『円盤戦争バンキッド』(1976年放映)コンプリート。20年後の地球移住計画の先発隊として飛来したグザレ指令とブキミ星人の軍団が、20年後の敵対勢力として子供たちを付け狙う。その陰謀に気づいた宇宙科学者・宇崎博士と、少年遊撃隊バンキッドたちの活躍を描いた『物語』毎週、いろんなタイプの目撃例のある円盤の型を見せてくれたのが魅力でしたね。
“UFOブーム”の頃の作品ですね。…と言っても日本の70年代という時代は相当域に渡って“UFOブーム”だったような気もします。UFOネタ自体は『世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す』(1956年放映)や『宇宙戦争』(1953年放映)などかなり古典の時代から扱われて来た話ではあるんですが…。
日本だと、マジンガーシリーズにいきなり円盤ネタを取り入れた『UFOロボグレンダイザー』(1975年放映)、『UFO戦士ダイアポロン』(1976年放映)。ここらへんが『バンキッド』と同時期。…おっと『UFO大戦争 戦え!レッドタイガー』(1978年放送)なんてのがありましたね。
洋画ドラマ『謎の円盤UFO』(1970年放映)がこの頃、どのくらいの影響を与えたのか…。ちょっと僕はこの頃観てなくって分からないですね。『未知との遭遇』は1977年放映。『バンキッド』よりやや遅い。岡本喜八監督の唯一のSF映画『ブルークリスマス』は1978年放映。それから、ピンク・レディーの大ヒット曲『UFO』は1977年。
…矢追純一のUFOスペシャルとかもこの頃なんでしょうか?僕の記憶では、矢追さんは80年代に入ってからという感じなんですが、この頃から活動していたっぽくはありますね。これに合わせて子供が喜びそうな“UFO百科”みたいな書籍は相当出ていたと思います。
ここらへんの、一連のUFOブームの時代の形もぼちぼち追って行きたくはあるんですが……ここでは話を『バンキッド』一本に絞りましょう。
バンキッドのリーダー・ペガサスは、若き日の奥田瑛二さんが演じていて、これがデビュー作という事でけっこう有名でもあります。昔のお宝映像みたいなコーナーで、エピソードの最後に、ちょっと今回の教訓みたいな事を言って終わる『バンキッド』の映像は何度か流された事があると思います。
あと、バンキッドとして活躍する子供たちの正体を怪しむ、宇崎夫妻は、柳生博さんと塩沢ときさん。敵の司令官グザレは平田昭彦と、そのキャスティングが取りざたされてる事が多い作品なんですが、僕個人は『バンキッド』については、もっと重要な指摘を忘れてはいけないと思っています。それは、バンキッド隊の諸君……いや、じぶんら………
何で“黄色”が二人おんねん!?
うん、まあね。この黄色二人。大きほうがドラゴン、小さいほうがラビットと言って兄弟なんですけどね。兄弟だから同じ色と……うん、まあねwまあねwうん。あと、この頃『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年放映)が出たばかりの頃で、あんまりモロにかぶっちゃうのはどうなの?って時期でもありました。その後はほとんど気にされなくなったというか、むしろグループは五色で分けるのが定番になりましたが…。
しかし、子供の時分にそんな大人の配慮なんて分かりゃしないんで、もう彼らを見ながら、ただただ、首を捻るんですよね。「なんで、黄色が二人いるんだろう?色、分けようよ?」って。(´・ω・`) その疑問が多分、このコントを生んだんじゃないかと思ったり…。(↓)
▼youtube:【ゴレンジャイ 1 ごっつええ感じ ダウンタウン】
ドクロ仮面(浜田)「なんで、黄色が二人で、赤が三人おんねん!?」
黄レンジャイ(松本)「僕らその~…色とか、そういうんじゃないから。一人、一人の個性を見てもらいたいから…」
(『世紀末戦隊ゴレンジャイ』①より)
すごく好きなコントなんですけどね…。戦隊とは何か?グループヒーローとは何か?深く考えさせてくれます。(`・ω・´)
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