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『インフィニット・ストラトス』帰ってきた王道ハーレム…なのか?(´・ω・`)

2011年02月23日 | アニメ
【ハーレムメイカー】



安西先生!『インフィニット・ストラトス』(監督・菊地康仁)が楽しいです!(`・ω・´)なんか、もう、毎週楽しみで観ています!『インフィニット・ストラトス』は、タイトルと同名称のロボット(これって、モビル・スーツだよね?)が全世界で稼動し活躍している世界なんですけど、それは女性しか動かせない特性を持っているらしいです。何故かそうなってしまったと。ところが主人公の織斑一夏は何故か、そのISを動かせてしまって、ISパイロットを要請する学園に入学する。当然、女性しか扱えないISのパイロット候補生は全員、女の子ばかり…!というハイスピード学園バトルラブコメ!!な『物語』。

うん、まあ先に言っておくとロボットもけっこういいです。(´・ω・`)CGで。メカアクションやギミックも細かく機能しているのでバトルも楽しく観ています。…身体にまとう感じに乗るんですよね。これはルイさんの指摘ですが、身体が露出しているので、顔を突き合わせたり、あるいはお姫様だっこしたりと、ロボットに乗りながらスキンシップができるという“優れもの”ですね。素晴らしい。



しかし、この物語の一番の見所はやはり、ヒロインの女の子たちでしょう。どの子もカワイイ………とか書こうと思ってましたけど、取り繕うのは止めましょう。正直、好きなのはイギリス代表候補生のセシリア・オルコットさん(CV:ゆかな)と、フランス代表候補生にして世界で二人目の男子ISパイロット候補……のフリをしている女の子、シャルル・デュノアくん(CV:花澤香菜)だす!(`・ω・´)
………orz いや(汗)あのさ、シャルルさん?世界で二人目の男子パイロットって……超・注目株の正に焦点である所の“性別”を隠し通せるものなのでしょうか?フランスの国家機密だったとしてもさ(汗)…ま、いっか。話を続けます。(´・ω・`)

まあ、とにかくこの二人が好きなんですよw何がそんなにいいんだろうなあ~って、自分で考えてみたんですが、よく分かりません。いや、シャルルは分かるんですよ。今、彼女、設定的にすごく『強い』のでwしかし、セシリアさんは何がいいんでしょうねえ?この子、めちゃめちゃ好きなんですが……プライドの高い、意地っ張りな子が素直に懐いてくれる嬉しさ……かな?どっちかって言うと、いや基本犬タイプですよね。単純にゆかなさんの声がいいという事かもしれませんが……それは、恐るべしゆかな。(´・ω・`)

『インフィニット・ストラトス』は、不思議と久々に正統派な(?)ハーレム・ラブコメを観ている気分になります。いや、先期も深夜アニメの多分にもれず、ハーレム構造の物語は山ほどあったはずなんですが、どうも『神のみぞ知るセカイ』を筆頭に、ひねっているというか、ハーレム構造の持っている“崩壊因子”(ここでこの話を長々するのは避けますが)をどう処するか?という対策はとっていても“動的”じゃない気がします。
ハーレム構造が“静的”に、安定させる方向に向かっている成果としては、以前『祝福のカンパネラ』(原作・うぃんどみる)を取り上げて記事に書いたと思います。(↓)
【ハーレムメーカー】『バルツァーレ!トルティア姉妹!』レスターさんのそつのない存在の薄さ

『祝福のカンパネラ』っていわゆるハーレム・アニメなんですが、その構造に“まったり”した所があって、ハーレム的な圧力をかなり感じさせない『物語』だったんですよね。いや、そういうジャンルというか、そういう方向のものは別に特殊な例ではないので『カンパネラ』が飛び抜けて…というワケではないです。
でも、殊更特別では無いですけど、僕はこのアニメに不思議な開放感を感じてはいました。「圧力がない」……っていう話伝わりますかね?ハーレム構造は、ハーレム構造を敷いた時点で「このままがいいけど、このままでいいのか?」と言うようなベクトルが発生しはじめる…というような物語力場の感覚です。

