out of curiosity

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そんな好奇心から衝動的に作りました。

シカが。。。

2005年07月06日 01時39分13秒 | weblog
先日の日曜日、お昼ご飯を食べながらTBS「噂の東京マガジン」をみていました。
途中から見たので違う点もあるかもしれませんが、内容としては日本全国の森林地帯にシカが増えすぎ、樹木や農産物が食べつくされる食害が広がっている。被害総額も年々増える一方。
また水源林を食べつくされてしまうのは人間にとって死活問題、のようなこと。
主に、東京の奥多摩と北海道のエゾシカにスポットを当てていたと思います。
放送の要約はこちらをごらん下さい。

「奥多摩にそんなに鹿がいるの?」という気持ちでしたが、放送の要約にも書いてある通り12年前に比べ5倍2000頭いるらしい。
東京都の調査資料でこんなものを見つけましたが、「Ⅰ―2、調査結果、※別紙 シカ森林被害調査の結果」で「ゾーン毎の被害度」を表した奥多摩の地図を見ると、「被害度レベルⅥ、大径木の剥皮、ササ群落の消失、土砂崩落の出現、忌避植物の群落化が進む」を表すピンクのエリアがずいぶん見られる。「被害度レベルⅦ、岩石化が始まる」を示す赤いエリアも3箇所ある。
緊急対策の一番目に挙げられているのはシカ捕獲なんですね。

で、北海道ですが。
こちらも番組要約に書いてある通り、エゾシカによる年間被害額は30億円以上にもなるそうです。こちらのサイト、社団法人エゾシカ協会のサイトへようこそでは農林業被害は50億円に達しとも言っています。
北海道庁のとっているエゾシカ保護管理計画でも、その具体的な個体数管理とは「狩猟などによってエゾシカの数をコントロールすること」なのだそうです。

かつて膨大な数のエゾシカが北海道に生息していたことで、入植者により産業の対象となり乱獲されたり、豪雪の為絶滅寸前まで追い込まれた、エゾシカ。参照:西興部村猟区管理協会
その後保護され、順調に数が増え現状のように「増えすぎ」の状態になるとまた駆除されてしまうわけです。
なんだか、人間の身勝手さを感じます。

人間との共存を考えるとシカの数を減らすしか方法がない、という事でハンター頼みになっているのですが、ここでまた問題なのが、ハンターの高齢化。
シカを撃っても里まで持ち帰るのは一苦労。持ち帰らない場合は穴を掘って埋める、というルールもあるようですが、それも重労働で殺されたシカが山に放置される、という問題も起きているのだそうです。

そこで、「せっかく殺されるシカを無駄にしてはいけない。食肉として有効活用し、経済効果をもたらそう」という動きが起きているのです。

番組ではこれ「エゾシカバーガー」を紹介していましたけど。。。(汗
他にもいろいろメニューはあるようです。

ただ、番組でエゾシカバーガーを紹介していた人、「おいしい」と一言も言わなかったな。。。(謎
さらには、東京奥多摩でもシカを食肉として売り出す計画はあるようで、すでにシカ料理を出している宿のおかみさんは、「臭み消しがしっかりしてあって、味もしっかりついているので、シカかどうかよくわからない」と言うキャスターに対し、「シカの味がしたほうがいいかしら。だって、すご~く、いや~な味なのよ。」って。。。(汗

なんだかんだ言ってまた食べ物ネタで落ちてしまったのですが、この前のタヌキといい、「人間のせいで住みにくくなった野生動物のみなさんほんとにごめんなさい」としかいいようがない、と思うLaylaでした。