ジョンケネスガルブレイス 『よい世の中』

2016-05-06 13:36:10 | 現代社会

以下のサイトは、あらゆる本、食品、飲料、美容製品、家電製品、パソコン、ソフト製品、乗用車、バイクとあらゆる日常で必要な製品が網羅されているサイトです。

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これほどの凄いサイトは前代未聞です。

このサイトを使わずに、これからの生活を送れますか?

使いたいなと思ったら、すぐに使いましょうね!




経済学者として世界的に有名なジョンケネスガルブレイスの著作です。

この本では、「よい社会」を目指すべくいろんなカテゴリーについてどのような状態が望ましいかを論じています。

その「よい社会」とは、明瞭ではありませんが、私が読んでそれなりに定義付けすると、「経済的に繁栄し、最大多数の人が豊かな生活を送れて、犯罪や暴力のない社会」という風にとらえました。

この本は非常に簡単明瞭に書かれており、ゆえに多くの人に支持されたようですが、その明瞭さはノーベル経済学賞を受賞したサミュエルソンにも通じるところがありますね。

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ガルブレイス

ゆえにといいますか、何も突拍子もない議論は見当たらなかったです。

私は、奇抜なといいますか、その人独自の議論を展開しているとどうしても読み進めてしまうタチなので、あまりに普通の議論をしている人のは印象に残りづらいのです(苦笑)。

でも読んでいくうちに、ものになる、社会に役立つ議論はあるなと感じた次第です。

日本では、長らくデフレが続いていましたが、その理由は、政府の人間たちが、自分たちの資産を増やしたいからだったのですね。

インフレは、勤労意欲あるすべての労働者に雇用の機会を与え、働いている人々の収入を上げるのですね。

しかし、デフレになって困るのは、固定収入、年金、貯蓄を糧に生きている人たちです。

インフレになったら困るのですね、物の値段が上がってしまいますから。

また商業銀行、投資銀行、金融業界の人間も困るわけです。

なぜなら、貸した時とほぼ同じ購買力をもったお金が返済されることを期待しているからですね。

政府(国会だけでなく大きな意味での政府)に携わっている人たちは、こういう人たちとのつながりがあるからこそデフレに賛成し、それを続行していたのですね。

しかし、こういう人たちは少数派であり、国民の大半を占める給与生活者の意見を代弁しているとはいいがたいですね。

ガルブレイス博士
は、インフレに賛同していました。

ですから、お金持ちではなく庶民の味方である反格差社会の急先鋒である森永卓郎氏と同じ立場なのですね。

しかし逆説的ながら、不平等に賛同しているのです。

誰もが認める程度の不平等な所得分配はむしろ社会全員のためになる努力と革新絵を喚起する刺激剤の役目を果たすのだといいます。

非常にこれは大事ですね。

こういう側面だけでなく、努力すれば報われる、という気持ちのインセンティヴを働かせることは社会の発展のためにも必要ですね。

国力のカンフル剤になりますね。

また、教育の重要性にも言及していますね。

教育は、社会の平和と安定にとって極めて重要であると博士はいいます。

教育はなぜ重要かといえば、

1. 恵まれない人々に境遇から抜け出す希望と現実を与える

2. 教育なければ何も変わらず人間は犯罪や暴力に走る

3. 問題解決や新しい決定を行うことのできる十分な見識を持つことができる


この3点を挙げています。

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非常にこれも重要ですね。

健全なる経済発展にはやはり教育が大事です。

今世界第2位に大国になった中国ですが、その内情を読むと非常に目をつむりたくなる現実があります。

契約不履行の割合の高さ、賄賂の横行、犯罪の多発…etcこれらの内容は日本ではめったに見れないことです。

これを改善するには、教育が必要なのはだれにでもわかります。

しかし、それをしようにも、大半の貧しい人たちは教育に金や時間がかかるからということでそれを施そうとはしない。

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それが国民の大半に意識され、教育を施すのが難なくなるまでに相当の時間がかかるでしょう。

このように現代社会にいきる人にとって慧眼すべき内容がこの本には多岐にわたって述べられています。

その他、移民、環境、軍事力、官僚、外交などいろんな分野で述べられています。

読んでみたい方は以下よりどうぞ!

