小此木啓吾 『あなたの身近な困った人たちの精神分析』

2016-05-15 17:12:50 | 心理学

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この本では精神異常者とみなされる人たちの精神構造を内部から明らかにしたものです。

そうカテゴライズされてしまう人は、どうしてそういう精神構造になってしまうのか。

生い立ちや、その経歴等を明らかにすることで、その原因を探っていくのです。

何ごとも、物事には原因と結果があるのですから、その原因を明らかにすることで、解決の糸口がつかめるのです。

その内奥を探求するのが大学における「科学」なのですから、そのことが分かった人は、そういう異常事態の発生について悲観することなく、原因を探りそのを良き方向へ導く行動が必要なのです。

例えば、孤立して周囲のだれともうまくやっていけない人がいたとします。

そういう人は、その人の生い立ちであったり、それまでの経験してきたことが原因になってそういうパーソナリティが出来上がることが科学的に判明しています。

何も理由がないのにそういうパーソナリティが出来上がるわけではないのです。

ですから、そういう人がいたら「あの人は異常だ!」という烙印を押すのではなく、どうしてそういうパーソナリティができてしまうのかを明らかにしたうえで、そういう人が良きパーソナリティになるためにはどうすればいいかを考えてすべきことをする。

そういう姿勢を築くことが何よりも大事なことです。

科学を学ばない幼いうちは、「あの人は異常だ!」という烙印を押すだけでも致し方ないですが、科学を学んだ人はそうではなく、良き方向へ導く行動をしていかなくてはならないのは言うまでもないです。

そのことを確認しておきたいと思います。 この本の中で、マリリンモンローの精神状態を分析しています。

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マリリンモンロー

この人は、不安定な人格状態になり、アルコールや薬物依存になっていたのは有名な話です。

しかしここを読んで、「マリリンは変な人だったんだ!」と貶すのではなく、なぜそうなってしまうのかを探っていかなくてはなりません。

そのバックグランドを探っていくと、マリリンの父は結婚せずに母親を捨てたようです。

その母ものちに精神病院へ入院することになり、マリリン14歳になるまでに30回以上も住居を変えたようです。


そういった生活環境だったからこそ、居場所のない異常な心細さと不安の中で暮らしていかなくてはならなかったのです。

であるからこそ、情緒的に不安定で極度に衝動的でつねに周りの同意を必要とし、一人でいることに耐えられず、人の反対にあうとすぐ抑圧的になったようです。

あれだけの有名なモデルになったのだから、さぞ自信に満ち溢れていたと思われがちですが、実際はそうではなく、自分よりも少しでも綺麗と自分が思われる女性が現れたら、意気消沈の底に沈んだようです。

そんなパーソナリティゆえに彼女は自殺してしまったのです。

その他、「独裁者とそれに付き従う人たち」としてナチスオウム真理教の内部分析、また、「わざと罰を受けるために罪を犯す人たち」のことなどが書いてあります。

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こういう異常なパーソナリティを持つ人たちは、正常な人たちばかりに囲まれていれば信じれませんが、実際に多くいることは間違いありません。

今までなくても、これから先そういう人と出会うこともあるでしょう。

その原因が、生い立ちや、その経歴等に起因することは間違いありません。

そのことを知ったら、異常者の烙印を押してそれで終わりではなく、そこからその人の人生の内奥の情報を得てそれを分析して、その人が正常の精神にするためにはどうすればいいかを考えて行動しなくてはなりません。

マリリンモンローは精神異常者であったことは間違いなのですが、なぜそういうパーソナリティの人間ができてしまうかは、彼女の生まれそだった家庭環境にあることは間違いありません。

