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私が尊崇して、新刊を出したら必ず買うと決めているカレルヴァンウォルフレン氏と白井聡さんとの対談本になります。
白井聡
カレルヴァンウォルフレン氏は、本物の知識人と呼ぶにふさわしく、いろんな国の研究をしてきたがために、日本の政治や社会が如何に異様であるかがわかったのでしょう。
この国にいては、わからないことは、やはり他の国から眺めることによって、その姿が浮き彫りになるのです。
いろんな国の雑誌や新聞はもちろんインターネットで情報を集めるその手腕は見事で、しかも一度集めたからとてそれだけで満足しないで、常に生涯現役という姿勢を崩さないそのモラルには敬服します。
齢70を超えたとは信じれないその筆致には驚きです。
私が在学中に、講義を受けた国際政治学の教授も尊敬する人でしたが、その教授は1日に5種類の新聞を読んで、細かい蘭から重要な情報を集めるといってました。
またそれだけでなく、その教授の専門は中国研究ですから、日本円にして300万円もの大金を出して、中国の新聞である『人民日報』の50年分のページを集めたフロッピーディスクを購入して、情報収集をしていたのです。
それと同様の事をしているのかなと、いやウォルフレン氏はもっとしているのかな、と思えました。
知識人としてあるべき姿を体現していると感じました。
ウォルフレン氏は、一貫して日本の「アメリカ追従主義」と「官僚の前例踏襲」を批判してきたのでした。
日本国民の生活向上を蔑ろにして、アメリカの国益を最優先にする。
官僚は、前例を踏襲することにだけに意識を集中して、それ以外の良き枠組みを作ろうとしない。
それを壊そうとする政治家がいたらスキャンダルをでっちあげて検察を遣わせて潰す。
検察に睨まれたら最後。 日本の検察による有罪率は先進国では異例の98%だといいます。
これも諸外国をとことんまで研究してきたウォルフレン氏が抽出した貴重な情報だと思います。
そんな、旧社会主義国のようなことをするのが日本の管理者たちなのであると言っているのです。
もっとウォルフレン氏の論理的な展開を内奥まで知りたいかたは、どうぞ『人間を幸福にしない日本というシステム』や『いまだ人間を幸福にしない日本というシステム』を読むことをお勧めしたいです(『人間を幸福にしない日本というシステム』は絶版)。
「官僚の前例踏襲」について鋭く掘り下げて書いたのが、ウォルフレン氏の著である『誰が小沢一郎を殺すか?』です。
今回のこの本を読んでいても思ったのは、何故日本は政権交代が出来ないのかな、ということですね。
初めて消費税が日本に導入されたときも、また消費税増税が決まった時にも、批難大あられでした。
しかし、次の選挙の際にも、消費税に賛成の自民党が政権党になってしまう。
このような事態になったら、普通の国の国民はそのような政党をおろすのが普通です。
しかし、日本においてはそうではなりません。
国民の大半は何を考えているのかな、という気にされざるを得ないです。
しかも、長期に同じ政党が政権を握っていると、官僚との結びつきが強くなり、腐敗が生じる。
そうならないためには、政権交代が望ましいのは言うまでもありません。
そういう長期政権党ではない政党の候補者に投票する、ということが国民として望ましいのは言うまでもありません。
私は大学時代に、政治学の講義でそういうことを学びましたし、多くの本でそういうことを書かれているのを読んできました。
最近読んだ本では、天木直人氏の『さらば外務省』という本にそう書いてありました。
こういった本を読むことが出来るのは、私だけでなく、一般の人にも読めるはずです。
それのみか、そういうことを書いてあるのに納得したら、それを実行し、他の政党候補者に投票するはずです。
いやしたはずです。
しかし、他の政権党が生まれている兆しはないし、よしんばできてもすぐに潰れてしまう。
そのことが不思議で仕方ないです。
2012年の選挙でも、自民党が圧勝しましたが、どうしても不思議でなりませんでした。
沖縄基地問題、原発再発、消費税、TPP等いろんな問題が積載されていて、その悪しき問題を維持しようとする自民党に国民が投票し支持するわけはありません。 なのに圧勝…訳が分かりませんでした。
そして一時的に民主党政権が誕生しましたが、すぐに潰れてしまいました。
そしてまた自民党政権が誕生してしまいました。
やはりこういうことが多く続いていると、やはり陰謀めいたことがあると思えてなりませんでした。
昭和60年代にある人の書いた本に、「戦後は自民党一党独裁である!」と批判した人がいました。
それに対して、「自民党一党独裁ではない。他の政党が、国民の民意を代表する政策を提示できなかったからだ。」という反論を書いた本がありました。
自民党以外の政党が、民意を代表する政策を提示できなかった、というのは私には腑に落ちませんでした。
その提示した政策が民意を代表するものかどうかは、実際に行政がおこなわれるまでわからないわけで、自民党以外の政権党が出来て、その政策が良くなかったから、再び自民党に戻る、それを何回か繰り返して、「やはり自民党が一番だ!」という国民の大半が思えるようになったのなら、納得はできます。
しかし、その過程を経ずして、「他の政党が、国民の民意を代表する政策を提示できなかったからだ。」というのは腑に落ちません。
やはり、戦後一貫して自民党がどんな時でも、政権党になれるように細工をしたのではないかと思えてなりません。
そうです、「不正選挙」です!
