ふわふわ気分で

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「ザ・キャラクター」迫力あったね

2010-08-06 | 演劇

宮沢りえちゃんが圧巻でした。
メチャ迫力ありました。もぉ、すごかった~
出産して、一皮剥けたのか。
なんにしてもメデタイ、メデタイ・・・
ネタバレあります。よろしくね。


NODA・MAP「ザ・キャラクター」
作・演出:野田秀樹
美術:堀尾幸男
衣装:ひびのこづえ
振付:黒田育世
映像:奥秀太郎
出演:宮沢りえ、古田新太、藤井隆、橋爪功、野田秀樹、美波、チョウソンハ、田中哲司ほか
東京芸術劇場 8月4日ソワレ観劇

書道教室に弟(チョウ)を探すマドロミ(宮沢)がやってくる。
家元(古田)と弟子たち。
ギリシア神話が絡み合った先は・・・

新聞の劇評でオウム真理教をモチーフにしていると知ってましたが、
かなり強烈な舞台でした。

野田さんらしく、ストーリーが凝ってあっておもしろかったです。
書道の実技もあって、面白かったし、
上からカメラを入れる舞台の使い方も新鮮でした。

漢字の成り立ちと意味に凝るってのも、いかにも野田さんって感じ。
ただ、ちょっとしつこい気がしました。
研究したのを全部発表しました。みたいな・・・

アンサンブルの方たちの動き無駄が無く、洗練されていてキレイ。
舞台も終盤なので、特に良くなってるのかな。

途中までは、笑いもあちこちに出てました。
ラストのビニール傘が出てきたあたりからは、劇場中に緊張感みなぎって、
呼吸するのも苦しくなるくらい。
好きだわ・・・こういう緊張感。

傘でビニールを破るシーン。
一時期ニュースやワイドショーなんかで、イヤと言うほど見聞きして知ってるはずなのに、
舞台上で実態のある場面として見るのは、刺激が強かったです。
心臓がキュッと縮むような・・・

でも、ああこういうことだったんだな本当は。
絵空事じゃなかったんだ・・・
倍速で録画を見るように、当時のことを一気に思い出しました。
地下鉄駅員さんの絶叫も・・・

理が勝ってる舞台だと思いましたね。
最後まで幻に一筆足して幼さとか神と袖とか、漢字にとらわれすぎてるような気がした。
わたしの好みでは、もっと情感を出してほしかったな。
「ロープ」では、ベトナム戦争のハードな部分を取り込みながら、
情感豊かでよかったし・・・

ラストのりえちゃんの長い台詞、すごかったです。
あそこ、りえちゃん1人だけで、ず~っと聞きたかったなぁ。
家元のセリフが必要だったから・・・
結論付けたかったから・・・
う~ん。

凄く刺激的で面白くて、オススメだけど、8日が千秋楽です。
りえちゃんはじめ皆さま、ハードな舞台お疲れさまでした