そういうパーソナリティの人間がこれから先出ないようにするために、私たち一人一人、自分がしなくてはいけないことは明白です。

こういった人が多いよりも少ないほうがいいのは言うまでもないです。

人間社会は完ぺきではありませんし、ものすごく少なくなったとしても、またそういうパーソナリティの人間が発生するのは充分予見できることです。

その際の処方箋として、この本が役立つことは間違いありません。

永遠に保管されなくてはいけないことです。

そういう本を読む人が多ければ多いほどいいのは間違いありません。

人間社会で暮らす以上、こういう精神分析の本を読むことは非常に大事なことです。

この本は一般人に読みやすいように少ないページ数で書かれているため、分析の情報の足りなさがあるのは間違いないです。

ですから、この本だけでなくいろんな精神分析の本をたくさん読むことが大事なのは言うまでもありません。

このページの下に、小此木啓吾氏の本について紹介してありますので、それも参考にしてもらえばなと思います。

でも非常に明晰に精神分析をしていることは間違いないですし、大きなヒントが隠されていることは間違いありません。

良き人間社会を築くためには、そう努力する人が多ければ多いほどいいのは言うを待たないです。


その一助のためになる本として、この本をおススメします!
  ↓
あなたの身近な「困った人たち」の精神分析―パーソナリティそのミクロな狂い (新潮OH!文庫)

 

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あなたの身近な「困った人たち」の精神分析―パーソナリティそのミクロな狂い (新潮OH!文庫)


小此木啓吾氏の本の紹介

シゾイド人間


モラトリアム国家、日本の危機


ケイタイ、ネット人間の精神分析



ジョンケネスガルブレイス 『よい世の中』

2016-05-06 13:36:10 | 現代社会

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経済学者として世界的に有名なジョンケネスガルブレイスの著作です。

この本では、「よい社会」を目指すべくいろんなカテゴリーについてどのような状態が望ましいかを論じています。

その「よい社会」とは、明瞭ではありませんが、私が読んでそれなりに定義付けすると、「経済的に繁栄し、最大多数の人が豊かな生活を送れて、犯罪や暴力のない社会」という風にとらえました。

この本は非常に簡単明瞭に書かれており、ゆえに多くの人に支持されたようですが、その明瞭さはノーベル経済学賞を受賞したサミュエルソンにも通じるところがありますね。

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ガルブレイス

ゆえにといいますか、何も突拍子もない議論は見当たらなかったです。

私は、奇抜なといいますか、その人独自の議論を展開しているとどうしても読み進めてしまうタチなので、あまりに普通の議論をしている人のは印象に残りづらいのです(苦笑)。