「よい世の中」

 

モバイル

「よい世の中」




ジョンケネスガルブレイス 『よい世の中』

2016-05-06 13:33:19 | 現代社会

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経済学者として世界的に有名なジョンケネスガルブレイスの著作です。

この本では、「よい社会」を目指すべくいろんなカテゴリーについてどのような状態が望ましいかを論じています。

その「よい社会」とは、明瞭ではありませんが、私が読んでそれなりに定義付けすると、「経済的に繁栄し、最大多数の人が豊かな生活を送れて、犯罪や暴力のない社会」という風にとらえました。

この本は非常に簡単明瞭に書かれており、ゆえに多くの人に支持されたようですが、その明瞭さはノーベル経済学賞を受賞したサミュエルソンにも通じるところがありますね。

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ガルブレイス

ゆえにといいますか、何も突拍子もない議論は見当たらなかったです。

私は、奇抜なといいますか、その人独自の議論を展開しているとどうしても読み進めてしまうタチなので、あまりに普通の議論をしている人のは印象に残りづらいのです(苦笑)。

でも読んでいくうちに、ものになる、社会に役立つ議論はあるなと感じた次第です。

日本では、長らくデフレが続いていましたが、その理由は、政府の人間たちが、自分たちの資産を増やしたいからだったのですね。

インフレは、勤労意欲あるすべての労働者に雇用の機会を与え、働いている人々の収入を上げるのですね。

しかし、デフレになって困るのは、固定収入、年金、貯蓄を糧に生きている人たちです。

インフレになったら困るのですね、物の値段が上がってしまいますから。

また商業銀行、投資銀行、金融業界の人間も困るわけです。

なぜなら、貸した時とほぼ同じ購買力をもったお金が返済されることを期待しているからですね。

政府(国会だけでなく大きな意味での政府)に携わっている人たちは、こういう人たちとのつながりがあるからこそデフレに賛成し、それを続行していたのですね。

しかし、こういう人たちは少数派であり、国民の大半を占める給与生活者の意見を代弁しているとはいいがたいですね。

ガルブレイス博士
は、インフレに賛同していました。

ですから、お金持ちではなく庶民の味方である反格差社会の急先鋒である森永卓郎氏と同じ立場なのですね。

しかし逆説的ながら、不平等に賛同しているのです。

誰もが認める程度の不平等な所得分配はむしろ社会全員のためになる努力と革新絵を喚起する刺激剤の役目を果たすのだといいます。

非常にこれは大事ですね。

こういう側面だけでなく、努力すれば報われる、という気持ちのインセンティヴを働かせることは社会の発展のためにも必要ですね。

国力のカンフル剤になりますね。

また、教育の重要性にも言及していますね。

教育は、社会の平和と安定にとって極めて重要であると博士はいいます。

教育はなぜ重要かといえば、

1. 恵まれない人々に境遇から抜け出す希望と現実を与える

2. 教育なければ何も変わらず人間は犯罪や暴力に走る

3. 問題解決や新しい決定を行うことのできる十分な見識を持つことができる


この3点を挙げています。

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非常にこれも重要ですね。

健全なる経済発展にはやはり教育が大事です。

今世界第2位に大国になった中国ですが、その内情を読むと非常に目をつむりたくなる現実があります。

契約不履行の割合の高さ、賄賂の横行、犯罪の多発…etcこれらの内容は日本ではめったに見れないことです。

これを改善するには、教育が必要なのはだれにでもわかります。

しかし、それをしようにも、大半の貧しい人たちは教育に金や時間がかかるからということでそれを施そうとはしない。

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それが国民の大半に意識され、教育を施すのが難なくなるまでに相当の時間がかかるでしょう。

