out of curiosity

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そんな好奇心から衝動的に作りました。

甘利山初登頂

2010年06月04日 01時09分00秒 | 写真試行錯誤


 甘利山初登頂、と言っても車でですが。

 5月15日(土)、北杜市での田植えの話です。 もう、約3週間も経ってしまいました。(^o^;

 ちょっとおさらいすると、7時ごろ家を出て、八王子付近から軽い渋滞にはまって9時頃わに塚に到着。 初めてのわに塚の桜と八ケ岳を撮る。
 その後わに塚周辺の田んぼを撮り、水車の里公園付近の景色を撮り(まだ未発表)、田植えをして、その後のお話をこれから。

 田植え後は旧甲州街道沿いのお店でお土産を買ったり、農産物直売所で野菜や山菜を買ったりしたのですが、こんなに天気の良い日は初めてだったので、気を良くして甲府盆地を望む夜景で有名な甘利山に登ってみました。

 甘利山は標高1731m。 ふもとのおそらく標高400mくらいの町から一気に1600mくらいまで車で登って行けます。 駐車場から展望台までは徒歩でわずか5分程度。 6月ごろから山に真っ赤なツツジが咲き始めるとたくさんの観光客がそのツツジと富士山のコンビネーションを楽しみに山に上がってくるそうです。 その時期になると駐車場も満車覚悟で行かなければならないそうなので、その前に一度行っておきたかったのです。 私は混雑するツツジはいいから、また秋から冬にかけて透明な空気の中の夜景を撮りに行きたいです。 今回はその下調べ。(甘利山への道路は冬季封鎖となります)

 なにしろ標高400mから1600mまで上がるということはクネクネグルグル、行けども行けども登り続ける、という感じでした。 初めてなので不安もありなおさらだと思います。 夜景撮影と言っても夕景から撮った方が良いので夜道を登ったわけではありませんが、「帰りが怖いかなぁ。。。」とやっぱり不安になりました。

 ところが山頂までの道のり、時折見えるふもとの町がどんどん遠くなる。 なんかすごくはるか下。 高所恐怖症の人だと足もとがくらむくらい高い所にいる感じがします。 びっしりと建物が並ぶ甲府盆地なのでなおさらそう感じるのかもしれません。 なんかすごい。 期待が高まります。
 




 山頂の駐車場に着き、懐中電灯も持って展望台までわずかですが、「一人では怖いなぁ。。。」と思いましたが、案の定何人かの写真家さんたちがいました。 ホッ。

 期待でワクワクしながら歩いて行ったのですが、やっぱり富士山の周りには雲が。 そして、甲府盆地一帯もなんとなくもやの中。 暗くなるにつれ富士山の雲も、もやも濃くなる感じでした。 あ~、せっかく来たのに残念。 ここでまた「一度来たくらいでベストコンディションは望めないな」と痛感。
 けれどその景色はまるで眼下の街というより、深い海の底に沈んでいるようで、何とも言えず神秘的な雰囲気でした。 




 日が沈むにつれ、富士山は全く見えなくなりました。 夜景もベストの状態だと広い範囲、それこそ盆地中宝石箱をひっくりかえしたほどの夜景が見られるのですが、この日はその光が山頂には届きませんでした。 ごく一部をズームして撮りましたが、こんな写真ですみません。 けれど、真ん中よりちょっと左、赤い光は花火なんですよ。 いずれかまた、暮れゆく富士山とともにキラキラの夜景が撮れればいいな、と思います。
 
 それにしても、この日昼間は田植えをして暑いほどだったのに、この夜の山頂ではダウンジャケットが必要なほど寒かったです。 軽いジャケットのみの私はまさに礼儀知らずでした。 カメラリュックにホカロンが入っていたので命拾いしました。
 さらには撮影中山の方でガサガサッと物音が。 周りに一緒に撮影している人がいなければ、絶対に一人でいてはいけない、と改めて肝に銘じました。 

 帰り道、車で山を下るときには真っ暗で怖いかと思いましたが、眼下の街の光が意外なほど明るく、怖い気持ちはまったくありませんでした。 そしてはるかに見渡す人工物を前に、私の車の前を鹿が2頭、ウサギが一匹横切りました。 人間だけじゃないんだよね。 ここにいるのは。 「お邪魔いたしました」という気持ちで帰路に着きました。