でも読んでいくうちに、ものになる、社会に役立つ議論はあるなと感じた次第です。

日本では、長らくデフレが続いていましたが、その理由は、政府の人間たちが、自分たちの資産を増やしたいからだったのですね。

インフレは、勤労意欲あるすべての労働者に雇用の機会を与え、働いている人々の収入を上げるのですね。

しかし、デフレになって困るのは、固定収入、年金、貯蓄を糧に生きている人たちです。

インフレになったら困るのですね、物の値段が上がってしまいますから。

また商業銀行、投資銀行、金融業界の人間も困るわけです。

なぜなら、貸した時とほぼ同じ購買力をもったお金が返済されることを期待しているからですね。

政府(国会だけでなく大きな意味での政府)に携わっている人たちは、こういう人たちとのつながりがあるからこそデフレに賛成し、それを続行していたのですね。

しかし、こういう人たちは少数派であり、国民の大半を占める給与生活者の意見を代弁しているとはいいがたいですね。

ガルブレイス博士
は、インフレに賛同していました。

ですから、お金持ちではなく庶民の味方である反格差社会の急先鋒である森永卓郎氏と同じ立場なのですね。

しかし逆説的ながら、不平等に賛同しているのです。

誰もが認める程度の不平等な所得分配はむしろ社会全員のためになる努力と革新絵を喚起する刺激剤の役目を果たすのだといいます。

非常にこれは大事ですね。

こういう側面だけでなく、努力すれば報われる、という気持ちのインセンティヴを働かせることは社会の発展のためにも必要ですね。

国力のカンフル剤になりますね。

また、教育の重要性にも言及していますね。

教育は、社会の平和と安定にとって極めて重要であると博士はいいます。

教育はなぜ重要かといえば、

1. 恵まれない人々に境遇から抜け出す希望と現実を与える

2. 教育なければ何も変わらず人間は犯罪や暴力に走る

3. 問題解決や新しい決定を行うことのできる十分な見識を持つことができる


この3点を挙げています。

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非常にこれも重要ですね。

健全なる経済発展にはやはり教育が大事です。

今世界第2位に大国になった中国ですが、その内情を読むと非常に目をつむりたくなる現実があります。

契約不履行の割合の高さ、賄賂の横行、犯罪の多発…etcこれらの内容は日本ではめったに見れないことです。

これを改善するには、教育が必要なのはだれにでもわかります。

しかし、それをしようにも、大半の貧しい人たちは教育に金や時間がかかるからということでそれを施そうとはしない。

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それが国民の大半に意識され、教育を施すのが難なくなるまでに相当の時間がかかるでしょう。

このように現代社会にいきる人にとって慧眼すべき内容がこの本には多岐にわたって述べられています。

その他、移民、環境、軍事力、官僚、外交などいろんな分野で述べられています。

読んでみたい方は以下よりどうぞ!

「よい世の中」

 

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「よい世の中」




ジョンケネスガルブレイス 『よい世の中』

2016-05-06 13:33:19 | 現代社会

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その「よい社会」とは、明瞭ではありませんが、私が読んでそれなりに定義付けすると、「経済的に繁栄し、最大多数の人が豊かな生活を送れて、犯罪や暴力のない社会」という風にとらえました。

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ガルブレイス

ゆえにといいますか、何も突拍子もない議論は見当たらなかったです。

私は、奇抜なといいますか、その人独自の議論を展開しているとどうしても読み進めてしまうタチなので、あまりに普通の議論をしている人のは印象に残りづらいのです(苦笑)。

でも読んでいくうちに、ものになる、社会に役立つ議論はあるなと感じた次第です。

日本では、長らくデフレが続いていましたが、その理由は、政府の人間たちが、自分たちの資産を増やしたいからだったのですね。

インフレは、勤労意欲あるすべての労働者に雇用の機会を与え、働いている人々の収入を上げるのですね。

しかし、デフレになって困るのは、固定収入、年金、貯蓄を糧に生きている人たちです。

インフレになったら困るのですね、物の値段が上がってしまいますから。

また商業銀行、投資銀行、金融業界の人間も困るわけです。

なぜなら、貸した時とほぼ同じ購買力をもったお金が返済されることを期待しているからですね。

政府(国会だけでなく大きな意味での政府)に携わっている人たちは、こういう人たちとのつながりがあるからこそデフレに賛成し、それを続行していたのですね。

しかし、こういう人たちは少数派であり、国民の大半を占める給与生活者の意見を代弁しているとはいいがたいですね。

ガルブレイス博士
は、インフレに賛同していました。

ですから、お金持ちではなく庶民の味方である反格差社会の急先鋒である森永卓郎氏と同じ立場なのですね。

しかし逆説的ながら、不平等に賛同しているのです。

誰もが認める程度の不平等な所得分配はむしろ社会全員のためになる努力と革新絵を喚起する刺激剤の役目を果たすのだといいます。

非常にこれは大事ですね。

こういう側面だけでなく、努力すれば報われる、という気持ちのインセンティヴを働かせることは社会の発展のためにも必要ですね。

国力のカンフル剤になりますね。

また、教育の重要性にも言及していますね。

教育は、社会の平和と安定にとって極めて重要であると博士はいいます。

教育はなぜ重要かといえば、

1. 恵まれない人々に境遇から抜け出す希望と現実を与える

2. 教育なければ何も変わらず人間は犯罪や暴力に走る

3. 問題解決や新しい決定を行うことのできる十分な見識を持つことができる


この3点を挙げています。

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非常にこれも重要ですね。

健全なる経済発展にはやはり教育が大事です。

今世界第2位に大国になった中国ですが、その内情を読むと非常に目をつむりたくなる現実があります。

契約不履行の割合の高さ、賄賂の横行、犯罪の多発…etcこれらの内容は日本ではめったに見れないことです。

これを改善するには、教育が必要なのはだれにでもわかります。

しかし、それをしようにも、大半の貧しい人たちは教育に金や時間がかかるからということでそれを施そうとはしない。

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それが国民の大半に意識され、教育を施すのが難なくなるまでに相当の時間がかかるでしょう。

