さいたまネクスト・シアターのファースト公演、観てきました。
エネルギッシュで、おもしろかった~
「真田風雲録」
作:福田善之
演出:蜷川幸雄
音楽:朝比奈尚行
美術:安津満美子
衣装:小峰リリー
出演:さいたまネクスト・シアターのみなさん、
横田栄司、沢竜二、妹尾正文、原康義、山本道子ほか
彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター 10月31日マチネ観劇
1600年の関ヶ原の戦いで出会った、敗軍兵と浮浪児たち。
真田幸村と真田十勇士になった彼らの最後の戦いが、
大坂夏の陣だった・・・
大ホール内の上手側、いつもは閉まっているドアを抜けて、
劇場係さんの指示に従い、階段を下りて行きます。
抜け道風で、ちょっとドキドキ・・・
大ホールの舞台上に、泥の舞台とそれを三方から囲んだ客席。
この日は最前列(←こんな日は後ろでもいいのに・・)
噂通りに泥のかたまりが飛んできました。
ラストの猿飛佐助が、舞台を走りまわるとこで。
黒いシートで武装してたから、全然オッケーだったけど。
はは・・・
若い人たちの熱気とベテランおじさま方の演技力、
それに生演奏のコラボで、迫力ある舞台でした。
さいたまネクスト・シアターは、
蜷川幸雄さんがオーディションで選んだ、44名の若者たち。
紹介ページによると、舞台や映画の経験ある人たちも多くて、
ズブの素人、というのはわずかみたい。
大人グループに混じっても、互角に演技できる人もいて、
なかなか頼もしい限り。
ネクストの中のお気に入りの子を見つけて、成長具合を見守る、
っていうのも、いいかもね。
あ、これってジャニーズなんとかのイケメン(子供?)くんを、
応援するのと同じじゃん。
はは・・・
秀頼と千姫さまのカップルがツボでした。
綾取りして、客席に「亀~」って見せてくれる秀頼くん、かわいすぎ~
ふふ・・・
後半、議論のあたりちょっとダレたけど、
初舞台とは思えない仕上がりでした。
さすが、蜷川さん演出です。
久しぶりで、パイプ椅子が飛んだらしいけど、
そのかいがあったというものですね。
この作品が発表されたのは、60年安保反対運動の頃で、
当時の騒動と重ねて観られていたそう。
でも、暗い話だよね。
死ぬとわかってても、突っ走ってくってのは、
どうもわたしには、わからない。
男の美学だと言われても「?」ですよ。
粋がって、カッコよく死ぬより、
武骨に生きる方がイイ、と思ってるもん。
生きてくって、そもそもカッコ悪いこと多いじゃない。
と、大阪城が炎上しても生き残る、千姫の方に共感してしまうのですね。
ま、彼女も生きたいという、強い意思を持っていたかも定かじゃないですが・・・
すぐ死んじゃう男より、シブトく生き残る女がイイよ~
うふ・・・
さいたまネクスト・シアターの皆さん、お疲れさまでした。
確か今日は千秋楽ね。パチパチ・・・
観終わって、若いっていいな~って思いました。
つぎの公演も楽しみにしてますよ。
観にいくからね~