要するに崩壊因子を活性化させない方向で円熟していると言うか……『祝福のカンパネラ』まで行くと、安定している状態に、まるで苦しさを感じ無い。最初から崩壊因子なんてなかったかのようなまったり感がすごいよね…と、今回の話に合わせて語るとそんな感じになります。
たとえば、近くは『そらのおとしものf』や『とある魔術の禁書目録』はハーレム構造がとられてますが、あまり“動的”ではありません。ちょっと、ここで個々について長く語るのは避けますが、一言で言えば「ヒロイン同士の直接対決がほぼ無い」のですよね。さりとて『祝福のカンパネラ』ほど“静的”に安定しているわけではない。……なんか、作品悪く言っているみたいに聞こえるかもしれませんが、あくまで僕がハーレム構造の角度で観た評価ですからね?(´・ω・`)(どちらも作品もハーレム構造について斬新な成果を目指している作品ではないですし)

しかし『インフィニット・ストラトス』は違う。カッコよくって優しくて男らしい、バカだけどやる時はやるという、絵に描いたような(?)モテ男の一夏くんを取り合って、どのヒロインたちも「一夏の一番がいい!!」と突っ走ってます。それがいい。ハーレム構造を“安定”させる性質をもらって静的に収まるヒロインよりも、ずっと伸びやかと言えるかもしれません。動的~ダイナミック~にキャラが動くというのは、それだけでそのヒロインを何倍にも輝かせる。そうして何だか回転するコマのような“安定”を引き出しているw

要するに「やっぱり、一人の男の子をヒロインたちが一生懸命に取り合っているってのはいいよね!(`・ω・´)」って事です。思わず顔がニヤけてしまう程に。
何故、ハーレム構造を組むのかと言うと“これ”があるからだったはず。それがいつの間にか構造を維持するため、安定させるために、それが失われている事はないか?…まあ、静的に安定させるなら安定させるで様々なアイデアがあり、単純に「失われている!」という事ではないと思いますが『インフィニット・ストラトス』はハーレム構造の王道的な良さを再確認させてくれた気がします。

そう考えると僕が、セシリアさんが好きな所も何となくみえてくる気もするんですよね。物語のスタート時は、一位ヒロインの篠ノ之箒(CV:日笠陽子)とセシリアさんが走るのですが、この時、幼馴染とかルームメイトとかの“手札”を持っている箒に対して、セシリアさんは完全に手札ゼロなんですよね。不手子(ぶたこ)なのです。(`・ω・´)
もう大分話が長くなってしまったので、また次の機会に語りますが、これに対して箒は新ヒロインが出る度に“手札”を剥がされて“並列化”の馬群に飲み込まれていったので、笑ってしまったのですが(汗)セシリアさんが、それによって“手札”と手に入れる事はなく、相変わらず不手子のまま。

でも、この人は一番率先して一夏くんを「お慕い申し上げる」姿勢をとるんですよね。それは時に展開の露払いっぽい動作になってしまう所もあるんですが、そんなのお構いなしです。暴走族で言うなら“特攻隊長”なわけです。(←何故、暴走族出した?)ちなみに、今、“親衛隊長”はシャルルな!(`・ω・´)箒さんは……まあ、なんか古参の構成員!
やあ~いいわ~セシリアさんw『インフィニット・ストラトス』の良さが、一人の男の子をヒロインたちが一生懸命に取り合っている図にあるんだとしたら、セシリアさんはそれを象徴するキャラなんでしょう。この娘がいないとはじまらないってほどに。



しかし、それを圧してシャルルくんは『強い』のですが。超強いのですが。(`・ω・´)

ED4thバージョンで一夏の傍ら取っているの伊達じゃないっす。彼女の“手札”の話はまた別にしたいですが、箒さんから“ルームメイト”の札を剥がして、かつ“秘密の共有”、そして“男のフリ”というギミック(手札)がまたスゴイwまあ、強過ぎて逆に勝てないという『読み』はあるんですけどね。
ED見ているとスカート履いているので、いずれ完全に女とバレるとしたら、この“魔法”が解け、さっき言った手札全部失う可能性がありますね。しかし、今は、王道ハーレムとか…嘘でしょ?ってくらい、全部一人勝ち。総取りで持って行ってしまっている感があります。お色気担当もほとんどこの娘ですし。
演出観ていても、セシリアさん含めて、他のヒロインものの見事に埋没しているように思えます。麻雀なら3人掛かりで、この娘の独走を引き下ろす局面です。…どうなるかなあ?w