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その他、移民、環境、軍事力、官僚、外交などいろんな分野で述べられています。

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「よい世の中」

 

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「よい世の中」




ケヴィンウォディントン 『現代の哲学入門』

2016-05-06 10:35:10 | 哲学、思想


非常に奥の深い著者によって書かれた本です。

今はもう共産主義を標榜する国がなくなってしまったからこそ、マルクスのいったことは偽りだった!」とか「共産主義はユートピアだった!」ということが前面に出てしまい、そういうたぐいの本はいくらでも批判できますが、それでもこの本は学ぶところが大いにある本です。

もとよりマルクスや共産主義に関する本でも、学ぶところは今でもありますし、そういったカテゴリーの理念でも、今の資本主義の社会で生かされているものはあります。

累進課税や労働組合etcですね。

やはり共産主義やマルクスはダメと決めつけないで、謙虚に学んでいく姿勢は今でも必要でしょう。

マルクスエンゲルスは彼らが生きた時代に、資本主義がいかにして貧困と抑圧の犠牲になっているかを明らかにしたのです。

この本は1974年に書かれた本ですが、この著者の生きたイギリスも同じような状態だったのでしょう。

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この本の冒頭で、「資本主義は最大級の害でさえ改善させることは難しい」とか「資本主義というものが、ますます時代の要求を満たしえないもの、まったく反道徳的なもの、個人の尊厳を冒すものと考えられるようになっている」と書かれています。

人類の歴史を鑑みて、奴隷主や上流階級は生産者をだまし、威圧し、強奪し、搾取が可能でした。

奴隷や農奴は、運命を逃れるチャンスはなかったのです。

持つ者と持たざる者の利害が不一致していたのですね。

生産、分配をもっと効率的におこなえるような社会の仕組みを作る必要があったのです。

しかも資本主義の国においては機械が、労働者をコントロールし、労働は自然的に自己表現の一部となるのではなく、生活費を得るためだけに遂行されていたのです。

これを見てマルクスは、生きがいを見出せるような労働を考えていたのでしょう。

そのことは評価していいでしょう。

当時の資本主義にはアメニティがなかったのでしょう。

しかし、現代の資本主義においては、単純労働も当然ありますが、そういった自己表現を発揮する仕事も当然あります。

テクノロジー、アート、デザイン、旅行、カルチャー、エンターテイメント等豊かな精神性あふれる産業は、「より良いものをより安く」が基本である資本主義の必然性から生起してきたわけで、必ずしもそういう状態が不変であるということにはならなかったのは明白です。

しかも単純労働は人間性が希薄であることは間違いないでしょうが、そういう精神性が希薄なものでも生きがいを見出している人も少なからずいたでしょうし、現在もいますから、それだけをクローズアプさせて批判するのは間違いでしょう。

