今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

「時空戦士スピルバン」いいからヘルバイラを出せ!(`・ω・´)

2010年03月09日 | 特撮


「時空戦士スピルバン」(1986年制作)コンプリート。「宇宙刑事ギャバン」(1982年)から連なるメタルヒーロー・シリーズ第5弾。真水を求めて宇宙侵略を繰り返すワーラー帝国の侵攻によりクリン星は滅ぼされた。その生き残りであるスピルバンとダイアナは放浪の果てに地球にたどり着く。しかし、その地球にもワーラー帝国の侵略の手は伸びていた。戦士としての成長を遂げたスピルバンとダイアナの戦いは始まる…という感じの話でしょうか。生き別れたスピルバンの父と姉が敵としてスピルバンの前に立ったり、ワーラー帝国が滅んだ未来から新幹部ギローチン皇帝がやってくるなど、なかなか入り組んだストーリーで、その入り組みかたはある意味、最終回まで及んでいますね。

しかし、「スピルバン」で特筆すべきはメタルヒーロー初の女性メタル戦士ダイアナ・レディ。それから初の女性メタル戦士にして敵戦士のヘルバイラの登場でしょう。いや、ぶっちゃけダイアナ・レディって従来の“コンバットスーツ”を継承し過ぎて、つまり男戦士のフォルムからあまり変化がなくって、あんまり女性に見えないんですよね。ちょっと胸の部分が膨らんでるかな?って程度で。そこらへんヘルバイラは違って、デザインの雨宮慶太さんが相当好きな線でデザインしていて、ヘルバイラは一目で“女性”とわかるいいボディラインをしているんるのですよ。おっぱいもおっきいしね…。カッコいい……可愛い…(=´ω`=)

ヘルバイラの正体はスピルバンの姉のヘレンなんですけどね。ワーラーの改造を受けてヘルバイラに強制変身させられると人間の心を失ってスピルバンに襲いかかります。ワーラー帝国を脱走したヘレンはヘルバイラになってしまう事を恐れながら辿り着いた土地土地で様々なバイトをしながら食いつないで行きます。……なんかねえ。ここらへんの放浪癖的な所といい、ヘルバイラにヘレンの意志は無い事といい「人造人間キカイダー」の光明寺博士=ハカイダーの関係を思い出すんですけどねw
まあ、そんなこんなで、このカワイカッコいいヘルバイラにけっこう僕はメロメロになったのですが、スピルバンはこのヘルバイラとの決着を特につける事もなくヘレンはヘルバイラの呪縛から解放されてしまいます。…ここらへんの不完全燃焼っぽさもハカイダーに近いですねえ…(だからこそハカイダーはいいのだ!って意見もありますけどね)やっぱりこういう人質設定を負った敵ってのはズバっとぶった切ってバーンと大爆発!ってワケにはいきませんからねえ…。まあ、それはいいんですがスピルバンに救出され共にワーラー帝国と戦う事になったヘレンがそのままヘルバイラに変身して戦っていたら僕は、もうそれだけで大満足だったんですが……残念ながらそうはならなかった。ヘレンは厳しい特訓の末にコンバットスーツを身に纏って戦うようになります。(ヘレン役の森永奈緒美さんは「シャイダー」で大人気ヒロイン・アニーを演じていて彼女がコンバットスーツスを纏うのはある意味悲願ではあったんですけどね)スピルバン=男戦士一人、ダイアナ+ヘレン=女戦士二人の豪華フォーメーションの誕生ですね。ええっと…ダイアナ・レディの予備スーツを着たようなこの人……



名前なんだったっけな……え~っと……コレジャナイ・レディ?じゃなかったヘレン・レディだ!そうそうヘレン・レディ……レディ……レ…(^ω^#)ピキピキ! ふっざけんなああああああああ!!!ヘルバイラを出せ!!出さんかああああああ!!(←テレビ画面をガクガク揺らしている)

…まあ、この「スピルバン」ヘレン・レディが出る後半からはわりと内容がグダグダになってくるのですが………いや、本当はグダグダでもないんですよね。(←どっちなんだ)シナリオのテンション自体はさすが上原正三先生という感じで作風が軌道修正しつつもシリーズ展開自体は二転三転する楽しい展開なのですが、どうも……後半出てくる敵幹部のギローチン皇帝や、ヨウキといったキャラのデザインが妙にダサいというかチープというか…途中で打ち切られた作品ではあるので、それに際しての苦しさと哀愁が漂うような、漂わないような…そんな作品になってしまっている面はあります。



それでも改めて観てみると、敵幹部・ギローチン皇帝(ミッキーカーティス)なんかはなかなかいい味を出しています。このキャラクター、ワーラー帝国が滅んだ未来でホームレスをしている帝国の末裔で、その未来を変えるためにスピルバンの時代に呼び出されたという…上で軽く書いた時はスルーしていましたが、思わずおいとツッコみたくなる出オチなキャラなんですよね。(´・ω・`)…まあ、多分当時大ヒットしていた「ターミネーター」(1984年公開)から引っ張ってきたネタだと思うんですけどねw登場時にはガソリンを飲んで酔っぱらう、そして火を吹くといった、人を食ったような適当っぷりがなかなか楽しかったのですが、本格的に作戦指揮を取るようになると、打って変わってパンクロック調のキャラになってしまったのが残念ですね。是非とも「ドカベン」の徳川監督というか……どこか酔いどれっぽい感じのまま作戦指揮をとっていて欲しかったなとw


最新の画像もっと見る

コメントを投稿