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「奇跡の人」オススメ~

2009-11-07 | 演劇

鈴木杏ちゃんのサリバン先生、観てきました。
超感動しました~

「奇跡の人」
原作:ウイリアム・ギブソン
翻訳:常田景子
演出:鈴木裕美
装置:堀尾幸男
衣装:有村淳
出演:鈴木杏、高畑充希、佐藤B作、七瀬なつみ、中尾明慶ほか
Bunkamuraシアターコクーン 11月4日マチネ観劇


「奇跡の人」思ってたより、ずーっとスゴイ芝居でした。
見ること聞くこと話すことのできないヘレンケラーと、サリバン先生の実話。

なんかね・・難病お涙物語みたいなイメージ持ってたけど、
今どきの言葉だと「死ぬ死ぬスイーツ」とか言うらしい・・・
そんなのとは、ゼンゼン違いました(ゴメン)。

薄っぺらな話じゃなくて、力強い。
パワーをもらえる舞台。

観客がそれぞれの人生経験に応じて、受けとめられる演目でした。
子供だましじゃなくて、大人でも充分感動したり、
考えたりさせられる舞台だったね。
あ、子供にもいいと思うけど・・・

戯曲が完成されてるのかな。
それで、繰り返し演じられるんだな、と納得しました。

この話は、アメリカの南北戦争の20年くらい後だけど(1887年)
古さを感じさせません。
登場人物の誰かに自分を投影できるし、また、
どの人の心情もくみ取れる感じ。
このあたりが、力強さの源かな。

ラストの井戸のシーンが、やっぱりメチャメチャ感動的。
そのほかにも、サリバンや両親にもすてきなセリフがいっぱいありました。
あちこちで泣きっぱなし。
気持よ~く泣けました。

杏ちゃんのサリバン先生、適役だね。
高畑充希ちゃんのヘレンは、知性の片鱗が感じられて、
そういう解釈もアリなんだと思いました。

佐藤B作さんの父は、南部の弱い女は男の言いなりになって当たり前、
という融通の利かない、古い考えを持つ男というより、
どこか気弱ないい人って感じがしちゃいましたね。
これって、B作さんの人徳なのでしょうか。

中尾明慶さんの兄も、もっとイヤ~な人っぽくしてほしかったね。
2人がイヤな男系だと、舞台にアクセントがついて、
もっとよかったような気がしました。

それにしても、ラプラドールレトリバー犬のすみれちゃん。
ヘレンになでまわされても、平気で堂々としていて、
おりこうさん、いや~感心しました。

客席には中学生くらいかな、団体も。
こういう本格的な舞台を観れて、君たちは幸せだ!
はい、ガンバってね。

東京公演は明日で千秋楽だけど、
地方は、仙台、名古屋、大阪まだあります。
激しくオススメ。
観てね~