そもそもマルクスはどういった思想や哲学をよりどころにして自分の論を形成していったのでしょうか。

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マルクス

それをこの本は詳しくわかりやすく説明されています。

まず観念論というものがあります。

これは、われわれが経験、知覚、科学的研究によって認識するに至る範囲を超えた見えざるものの世界が存在するに違いない、という考えです。

例えば天災は、「神々がわれわれを罰している」というような考えですね。

また、人間の観念と心の持ち方こそが人間の生活の仕方を決定する、という考えも同様ですね。

しかし、まさにマルクス主義もそうではないかと思いますが…(笑)。

それに対して、唯物論という考えがあります。

これは、思想や観念のような高度な物事のすべては物質的過程の産物であるというような考えですね。

アリストテレスは「万物はすべて説明できる」といいました。

しかしマルクス唯物論は、人間の観念を人間の生産活動と社会の仕組みから解明したのです。

唯物論の再生はルネッサンスの文芸と科学の開花を導き出した時代に起きました。

この時期に、いろんな資料が集められ、「科」に分けられました。

これが科学の基礎になったものですね。

この時期のブルジョワジーによる「機械的唯物論」の概要は、機械的な関係において事物が存在するという規定になってました。

反対に、封建制の思想家は、万物を神によて定められた不変の関係による階層的な構造ととらえました。

イマニュエルカントは、時間の中で発展してきた太陽系の姿を描きました。

そして、ゲオルクヴィルヘルムヘーゲルは、「万物は過程の中で生成し、相互関係によって影響しあい、ついには変化したり消滅したりした」という事実を明らかにするのです。

天文学者と科学者の意見が一致したのです。

マルクスエンゲルスは、ヘーゲルの合理的核心を継承し、それと唯物論を結合させることによって変質させたのです。

これが弁証法的唯物論になります。

形而上学は、事物の諸特徴を不変のものと規定してしまうことになるのです。

しかし、弁証法的唯物論によれば、事物はいろんな背景によって結果が変わるのであるから、こうなったらこうなるという定義を変えようとしないのは間違いだということですね。

この考えは私も賛成です。

その人の生まれそだった環境、得てきた情報、経験してきたものの内容が人によって違うのだから、こうこうすれば必ず全部の人が幸せになる、というような一元的な考えが支配されている宗教には反対です。


この著者は、「しばしば変化というものはある事物が各瞬間に同一物であるかを決定できないような仕方で生じるのである」と書いていますがまさにその通りですね。

この本は、非常に奥が深く、勉強されていて、現代社会に役立つ知識がたくさんちりばめられています。

だからどうしても何回も読んでしまうのですね。

これだけの内容をわずか183ページで書いてしまうのですから驚きです。

これだけ奥の深い研究がなされてる本で、しかも社会主義を信奉している人の本ですから、これを読むと「日本も社会主義の国家に移行すべきなんじゃないか?」などと思ってしまった読者もいたのではないでしょうか?

それほど魅力のある本です。

これまで左翼知識人と呼ばれる人の本を読んだことがありますが、それはマルクスの言葉を原文のまま自分の考えは一切なく引用しただけのモノで、果たしてこの人はマルクスの書いた内容を本当に理解していたのかな?と不思議に思うものも少なくありませんでした。

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非常に観念的な左翼知識人がいました。

しかしこの著者は違います。

きとんとマルクスの言葉を理解して、いろんな人の本を読んで、いろんな事象を検証して結論付けたものですからつい読み進めてしまいます。

いろんな事象を研究して、論を練り上げたにもかかわらず、この著者は、「マルクスは人間の歴史の発展法則を発見したのだ」と書いて、マルクスの言ったことだけは無批判でいたのですね。

私もあまりにもカリスマ性のある著作家の言にはそうなる傾向がありますから、そのことは理解できます。

また、「最終的には資本家階級をなくすことによって資本家階級と労働階級との間の矛盾は終わりを告げる。」というマルクスの言についても無批判になってしまっているのですね。

必ずしもマルクスのいったようにはならなかったのは、のちの歴史で明白です。

つい読み進めてしまう魅力を備えている。

しかし、のちの歴史が証明しているように、実際の歴史はマルクスの言ったようにはならなかった。

だからこの本は「ホームラン性のファール」であったということでしょう、残念ながら。

また、「それぞれの社会を理解するためには、それぞれの社会それ自体を研究する必要があるのだ。」とも書いていましたが、ならどうして全部の国に社会主義思想を当てはめようとしたの、矛盾しているんじゃない?と疑問に思うところもありました。

しかし完璧な文章を書く人などいませんから、そこは取り立てて批判しようとは思いません。

しかし、 「ホームラン性のファール」の本なのだから、そのホームラン性の部分については学ぶ必要があるのではないですか?

