栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

古い革袋に新しいワインを入れる

2008-08-02 11:20:43 | 視点
 聖書に「新しい酒は新しい革袋に入れろ」(マタイ伝)という言葉があります。
新しい酒を古い革袋に入れると、袋が破れてせっかくの酒がこぼれてしまうからだと説いています。

 しかし、本当に難しいのは、新しい酒を古い革袋に入れることです。
酒を中身、技術、経営、考え方と言い換え、革袋を形式、体制、社員、伝統と言い換えてもいいでしょう。

 中小企業の場合はこのように「古い革袋にいかに新しい酒を入れるか」かが問われます。
ところが多くの中小企業では伝統や、従来のやり方、形式にこだわり、中身を新しく変えようとはしません。
それでは何も変わらないのは当たり前でしょう。

 中でも難しいのが伝統産業です。
この場合の方法は2つあります。
1つは従来的なものをすべて破壊し、全く新しいカテゴリーのモノを作ることです。
 シャンパンのように発泡する日本酒や、振るとゼリーのようになる梅酒などがそうでしょう。

 もう1つは従来の伝統的な部分をきちんと踏みながら、新しい技術で作る方法です。
この場合、見た目は変わりません。
しかし、その裏で革新的な技術、段取りが支えています。

 今回、話をしてもらう池亀酒造は筑後・三潴の古くからある酒造メーカーですが、
現社長の蒲池輝行氏は元メルシャンの社員。
その氏が帰郷・入社して変革に取り組み数年。
最近では自信作、ヒット商品も生まれているが、彼はどのようにして「新しい酒を古い革袋に入れた」のか。

 その体験談は中小企業の経営者にとって大いに参考になることでしょう。


             --リエゾン九州8月例会--

●日 時: 8月9日(土) 13:30 ~ 17:00

◎場 所:福商会館(大名1-12-57)の2F
      天神西通り、岩田屋本館(旧Zサイド前)の前に大福うどん、
      ケンターッキーフライドチキンがあり、その角を赤坂方向に
      入ると角から2、3軒目左手のビル(1FにPumaの赤いショップ)

●内 容:
1.勉強会
  「老舗酒造メーカーの挑戦」
   講師:池亀酒造(株)社長・蒲池輝行 氏


2.発表企業
  「多角経営の優良企業・福岡金網工業の事業内容について」
   発表者:福岡金網工業(株)・山本健重 社長
               山本崇裕 副社長

 同社は地場の老舗企業で、社名に金網工業と付いていますが、現在の事業内容は
多岐に渡っています。
 常に先を見た事業の多角化が、建設不況の中でも同社を助け、手形を一切扱わな
い優良会社にしてきました。

●例会参加は誰でも自由です。
  参加費用:会員は 1,000円。
非会員は 2,000円。

●例会後、懇親会を予定しています。
   予算3,000円程度。

参加申し込みはメールで


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