森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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香山リカは、安倍晋三と太田光をどうみたか
香山リカが『朝日新聞』10日付で書評を書いている。
太田光と安倍晋三をくらべた上で、安倍にこう問うていて興味深い。香山の言葉を借りれば「破れかぶれなまでの勇気と決意」を示しているのは太田光である。
この破れかぶれなまでの勇気と決意を、論壇や政治家たちは、とくに奇しくも同じ時期に同じ新書という形態で「憲法改正」という自らの政治理念を述べた次期首相候補は、どう受け止めるのだろう。 |
安倍はまず、これに答えるべきだ。
香山がいうように同時期の2つの新書の出版はあたかもそうしてくれといわんばかりだが、香山ならずとも、誰もがこの二人を天秤にかけたいという、どうしようもない気持ちを抑えることはできないだろう。太田の日ごろの言動をよく知る人にとってはなおさらそうかもしれない。かくいう私も3回にわたってネタにしてしまった。
何がおもしろいのか。それは、あまりにも大きい二人の落差である。
実は、政治家、しかも自民党総理をめざそうという政治家と、そうではない、単なる一人のお笑いタレントの比較だから、普通は勝負は決まってる、とこう万人が思うに違いない。だが、話はそんなにうまくは運ばない。常識的に決まるであろう方向とは、事態がまるで違う方向にすすむ、ここにこそ滑稽の世界がある。だから、私は安倍を大いに嗤うのである。まさに「爆笑問題」がここにある。一度、『憲法九条を世界遺産に』を読んでみることをお薦めしたい。
安倍は、国民がもっとも知りたいと考えている問題、たとえば靖国参拝の是非-にいまでもふれようとはしていない。マスメディアにそのことを問われても、何くわぬ顔をしてしらを切っている。まさか素人を相手にそんな知らぬ存ぜぬの態度をとることは、首相になろうとする政治家に許されることではないだろう。だから私はこれまでのエントリーで太田と「安倍総理」の対談を提案したのだが、おそらく実現はしないだろう。
この安倍の「沈黙の姿勢」こそがすでに勝負のありかを暗示しているように私は思う。
勝負は決まってるのだ。
話をもどすと、香山は太田の日本社会に切り込む姿に共感を示しつつ、つぎのように書評を締めくくっている。
爆笑問題に、今後も「お笑いの世界」と「言論の世界」の両方で自由な活躍の場を与え続けることができるかどうか。私たちの社会の懐の深さが今こそ問われている。 |
なるほど、ときの権力者はつねに、最も弱くて、実は最も強い集団をおそれ、そこにこそ牙をむいてきた。言論の封殺にはじまり、ときに身体的拘束に及ぶ。
その意味で日本はいま岐路にたっているといってもよいだろう。世間もまた、「勝ち組・負け組」の競争をあおる風潮のなかにある。格差ができて当然、だめなものは滅びるしかないという発想とそれにもとづく社会のありかたは、香山のいう懐が深い、浅いという視点でみれば、浅い社会の特徴だろう。
安倍の登場は、そのベクトルをいっそう加速するにちがいない。その向きを変えることがわれわれに課せられている。
―――――――――――――――――
香山リカ;「笑い」を力に現代日本に切り込む
―『爆笑問題の戦争論』(幻冬舎)、『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書)
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