このように現代社会にいきる人にとって慧眼すべき内容がこの本には多岐にわたって述べられています。

その他、移民、環境、軍事力、官僚、外交などいろんな分野で述べられています。

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「よい世の中」




ケヴィンウォディントン 『現代の哲学入門』

2016-05-06 10:35:10 | 哲学、思想


非常に奥の深い著者によって書かれた本です。

今はもう共産主義を標榜する国がなくなってしまったからこそ、マルクスのいったことは偽りだった!」とか「共産主義はユートピアだった!」ということが前面に出てしまい、そういうたぐいの本はいくらでも批判できますが、それでもこの本は学ぶところが大いにある本です。

もとよりマルクスや共産主義に関する本でも、学ぶところは今でもありますし、そういったカテゴリーの理念でも、今の資本主義の社会で生かされているものはあります。

累進課税や労働組合etcですね。

やはり共産主義やマルクスはダメと決めつけないで、謙虚に学んでいく姿勢は今でも必要でしょう。

マルクスエンゲルスは彼らが生きた時代に、資本主義がいかにして貧困と抑圧の犠牲になっているかを明らかにしたのです。

この本は1974年に書かれた本ですが、この著者の生きたイギリスも同じような状態だったのでしょう。

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この本の冒頭で、「資本主義は最大級の害でさえ改善させることは難しい」とか「資本主義というものが、ますます時代の要求を満たしえないもの、まったく反道徳的なもの、個人の尊厳を冒すものと考えられるようになっている」と書かれています。

人類の歴史を鑑みて、奴隷主や上流階級は生産者をだまし、威圧し、強奪し、搾取が可能でした。

奴隷や農奴は、運命を逃れるチャンスはなかったのです。

持つ者と持たざる者の利害が不一致していたのですね。

生産、分配をもっと効率的におこなえるような社会の仕組みを作る必要があったのです。

しかも資本主義の国においては機械が、労働者をコントロールし、労働は自然的に自己表現の一部となるのではなく、生活費を得るためだけに遂行されていたのです。

これを見てマルクスは、生きがいを見出せるような労働を考えていたのでしょう。

そのことは評価していいでしょう。

当時の資本主義にはアメニティがなかったのでしょう。

しかし、現代の資本主義においては、単純労働も当然ありますが、そういった自己表現を発揮する仕事も当然あります。

テクノロジー、アート、デザイン、旅行、カルチャー、エンターテイメント等豊かな精神性あふれる産業は、「より良いものをより安く」が基本である資本主義の必然性から生起してきたわけで、必ずしもそういう状態が不変であるということにはならなかったのは明白です。

しかも単純労働は人間性が希薄であることは間違いないでしょうが、そういう精神性が希薄なものでも生きがいを見出している人も少なからずいたでしょうし、現在もいますから、それだけをクローズアプさせて批判するのは間違いでしょう。

