしてきたのはそういう社会である。既得権益をもつ者が得をするのではなく、フェアな競争がおこなわれ、それが正当に評価される社会」といいきる安倍なのである。この言葉をそのまま引き受ければ、格差はさらに拡大するだろうと私は思う。
そうすればまた、つぎのことも明らかになるだろう。
安倍は「闘う政治家」を自認しているとみえるが、その説くところを以上のように一つひとつつぶさに確認をしていくと、彼が闘おうとしているのが何であるかもみえてくる。
それは、改憲に反対したり、教育基本法を守ろうとしたり、また、現状の社会的格差の拡大に反対をする勢力にむけられている。彼にいわせると「反日勢力」にたいしてである。だから抗わなければならない。
それだけではない。総裁選を前にして、靖国神社参拝について自らの姿勢を明確にすることはなかった。本音を語らなかった。「偏狭なナショナリズム」という言葉で中国や韓国を安倍が語るとき、いったい「闘う政治家」とは何か、この点でも考えてみる必要がある。国際社会のなかで安倍が問われるのはこれからである。
注;安倍の著書『美しい国へ』にはゴーストライターがいるという噂が広がっている。これについて政治学者・大嶽秀夫はつぎのようにのべている。
「政治家の著書の多くは本人の手によるものではない。ゴーストライターがいるか、本人の断片的な言葉をアレンジしなおしたものも少なくない。本書は「聞き書き」といいうのが一般的な見方である」。(「論座」10月号)
閑話休題 -2 太田光の想像力とローマ法王発言
ローマ法王ベネディクト16世の発言が物議をかもしている。
訪問先の母国ドイツの大学で行った講義で、東ローマ帝国皇帝によるイスラム批判に触れ、「(イスラム教開祖の)預言者ムハンマドが新たにもたらしたものを見せてほしい。それは邪悪と残酷だけだ」などと指摘したことが事の発端。法王はその上でイスラムの教えるジハードの概念を批判したらしい。
法王はその後、遺憾の意を表明したが、いまだに釈明に忙しそうだ。
法王の発言を聞いて太田光のある発言を思い出した。
「笑いが人を殺すこともある」という見出しで、太田がこういっている(『憲法九条を世界遺産に』)。(太田;太田光、中沢;中沢新一)
太田 まるで見分けがつかないほど似た者同士なのに、そこまでぶつかるかという血の紛争が世界の至るところで起きていますね。日蓮宗のお坊さんと浄土宗のお坊さんが、はっと気づいて笑えるような空気がなくなってしまうのは、すごく残酷なことだと思います。古典落語にあるような相手を許す笑いがなくなって、徹底的に相手を否定するという空気が充満しています。インターネットの書き込みなんて、「太田死ね」の連続ですから。 |