そんな気がします。

●この本に興味を持った人は以下よりどうぞ!

現代の哲学入門―マルクス主義哲学概論 (1978年)

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現代の哲学入門―マルクス主義哲学概論 (1978年)


ビルトッテン 『日本は悪くない』

2016-05-05 16:40:11 | アメリカ経済

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かつて80年代に、日本が輸出において大きな黒字を記録し、アメリカ国内の産業が大打撃を受けて、その日本のいき方の内容が不当であるということを論じた本である。

こういうたぐいの本は私も大学時代に多く読みました。

その趣気を同じくする論者として飯田経夫、ポールボネ、そしてこのビルトッテンが挙げれるでしょう。

アメリカ企業やマスコミは、日本は閉鎖的で、難しい国であるという印象を付けている。 アメリカは、自由貿易を建前としては掲げながら、日本に対しては管理貿易をすべきというリビジョニストは矛盾しているのです。

日本の社会制度や慣習にまで口をはさんでいる構造協議は内政干渉に等しいですね。

なぜアメリカが赤字になってしまうのか?

答えは明白です。

アメリカの製品に競争力がないからです。

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この本が出された当時、日本の輸入車の90%はヨーロッパ製であるといいます。

しかし、この著者のビルトッテン氏に言わせれば、流通機構を変革しても比率は変わらないといいます。

日本の車メーカーはアメリカ市場向けに左ハンドルの車を開発しました。

そして日本の日用品メーカーは、アメリカの大きな住宅向けに大きなサイズの冷蔵庫を開発しました。

しかしアメリカのメーカーは、日本向けにこういう製品開発をしてこなかったのです。

アメリカのソフトウェアメーカーは、英語しかサポートを書かないのだといいます。

しかも自国内で最も多く使われているコンピューターでしか稼働しない製品開発しかしないし、価格や販売条件を日本に一方的に押し付けていたのだといいます。

しかもアフターサービスも悪い、ということです。

これでは、その輸出先の国の側を考えて製品開発をしてきた日本に勝てるわけはありませんね。

また日本の産業が華やかなりし頃、ソニーのコロンビア映画を買収したとか、三菱地所によるロックフェラーセンター買収ということが、日本がアメリカの魂のよりどころを奪った、という批判を処せた識者がいましたが、それも不当であるといいことが分かりました。

上手く立ちいかないアメリカの映画産業発展のために、資金提供をしてくれた、というのが正当であるといいます。

また、ファイアストンをブリヂストンが買収、CBSがそのーの傘下に入りましたが、実際は日本からの投資で産業をよみがえらせ、アメリカ人を助けているのが正しいといいます。

そもそも、なぜアメリカが長期的な視野に立って企業を運営できないのか?

それは四半期主義にあるといいます。

アメリカの経営者は、三か月単位で企業戦略を考えているのです。

アメリカの上場企業は、資金調達を主に株主に頼っているので、経営者は株主の利益を優先させているのです。

株主の利益を上げた経営者は有能で、下げた人間は無能と烙印をおされ首になるといいます。

こうなると、M&Aやリストラクチャリングで会社の売買だけで手っ取り早く収益を稼いだほうがいいということになります。

この本が書かれた1990年には、社長と平社員の給料の差は数十倍になっていたといいます。

これでは、自分がどんな一生懸念働いても得をするのは経営者ということになり、ばかばかしくて働けないでしょう。

日本的雇用の最大の特長は、1つの会社に長くいることにより、多くの分野を経験し、トータルな責任を持つ社員ができる、というところにあります。

しかし、アメリカの経営者は、いい製品を持つ会社が市場から大量に低利の資金を調達して、一刻も早く利益を上げ、さらに経営者は莫大な報酬を得て、やがてはその会社を人に売っておお金持ちになる、ということしか考えていないといいます。

