がちょうのうたがきこえてくるよ

最初に言っておく。私は、今、仮面ライダー沼にハマっている!!

分からなくていいことが分かってしまった人間の神様

2009-06-16 | いろいろ
世の中には分からなくていいことっていうのがあって、多分、ボビー・ギレスピーの言うことも分からなくていいことなんだと思います。
神様は、信じられるものなら信じてた方がいいし、政府のやってることにも目をつぶれる方がいいし、あえて法の外に出なくたっていい。もう、自殺した方がマシなくらい惨めな気分で見る朝日の衝撃なんて、知らなくていいし、太陽より高いところなんて目指さなくてもいい。プライマル・スクリーム(人間の根本にある、本能の感情)なんて、知らなくていい。
でも、分かってしまった人間は、もう後に戻ることは出来ないんです。

神様を素直に信じられる人がうらやましいです。

もし子供に戻れるなら、信心深くなりたい。そして病んだりはしたくない。(Out of the void)

深く根付き、爪を立て、疼く、そんな感じが振り払えない。
自分の中にある恐怖から逃れられない。
宗教はいらない。ジーザスには僕を救えるはずがない。
何かを祈ることはしない。愛するものをのぞいては。
そして、僕は言う。
愛おしい人よ、愛してる。君を信じてる。(Jesus Can't Save Me)

まぁ、ボビーは、こうゆう歌を歌う一方で、 「Jesus」という歌で、ジーザスに「戻ってきて」と願ったり、その返歌とも取れる「I'll be there for you」を歌ったりします。「Space Blus#2」という審判の日を歌った曲もあります。
結局、神様を信じてるんだとは思います。
ただ、救ってくれたり癒してくれる絶対的なものではないんですね、ボビーの神様っていうのは。
ただ、そこにいてくれるだけのもの、友達なんです。
つまり、友達なんです。

私は仏教が好きなので、神様と言うと、仏像の姿を思い浮かべます。
どんな曠野にいようと、誰かがそばにいてくれることになってるのが仏教です。
辛いときは、観音さんがなにかしらに変化して、笑かしてくれたり、和ませてくれることになってるのが仏教です。
例えば、今日、マーズ・ヴォルタの新譜が出るのも、観音さんなんです。この考え方が仏教です。
まぁ、仏教というのは、宗教というよりは哲学や世界の解釈の仕方なんですけどね。
でも、仏像の素晴らしいのは、確実に神!です。
生きることの悲しさや生きることの騒ぎを分かってしまった絶望の中、出来ることをやりながら、枠を外れて生きる。そんな辛い旅のような人生。
素直に具体的な神様を信心することは出来ませんが、大きな手のひらで世界のさらにまたその外側をも包んでいてくれるような存在は信じていたいと思います。

ああ。仏像が見たい...。その、大きな手のひらを実感したい。
そして、戒められたい...。

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