まぁ、三井記念美術館で見た黄瀬戸が可愛かったということで。
先頃の個展で、寺田克也画伯は、可愛い女の子に鍋をかぶせまくっておられました。
ジェイミー・ヒューイットのおかげもあって、フライングキャップやらヘッドホンやらをつけてる女の子が好きなので、あれはホントにツボでした。
なんで、黄瀬戸を見た瞬間に、こんな感じの女の子が浮かんじゃったりしたわけです。
穏やかな黄色の地に鮮やかにモスグリーンの滲んだ感じとか、ほのかな赤みとか、そして素朴な絵柄とか、とにかく可愛いかったです。
サラッと描くつもりが、緑色の入り方とか、上手く再現できなくてヤキモキしました。
もうね、瀬戸物は、いいヤツは色合いが見事で。本当に美しい。
いや、でも、心を奪われたのは井戸茶碗。
中でも、本多。
あれね、梅花皮の妖怪っぽさで「ん?」と思ったんですよ。
そして、中を覗いた時にぐいって引き込まれた。
まるで荒れ地みたいだったんです。砂や岩だらけの。
それが、ぐるっと回って角度を変えると、いきなり星空のように見える。
こりゃ、なんだ?!
ちょっとね、虚空に突き放されたみたいになって、呆然でした。
そして、しばらくすると、猛烈に手に取ってみたくなり、それを自然光の下で見たいと切望したりしていました。
他の井戸茶碗も、本多ほどではないにせよ、一つ一つが愛おしく面白く、手に取ってみたい衝動に駆られました。
なんというか、五感がフル回転させられるんですよ。見てると感覚が広がっていくような気がするのです。
見えない色や音が頭の中に流れてくるというか、まぁ、あれですね、ちょっと危険な感じがしましたよ。
正直、井戸茶碗はどれも似たようなもんです。
美しいとは言い切れない、ぶっちゃけ「お茶碗です。」としか言いようのない薄茶色の茶碗です。
それでも、それらは戦国武将たちが心を奪われた茶碗だったわけです。
私が感じたのは、その魅力の一端だったのかもしれず、それは、もっと深入りも出来るものなのかもしれません。
展覧会は、根津>三井の順で行ったので、井戸茶碗の後に、志野やら織部、瀬戸、というのは正解でした。
なぜ井戸茶碗が心魅かれるものなのか?という問いに対しての答えみたいなものが、そこにあったような気もしましたし、気持ちが軽やかになるような作風に救われるところもあったので。
ともあれ。
いいですよ。茶碗。
スゴい詳しいわけでないものでも楽しめました。
まだ会期も十分なので、お暇でしたら、ぜひ。
先頃の個展で、寺田克也画伯は、可愛い女の子に鍋をかぶせまくっておられました。
ジェイミー・ヒューイットのおかげもあって、フライングキャップやらヘッドホンやらをつけてる女の子が好きなので、あれはホントにツボでした。
なんで、黄瀬戸を見た瞬間に、こんな感じの女の子が浮かんじゃったりしたわけです。
穏やかな黄色の地に鮮やかにモスグリーンの滲んだ感じとか、ほのかな赤みとか、そして素朴な絵柄とか、とにかく可愛いかったです。
サラッと描くつもりが、緑色の入り方とか、上手く再現できなくてヤキモキしました。
もうね、瀬戸物は、いいヤツは色合いが見事で。本当に美しい。
いや、でも、心を奪われたのは井戸茶碗。
中でも、本多。
あれね、梅花皮の妖怪っぽさで「ん?」と思ったんですよ。
そして、中を覗いた時にぐいって引き込まれた。
まるで荒れ地みたいだったんです。砂や岩だらけの。
それが、ぐるっと回って角度を変えると、いきなり星空のように見える。
こりゃ、なんだ?!
ちょっとね、虚空に突き放されたみたいになって、呆然でした。
そして、しばらくすると、猛烈に手に取ってみたくなり、それを自然光の下で見たいと切望したりしていました。
他の井戸茶碗も、本多ほどではないにせよ、一つ一つが愛おしく面白く、手に取ってみたい衝動に駆られました。
なんというか、五感がフル回転させられるんですよ。見てると感覚が広がっていくような気がするのです。
見えない色や音が頭の中に流れてくるというか、まぁ、あれですね、ちょっと危険な感じがしましたよ。
正直、井戸茶碗はどれも似たようなもんです。
美しいとは言い切れない、ぶっちゃけ「お茶碗です。」としか言いようのない薄茶色の茶碗です。
それでも、それらは戦国武将たちが心を奪われた茶碗だったわけです。
私が感じたのは、その魅力の一端だったのかもしれず、それは、もっと深入りも出来るものなのかもしれません。
展覧会は、根津>三井の順で行ったので、井戸茶碗の後に、志野やら織部、瀬戸、というのは正解でした。
なぜ井戸茶碗が心魅かれるものなのか?という問いに対しての答えみたいなものが、そこにあったような気もしましたし、気持ちが軽やかになるような作風に救われるところもあったので。
ともあれ。
いいですよ。茶碗。
スゴい詳しいわけでないものでも楽しめました。
まだ会期も十分なので、お暇でしたら、ぜひ。
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