そもそもマルクスはどういった思想や哲学をよりどころにして自分の論を形成していったのでしょうか。

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マルクス

それをこの本は詳しくわかりやすく説明されています。

まず観念論というものがあります。

これは、われわれが経験、知覚、科学的研究によって認識するに至る範囲を超えた見えざるものの世界が存在するに違いない、という考えです。

例えば天災は、「神々がわれわれを罰している」というような考えですね。

また、人間の観念と心の持ち方こそが人間の生活の仕方を決定する、という考えも同様ですね。

しかし、まさにマルクス主義もそうではないかと思いますが…(笑)。

それに対して、唯物論という考えがあります。

これは、思想や観念のような高度な物事のすべては物質的過程の産物であるというような考えですね。

アリストテレスは「万物はすべて説明できる」といいました。

しかしマルクス唯物論は、人間の観念を人間の生産活動と社会の仕組みから解明したのです。

唯物論の再生はルネッサンスの文芸と科学の開花を導き出した時代に起きました。

この時期に、いろんな資料が集められ、「科」に分けられました。

これが科学の基礎になったものですね。

この時期のブルジョワジーによる「機械的唯物論」の概要は、機械的な関係において事物が存在するという規定になってました。

反対に、封建制の思想家は、万物を神によて定められた不変の関係による階層的な構造ととらえました。

イマニュエルカントは、時間の中で発展してきた太陽系の姿を描きました。

そして、ゲオルクヴィルヘルムヘーゲルは、「万物は過程の中で生成し、相互関係によって影響しあい、ついには変化したり消滅したりした」という事実を明らかにするのです。

天文学者と科学者の意見が一致したのです。

マルクスエンゲルスは、ヘーゲルの合理的核心を継承し、それと唯物論を結合させることによって変質させたのです。

これが弁証法的唯物論になります。

形而上学は、事物の諸特徴を不変のものと規定してしまうことになるのです。

しかし、弁証法的唯物論によれば、事物はいろんな背景によって結果が変わるのであるから、こうなったらこうなるという定義を変えようとしないのは間違いだということですね。

この考えは私も賛成です。

その人の生まれそだった環境、得てきた情報、経験してきたものの内容が人によって違うのだから、こうこうすれば必ず全部の人が幸せになる、というような一元的な考えが支配されている宗教には反対です。


この著者は、「しばしば変化というものはある事物が各瞬間に同一物であるかを決定できないような仕方で生じるのである」と書いていますがまさにその通りですね。

この本は、非常に奥が深く、勉強されていて、現代社会に役立つ知識がたくさんちりばめられています。

だからどうしても何回も読んでしまうのですね。

これだけの内容をわずか183ページで書いてしまうのですから驚きです。

これだけ奥の深い研究がなされてる本で、しかも社会主義を信奉している人の本ですから、これを読むと「日本も社会主義の国家に移行すべきなんじゃないか?」などと思ってしまった読者もいたのではないでしょうか?

それほど魅力のある本です。

これまで左翼知識人と呼ばれる人の本を読んだことがありますが、それはマルクスの言葉を原文のまま自分の考えは一切なく引用しただけのモノで、果たしてこの人はマルクスの書いた内容を本当に理解していたのかな?と不思議に思うものも少なくありませんでした。

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非常に観念的な左翼知識人がいました。

しかしこの著者は違います。

きとんとマルクスの言葉を理解して、いろんな人の本を読んで、いろんな事象を検証して結論付けたものですからつい読み進めてしまいます。

いろんな事象を研究して、論を練り上げたにもかかわらず、この著者は、「マルクスは人間の歴史の発展法則を発見したのだ」と書いて、マルクスの言ったことだけは無批判でいたのですね。

私もあまりにもカリスマ性のある著作家の言にはそうなる傾向がありますから、そのことは理解できます。

また、「最終的には資本家階級をなくすことによって資本家階級と労働階級との間の矛盾は終わりを告げる。」というマルクスの言についても無批判になってしまっているのですね。

必ずしもマルクスのいったようにはならなかったのは、のちの歴史で明白です。

つい読み進めてしまう魅力を備えている。

しかし、のちの歴史が証明しているように、実際の歴史はマルクスの言ったようにはならなかった。

だからこの本は「ホームラン性のファール」であったということでしょう、残念ながら。

また、「それぞれの社会を理解するためには、それぞれの社会それ自体を研究する必要があるのだ。」とも書いていましたが、ならどうして全部の国に社会主義思想を当てはめようとしたの、矛盾しているんじゃない?と疑問に思うところもありました。

しかし完璧な文章を書く人などいませんから、そこは取り立てて批判しようとは思いません。

しかし、 「ホームラン性のファール」の本なのだから、そのホームラン性の部分については学ぶ必要があるのではないですか?

そんな気がします。

●この本に興味を持った人は以下よりどうぞ!

現代の哲学入門―マルクス主義哲学概論 (1978年)

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現代の哲学入門―マルクス主義哲学概論 (1978年)