アメリカ追従が日本の根幹になってしまっているのは、先にも書いた通りです。
何故か。
自民党はアメリカが、日本を搾取するために戦後アメリカが創設したのです。
明治以降の日本の飛躍的な発展する様をみて、その資質を買ったのですね。
それで、アメリカが経済的に疲弊しようものなら、日本に頼んで補てんしてもらう。
戦後はその繰り返しではなかったですか? そのためには、やはり自民党以外の政党が政権党になってもらっては困るのです。
ですから、あれだけの反自民の潮流が日本で出来ても、自民党以外の政党が政権につけないのです。
たとえできても、すぐにスキャンダルでつぶされてしまうのです。
自民党以外にも、マスコミもアメリカ寄りなのです。
アメリカに都合の悪いことは一切載せないのです。
それは、多くの国のマスコミを研究してきたウォルフレン氏だからこそ、比較を通じて浮き彫りになった事実なのです。
ウォルフレン
やはり、反自民の潮流が出来ても、不正選挙をおこなって自民党政権にしてしまうのです。
それは、リチャードコシミズ氏の『不正選挙』に書いてありますが、他の政党の候補者の名を書いても、他の機械を通すと、自民党の候補者の名に書き換えてしまう、ということをしていたのだといいます。
そんな…と思われるかもしれませんが、事実です。
それは、リチャードコシミズ氏の『不正選挙』という本に詳しいですから、興味のある人は読んでください。
それによると、鉛筆で書いて通したらたら、すぐに自民党の候補者名に変わるというものです。
あなたの選挙会場でも会場に用意されていたのは、ボールペンではなく鉛筆ではなかったですか?
このことを知ったら、私はそれからは、選挙の際には、ボールペンを持参して、それで候補者を書くようにしました。
これはちょっと勇気がいりましたが…(笑)。
このように事の詳細を検討していくと、やはりアメリカの都合のいいように日本は操られているのがわかると思います。
政権党のみならず、検察やマスコミまでもが、日本の国益にかなうように運営されているのではなく、アメリカの国益にかなうようにしているわけです。
「そんな民主主義の時代にそんなことはあり得ない…」 という感慨を抱くのが最初は当たり前です。
しかし、ことの詳細をつぶさに見ていくと、その通りであることがわかるはずです。
その際に、やはり大手マスコミの報道する内容だけでは、真偽はわからないものです。
一度、常識を疑わなくてはいけません。
そうして、自分たちが、真に日本のために、そして世界のために何をしていくか、日々どう行動していくかを考え探し、良いと思われることは実行していかなくてはいけません。
そんなことをこの対談集を読んで思いました。
そんな私の意見に賛同していただける人が多く出てきてくれればそれに勝る喜びはありません。
この本はコチラから。
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その他、おススメ書籍
↓
いまだ人間を幸福にしない日本というシステム (角川ソフィア文庫)
●その他、ウォルフレン氏の著作について紹介したページです。
↓
『日本に巣食う4つの怪物』
http://hair-up3times.seesaa.net/article/411025348.html?1427078733
『いまだ人間を幸福にしない日本というシステム』
http://hair-up3times.seesaa.net/article/404153213.html?1427078865
『アメリカとともに沈みゆく自由世界』
http://hair-up3times.seesaa.net/article/403562125.html?1427078942
『この国はまだ大丈夫か?』(大下英治 共著)
http://hair-up3times.seesaa.net/article/403116925.html?1427079006
『独立の思考』(孫崎享 共著)
http://hair-up3times.seesaa.net/article/369324554.html?1427079201
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