陽だまりの香り

三鷹の隠れ家アロマテラピーサロン、「ル・コワン・アンソレイエ」のブログです。女性の心・からだ・美をサポートします。

産後うつが原因?10年で妊産婦63人(23区内)が自殺

2016-05-12 12:23:03 | マタニティー・産後

先月新聞やニュースでショッキングなニュースがありましたね。
目にした方も多いのではないでしょうか?

産後うつ・・・、ここ5,6年でしょうか・・・、よく耳にする言葉です。
私がマタニティーアロマをサロンでスタートして丸8年。
数年間は桜新町にある産後ケアセンターでもアロマトリートメントを月に数回担当させて
いただいていたこともあり、アロマセラピストの中でも産前産後の女性と関わる機会が
とても多い立場にあると思います。 

出産ももう十数年前ですが経験し、産後のママの不安感、孤独感はとてもよくわかります。

何で産後の女性はこういった気持ちに常に苛まれるのでしょう・・・。

NHKで2回に渡って放映された「お母さんが非常事態!」という番組を皆さん、ご覧になったでしょうか? 

この番組で流れた情報がその唯一の答えではないと思いますが、沢山ある答えの中のひとつである、と
私は思いました。

簡単に紹介しますね。・・・ちょっと長くなりますが。

ひとつはホルモンの劇的な変化。

女性ホルモンのエストロゲン。このホルモンは妊娠中分泌量はどんどん増えるのですが、出産した途端
急激に減ってしまいます。そうすると母親の脳では神経細胞の働き方が変わり、不安や孤独を感じるように
なるのです。

では、どうしてホルモンがこんなに劇的に変化するのでしょう??

番組ではチンパンジーの研究をしている京都大学の松沢教授の研究に焦点をあてていました。

人間とチンパンジーの分かれ道はおそよ700年前。
チンパンジーは5年に1度しか出産しないそうです。
人間はチンパンジーとは違い、次々に子どもを産むことができます。

松沢教授はアフリカで現在も太古の子育てをしているバカ族の元を訪れます。
太古の子育て・・・、それは共同養育のことを指します。番組では出産後のお母さんが自分のこどもを他人に預け
森へ木々を集めに行く様子を紹介していました。預かったその女性は、自分の子ではないその子に自分のお乳をあげ
面倒をみます。

この共同養育という仕組みがなければ、女性は次々に子どもを生み育てる、ということはできません。
この共同養育を母親に促すため、エストロゲンの分泌の激減が起こっているというのです。

不安、孤独を感じれば仲間と一緒に子育てをしたい、という気持ちが強まるというのです。

人間はチンパンジーと別れた700万年前、進化していく過程において生まれた赤ちゃんを共同で保育する
ようにできているのに、核家族化してきた現在は誰も助けてくれずママが一人で育てなければなりません。
こうした今の状況に適応できるように人間は作られていないのです。

700万年かけて共同養育するという本能が備わったカラダは、
核家族化が進んでしまったほんのここ100年の環境に順応できないでいるというのです。

この説明、私はすごく納得できるものでした。
妊娠前、妊娠中などにこうしたことを自分の中で理解できているのといないのとでは、
覚悟・・・というと大袈裟ですが、気持ちに大きな違いがあるのかな、と思います。

私もそうでしたが、娘が0歳~3歳、4歳頃までってテレビをあまり観なかったし、本当に日々のことに
追われて1日があっという間に終わる・・・という数年間でした。
なのでもしかしたら一番観て欲しい対象の方がこの番組を観ていないのでは?と思います。 

このブログを読んでくださった方が周りの人とこんな気持ちの変化が産後は起こるらしいよ、
原因はこんなことが考えられるんだって・・・と話題の一つにしてくれたらとても嬉しいです。

このNHKの番組では、なんで夜泣きするの?、なんで人見知りするの?、なんでイヤイヤ期が
あるの?・・・と、とても子育て中のママには興味ある内容でした。
またその内容もブログに載せていきたいと思います。

産後うつは産後のママの誰がなってもおかしくないですよね。

産後うつが原因で命を絶ってしまう方を増やさないためにも行政が産後ママの支援・サポートを
真剣に考えていかないとならない危機的状況にあるのだな、と思います。

 


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