ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「恋の骨折り損」たのし~

2007-03-22 | 演劇

「恋の骨折り損」21日ソワレ観てきました。
とってもシャレた、楽しい舞台でした。

ネタバレありですので、よろしくね。

作 :シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:蜷川幸雄
美術:中越司
出演:北村一輝、姜暢雄、窪塚俊介、高橋洋、月川悠貴ほか
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

若き国王は国を発展させるために、「3年間あらゆる欲望を捨てて学業に専念する」
という誓いをたてる。
その中には、「女性には近づかず、恋もしない」というのも。
そこへフランス王女が侍女3人を連れてやってくる。
王と臣下の3人は、それぞれに恋をして・・・

オールメールの喜劇、男性俳優のみが演じます。
面白かったです。
男の子組、女の子組それぞれ、息がぴったり。
戯曲はタイクツだったけど、舞台はとってもおかしくて、
ぜんぜん退屈なんてしませんでした。
その上、今日の客はノリがスゴクよく、笑いっぱなし。

シェイクスピア劇なのに、ラップにはびっくり、みなさんノリノリで楽しかった~
お上手です。
チームワークの良さも感じられました。

主役の北村一輝さん、スゴクよかったです。
王の貫禄もあって、声もグッド。
テレビより濃くて、わたくし納得、満足しました。はい。
でも、ドーランやたら厚塗じゃありません?
男前なのはわかってますから、もう少し薄くても・・・
女の子組につられて、ついつい厚化粧になったのかしらん。

高橋洋ちゃん◎です。ヒューヒュー
今回台詞多いです。
声いいし、雰囲気いいし、ほとんど主役みたいなもん。
「あわれ彼女は娼婦」みたいなおふざけ役よりも、
こっちの方がずっとお似合いでした。

そこいらの美人よりキレイな月川悠貴くん、
今回はちょっとおさえめでした。
侍女だからかな。
衣装も控えめで、きれいな肩は封印。
ちょっと残念~

4人が柳の木の影にかくれるシーンが、とってもステキでした。
日経新聞の批評に載っていた、巨大な柳が圧巻でした。
前半のラスト、風になびくさまが、印象的。
ふ~うって、深呼吸したくなるような、イイ感じ。

2階席だったので、よけいに風になびく様がきれいだったのかもね。
後半では、風は吹かずに静か。
最後は思いきり吹かれてほしかったね。

生の音楽もステキでした。
譜面台をふりまわす、なんて新手の技も飛び出しましたね。
おもしろかった~

ドタバタは劇団☆新感線顔負けでした。
ズボンが落ちるのも、新感線風かな。
ちょっとしつこいのも。
でも新感線より若い子だったけどね。
なんだか、かわいそ~児童虐待風。
もちろん児童なんかじゃないですけど、ちょっと笑えなかったです。

ああいう笑いって、蜷川さんを観に来る人たちにはミスマッチだと思うけど・・・
高橋洋さんが以前、しつこくやってましたね。
蜷川さん、お好きなの?

この日は二回公演のソワレだったけど、エネルギッシュでした。
ブログによると、かつサンドを食べて、みなさん元気いっぱいだったみたい。

くわしくはこちら↓
彩の国シェイクスピアシリーズ公式ブログ

みなさん、お疲れさまでした~