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これでは、日本の製品にかなうはずはありませんね。

この本が書かれた90年からかなり経ってアメリカはさらに格差が拡大しています。

今のアメリカはリュシフェリアン(悪魔教を信じる人たち)によって政界を牛耳られています。

リュシフェリアンは、テクノロジー、産業、軍事、金融を独占し、「人類たちは自分たちの所有物であり、家畜同様に扱って何が悪い!」と本気で信じているのです。

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であるからこそ、こんな国民を搾取しておきながら、自分たちはハイパー金持ちの生活を享受しながら、それを止めようとはしないのです。

その為政者たちとアメリカのトップ企業のCEOとは結託しているのは明らかにされています。

その為政者たちとアメリカのトップ100の企業のCEOの年収は、その会社の従業員の実に1000倍になっているようです。

これではますます赤字が拡大していくことは間違いありません。

それでもやはり収拾がつかないために、日本に構造的な協議を押し付けられたのは周知の事実です。

日本の「構造改革」1993年頃から始まりました。

構造改革とは、要するに日本の経済構造は極めて閉鎖的で前近代的だ、この特殊で後進的なシステムによって日本企業は保護されており、自由競争をしていない。

だから、自由で公正な市場競争をするような経済構造に変えなければならない、
ということでした。

これは明らかに、アメリカの押しつけであったことは明らかです。

日本はアメリカの属国である、というジャーナリストは日本はもちろん海外でも多くいます。

その属国よろしくアメリカの批判をすることなく、日本のマスメディアやジャーナリズムもこれに一斉に唱和しました。

確かに規制撤廃や規制緩和によって、安価な海外製品も輸入され、日本の物価は下がりました。

そのために、日本の企業は激しいコスト競争にさらされました。

コスト競争の結果、賃金が下がり、派遣やアウトソーシングのような不安定な雇用形態にかわり、日本型経営や日本型雇用は崩れていったのです。 そして周知のように日本も格差社会に突入していたのです。


90年当時日本は世界にまれにみる平等社会だったのに…。

日本も株主資本主義に入りました。

会社は株主を儲けさす道具になってしまったのです。

これだけの、批判があるにもかかわらずアメリカは良き製品を開発しようとはしない。

それもやはり不可思議に思う事実ですが、それを探っていくとアメリカのDARPA(国防高等研究計画局)にいきつきます。

アメリカの軍事部門は当然DARPAの傘下に入ってます。

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ヨーロッパの多くの国もです。

その軍事機密に関しては、民間に流れることを法律で禁止しているのです。

その法律ゆえに、民間部門はお粗末な製品しか作れなかったのです。

そのDARPAは、先のリュシフェリアンの一味です。

リュシフェリアンは先天的に劣った人類のほとんどを家畜化して何が悪い、という世界観で生きているのです。

このようにするのは、そのような技術が民間に広まってしまっては、闇の権力の目的である人類を家畜化できなくなってしまうからですね。

このDARPAによって、人類を救う技術は葬り去られてきてしまったのです。

アメリカは当然DARPAによって支配されているのです。

だから民生品の良いものはアメリカは作っても世に出ずに終わってしまっているのだということがベンジャミンフルフォード『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術 現代編』に詳しいのでそれも参考として読んでいただきたいです。

でも、理由はそれだけではないので、日米の貿易云々について、「経営の違い」を中心にして知っておくことは非常に重要であると思います。

その内容について毅然とした態度でいることは大事なことです。

この『日本は悪くない』は、その理論武装として格好の本であると確信しています。

興味出たかたは以下よりどうぞ!

日本は悪くない―アメリカの日本叩きは「敗者の喧噪」だ

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日本は悪くない―アメリカの日本叩きは「敗者の喧噪」だ




その他、おススメ図書

闇の支配者に握り潰された世界を救う技術 <現代編>

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