ふわふわ気分で

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「ちっちゃなエイヨルフ」感想ね

2009-02-12 | 演劇

勝村政信さん主演のイプセン作。
「ちっちゃなエイヨルフ」観てきました。
ネタバレあります。よろしく。


08/09あうるすぽっとタイアップ公演シリーズ
「ちっちゃなエイヨルフ」
作 :ヘンリック・イプセン
演出:タニノクロウ
美術:朝倉摂
出演:勝村政信、とよた真帆、馬渕英俚可、野間口徹、マメ山田ほか
東池袋 あうるすぽっと 2月11日マチネ観劇


タニノクロウさん演出の舞台、前回は同じイプセンの「野鴨」。
「野鴨」は屋内の場面なのに森の中にいるような不思議な舞台でした。
今回はギリシア神殿みたいな円柱が並んでいて、
木製らしい白いベンチを組み合わせるシンプルなセット。
海を臨む大邸宅っていう感じらしい。

組み合わせて、立てかけられたベンチからは、
水が染み出てくるように流れてきて、ちょっとシュール。
さすがタニノさんの演出。

マメちゃんの鼠ばあさんが、なかなかイイ味を出してました。
マメちゃんって、ホント不思議な声です。

アルメルス(勝村)リタ(とよた)夫妻は自分勝手で、他人に依存する人たち。
イマドキの若者っぽく、幼くて自立していないのね。
ちょっと、ちがうんじゃない、でしたね。
勝村さんは、もっと喜劇っぽい要素がある役の方が、
個性を発揮できるみたい。

妹、アスタの馬渕さんが輝いてました。
一番力強くて、ブレてない人って感じ。
以前「オセロー」でも、ブレてない人だと思ったけど、
ご本人の持ち味でしょうか。

リタにはもうチョイ、アクが強くて、色っぽいマダム仕様を希望ですけど。
麻実れいさんとか、おもしろくない?
って勝手に脳内変換ね。
そうしたら、相手役は・・・
さぁ~?

ラストは希望の持てる終りかた。
野間口さんがイイ返事をして、アスタに付いてくところ。
あ、いいなぁ~って思いました。

イプセンって、男性よりも女性寄りの作家なのかな。
「人形の家」が有名だけど、
あれも、女性へのエールですよね。

イプセンさん、よく知らなかったけど、
昔のエラーイ作家ってじゃなく、現代にも通じて、なかなかおもしろいみたい。
この戯曲も、読まなくちゃ・・・
うふ・・・

舞台観てると、つぎつぎと発見があって、
はい、楽しいですよ~