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「ハーパー・リーガン」よかったね

2010-09-21 | 演劇

小林聡美さん主演。
小林さんの舞台初めて観るので、どうかな。
・・・だったけど、おもしろかったです。
ネタバレあります。よろしくね。

「ハーパー・リーガン」
作:サイモン・スティーヴンス
訳:薛球麗
演出:長塚圭史
美術:松井るみ
出演:小林聡美、山崎一、美波、大河内浩、木野花、間宮祥太朗ほか
パルコ劇場 9月20日マチネ観劇


長塚圭史さんの演出、知的でオシャレな感じ。
長塚さんがロンドン1年間の留学で得たものがこれだったら、うれしいですね。
帰国第1作の「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」は、
イマイチ納得できなかったもんね。

都会の乾いた感性を表した、コンクリートの打ちっぱなしの壁。
壁に圧迫されるように歩く、
ハーパーの登場シーンから、オシャレな感じ。

会社での上司との関係。
むずかしい年頃の娘との関係。
ワケありの夫との関係。
イケメンの若い男とのささやかな、息抜きのような関係。
亡くなった父親と再婚した母とその夫との関係。

普段ハーパーが対する人たちは、親しい人ばかり。
それなのに、彼女はある種の緊張状態なしには、彼らとは話せない。
抑圧されたハーパーの感情が、小林さんの控えめな演技からうかがわれました。

ハーパーのその後のブッ飛んだ行動。
おもしろかったですね。
小説を読みすすんでるような、ドキドキ感。

でも、ハーパーはブッ飛んだときでも、ハーパーでいる。
・・・というか、人格は変わってないのですね。

この話は余白が多いし、それぞれの言い分が矛盾するとこもあります。
想像力を駆使しなきゃいけないとこがいろいろあって、
そこがすごくおもしろかったです。

それに自分がハーパーなら、ここまでしない、とか、もっとするかも・・・
とか、行動のバリエーションを考えたりして・・・

セットも箱型の乾いた感じのもの。
動くセットに沿って歩いて行くのが、イイ感じでした。

ハーパーの娘に接する時の表情、最初と最後が全然違ってて、
やさしくなってるのがステキでした。
救いのある、緑がいっぱいのラストもちょっと嬉しかったです。

あとね、トビアス役の間宮祥太朗くん(17歳)がさわやかでナイスでした。
途中で目が会っちゃったり・・・ひゅ~ひゅ~
あぁ~2列目でよかった。
うふ・・・

パンフレットは1200エン。
読むとこいろいろあって、けっこうおもしろかったです。

長塚さんが文中にさり気なく「妻が・・・」のとこで、ニンマリしちゃいました。
ブログでも奥さん出てこないのに・・・
ふふ・・・

「ハーパー・リーガン」オススメ~
パルコ劇場で26日まで